レノボがThinkPad X1シリーズのニューモデル「ThinkPad X1 Titanium」を発売しました。「Titanium」というのは「タイタニウム」と表記するようです。ちなみにGoogle翻訳だと「タイタニューウム」と読んでました。英語の発音ルールだと確かにタイタニウムになりますけど、日本語読みだと「チタニウム」ですよねー。まあ、どうでもいいか…。
この製品は「ThinkPad X1 Titanium Yoga」という名称でCES2021の折、紹介記事を掲載済みです。この記事では日本版の詳細スペックと価格についてご紹介します。
Lenovo ThinkPad X1 Titanium Yoga - 13.5インチで厚さ11ミリ!ThinkPad X1シリーズに超薄型・軽量なコンバーチブル2 in 1が追加されます
1.概要
ThinkPad X1 Titanium Yoga | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU | Intel Core i5-1130G7/Core i7-1160G7/Core i7-1180G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.5インチIPS (2,256 x 1,504) タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1(4G/5G対応可) |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 44.5Wh(最大16.8時間) |
サイズ | 297.5 × 232.7 × 11.5 mm |
重量 | 1.15-1.18 kg |
OSはWindows 10 HomeもしくはProが選べます。CPUは第11世代(Tiger Lake)の「UP4」と呼ばれる超省電力タイプのCore i5/Core i7で、vProに対応するCore i7-1180G7も選べます。おそらく1180G7のほうが1160G7よりも若干パフォーマンスが高いと思われます(クロックスピードが若干高いです)が、1160G7から変更するためのコストが27,500円(定価ベース)と高額なので、個人利用の場合は選択肢には入らないだろうと思います。
RAMはCore i5モデルが8GBと16GBを選べ、Core i7モデルは16GBのみです。また、RAMはオンボードなので、購入後に増設・換装をするのは難しいでしょう。ストレージは256GBから1TBまで、ニーズに合わせて選べます。
ディスプレイは13.5インチのIPS液晶で、解像度は2,256 x 1,504と高精細、コンバーチブル2 in 1筐体なのでタッチ対応もします。ところで先日ThinkPad X12 Detachableの紹介記事を掲載した際、「Surface Pro 7とディスプレイサイズも筐体サイズもそっくり」と書きました。X1 TitaniumのディスプレイサイズはSurface Laptop 3と全くの同サイズ、同解像度です。
通信周りではWi-Fi6(ax規格)に対応するほか4GB/5Gのモジュールを追加することができます。ただし、4G対応はプラス19,800円、5G対応はプラス56,100円(いずれも定価ベース)となっていて、特に5Gモジュールに関しては「パソコンもう一台買えるがな」とか「5Gスマホ買ってテザリングするほうがいいんじゃね?」というくらいに高いです。
サイズはコンパクトで、特に厚さが11.9 mmというのがすごいです。コンバーチブル2 in 1としては最薄クラスなんじゃないでしょうか。また重量も1.15-1.18 kgなので、「さすがタイタニウム」だと思います。
筐体はチタン製(いちいちタイタニウムって書くの疲れました)で、色名は「タイタニウムシルバー」です。ThinkPadらしからぬ色ですよね。ここは賛否両論ありそうです。
ペン入力も可能です。ペンの詳しい仕様は開示されていませんが、これまでのレノボ製品を見ていても、この製品の「格」を考えても、おそらく「ワコムAES方式、4,096段階の筆圧対応」という仕様であろうと思います。また、ペンはCore i7モデルには付属、Core i5モデルだとオプション(定価ベースで9,900円)です。購入の際にはこの点にご注意下さい。
この画像はレノボの海外サイトにあったものです。英語配列になっていますが、日本版では英語配列、日本語配列のいずれも選択可能で、ともにバックライト付きとなります。
「色」にはちょっと違和感がありますが、キーのレイアウトとかトラックポイントとか、ThinkPadそのものです。それと、両サイドにスピーカーがあります。配置的には非常に好ましいと思いますが、ThinkPadシリーズとしては珍しいですよね。
2.価格など
Lenovo ThinkPad X1 Titaniumはレノボ直販サイトで販売中で、2月11日現在の価格は税込み229,680円から、となっています(週末・休日用の価格です)。サイズ感は素晴らしく、コンバーチブル2 in 1筐体なので使い勝手も非常にいいと思います。一方で現状の価格は決して安価とは言えないですね。
同じX1シリーズにX1 Yoga(14インチ)があります。近日中にニューモデルになることが確実で、現行モデルだとCPUが第10世代にとどまり、サイズもやや大きいものの、こちらも金属筐体を採用し、カスタマイズ余地がより大きく、価格もX1 Titaniumと同等、もしくは割安に感じられますので、よく比較検討されることをおすすめします。
3.関連リンク
ThinkPad X1 Titanium:Lenovo