記事にアフィリエイト広告を含みます

Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen9 / X1 Yoga Gen6 - EVOプラットフォームや世界初Dolby Voiceに対応、ディスプレイの形も変わりました!

Lenovo ThinkPad X1 Carbon&Yoga
こんにちは、ゆないとです。今回はCES2021にてLenovoが発表したThinkPad X1シリーズの最新モデル「X1 Carbon Gen9」と「X1 Yoga Gen6」を紹介します。ThinkPadのプレミアムラインであるX1シリーズもCarbonは9番目、Yogaは6番目となりました。「あんまり変わっていないなあ」と感じる時(特に2019年モデルから2020年モデルの切替時など)もありましたが、今回は前モデルから筐体含めて大きな変更があり、さらに磨きがかかったように感じます。

スポンサーリンク

1. スペック

これらは海外仕様です。日本でアナウンスされる場合はいくつか異なる部分が出てくる可能性があります。

  ThinkPad X1 Carbon/X1 Yoga
OS Windows 10 Home/Pro
CPU 最高で第11世代 Core i7 vPro
GPU 内蔵GPU(Intel Iris Xe)
RAM 最大32GB LPDDR4x
ストレージ 最大1TB SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14インチIPS(3,840×2,400)/(1,920 x 1,200) 
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB 4.0 Type-C(Thunderbolt4)×2、USB 3.2 Gen1、オーディオジャック、HDMI2.0、nanoSIMスロット(オプション)
カメラ Webカメラ(720p)Privacy Shutterあり、顔認証対応可
オーディオ Dolby Atmos、Dolby Voice
バッテリー 57WHr(最大15時間)
サイズ Carbon:314.5 × 221.6 × 14.9 mm
Yoga:313 × 223 × 14.9 mm
重量 Carbon:約1.13kg~
Yoga:約1.35kg~

CPUには最高で(up toと書かれていました)第11世代(Tiger Lake)のCore i7です。vPro対応のモデルも選択できます。現行モデルと同様に、Core i5とCore i7がラインナップされるものと思います。

RAMは最大32GB、ストレージは最大1TBを選択できます。ThinkPadシリーズはいくつかのベースモデルから一つを選び、それを細かくカスタマイズすることができます。現行モデルではRAM32GBを選択ができませんでしたが、これでCPUと併せてクリエイティブ向けの作業にも対応できるでしょうか。

ディスプレイはCarbonもYogaも「形が変わりました」。この記事では便宜的に「FHD」「UHD」と表記しますが、現行モデルはアスペクト比16:9(1,920 × 1,080など)、ニューモデルは16:10(1,920 × 1,200など)なので、若干縦方向に長くなっています。この点はニューモデルになって最も大きく外観が変わった部分と言えます。

また、従来からX1 CarbonとX1 Yogaはディスプレイの選択余地が大きかったのですが、ニューモデルでも4種類用意されています。14インチのIPS液晶というのは共通で、解像度はFHD(WUXGA)かUHD(4K)、UHDが1種、FHDが3種の構成違いで計4種となります。

FHDに関しては「TÜV Rheinland(テュフ ラインランド)」というドイツの検査サービス企業の”ブルーライト低減”の認証を受けたものやPrivacy Guard(覗き見防止機能)つきが選べます。4K UHDの方は「HDR400 with Dolby Vision」や「90%のDCI-P3色域」といった要素がありますので、よりクリエイティブ向けの構成にすることもできますね。

ネットワークはWi-Fi 6、Bluetooth5.1に対応しており、オプションで4G/5Gに対応したWWANモジュールを選択できます。遂にPCでも5Gが来ましたね。対応しているのはSub6のみらしいですが、環境さえ整えばもうフリーWi-Fiを使用する必要もありませんね。

入出力も新しいバージョンになっています。まずはUSBのバージョンが”4.0”となり、Type-CはThunderbolt4に対応したものが2つ、USB 3.2 Type-Aが2つ、オーディオジャックとHDMI、オプションでnanoSIMスロットを備えます。WWANをカスタマイズで選択すればnanoSIMスロットが付いた筐体になると思います。

Webカメラは標準では720pのThink Shutter付ですが、オプションでIR(赤外線)も付いた720pのThink Shutter付カメラを選択できます。もしWindows Helloでストレスフリーなログインをしたい場合は、赤外線付きを選ぶと良いでしょう。非常に簡単にログインができておすすめです。

オーディオは世界初の「Dolby Voice」を搭載しており、相手に非常にクリアで高音質な声を届けることができます。マイクも360°集音するタイプなので、Web会議にもうってつけの製品です。その他、Dolby Atmosにも対応しているため、映画などのコンテンツでリアルな音の位置感を楽しめます。

EVOプラットフォームに準拠しているため、バッテリー保ちやスリープからの復帰などが速いことが特徴として挙げられます。特にバッテリー保ちは最大15時間と、ノートPCとしては長めの公称値です。実際はもう少し短いとは思いますが、充電の頻度は減るかもしれません。

どちらも厚さは14.9mmと薄く、モバイルに適しています。重量は旧モデルより若干増加したものの、X1 Carbonは14インチのクラムシェルノートとして、X1 Yogaは14インチのコンバーチブル2 in 1として、十分に軽量と言えます。

スポンサーリンク

2. 外観(ThinkPad X1 Carbon)

X1C天板
X1 Carbonの天板は現行モデルと同じく基本的にはブラックですが、構成によってはカーボン柄の天板にすることができます。左上、右下にはそれぞれロゴが配置されていて、ThinkPadの”i”部分は赤い丸が点灯するようになっているはず。

X1Cディスプレイ
ディスプレはベゼルが細くコンパクトさと画面の大きさが際立ちます。アスペクト比が16:10となりましたが、確かに縦方向に伸びているように見えますね。上部ベゼルの赤丸はWebカメラを物理的に塞ぐThink Shutterです。右隣のスライダーで切り替えますが、赤丸のときはWebカメラを塞いでいる状態になります。

X1Cキーボード
キーボードは特に変更なくいつもの配置になっていると思います。変わったところと言えば、まずディスプレイのヒンジです。今までは左右2箇所でつなげる方式でしたが、今度からは左右に大きく広がる1つのヒンジでつながる方式です。また、トラックパッド横、あるいはキーボード外の右側のフレーム部分に配置されていた指紋認証センサーは、キーボード外の上部の奥側のフレームに電源ボタン兼用で配置されることになりました。単体の指紋認証センサーが無くなっただけでもスッキリとして見えますね。左右のフレームにはスピーカーがあります。

X1C入出力ポート

クリックで拡大できます。

入出力ポートです。画像上部が左側面、画像下部が右側面です。左には充電用のポートとして使えるThunderbolt4に対応したUSB 4.0 Type-C、その隣が充電には使えませんがThunderbolt4対応のUSB 4.0 Type-C、USB 3.2 Type-A Gen1、HDMIがあります。右側面には、オーディオジャック、nanoSIMスロット(オプション)、USB 3.2 Type-A Gen1、ケンジントンロックが配置されてます。入出力ポートの数は十分あり、拡張しやすいと思います。さらに、新モデルに対応した専用のドック製品も出るようなので、自宅などではより拡張性の高い環境へカスタムすることできますね。

3. 外観(ThinkPad X1 Yoga Gen6)

X1Y
ThinkPad X1 Yoga Gen6はシルバー(筐体色の表記はStorm Gray)が映えるクールな見た目の製品です。ディスプレイやキーボードの配置などはX1 Carbonと大きく違いは無さそうです。しかしこの製品はコンバーチブル2 in 1なので、ヒンジの形状が異なります。X1 Carbon Gen9は1つの大きなヒンジだけでしたが、X1 Yogaは2つのヒンジで支えるようになっています。

X1Yタブレットモード
完全に裏返せば、このようにタブレットとしても使えます。重量が約1.3kgなので片手で持って移動しながら書き込むということは大変ですが、必要があれば付属する「ThinkPad Pen Pro」で資料などに手書きで注釈を入れたり、メモをしたりも可能です。

X1Y入出力ポート

クリックで拡大できます。

入出力も基本的にはX1 Carbonと変わりませんが、オプション装備できるはずのnanoSIMスロットの位置がわかりません。また、右側面(画像下)の手前側にペンを収納できるスペースが設けられています。

4. まとめ

日本でのアナウンスはまだですが、アメリカでは2月に発売される予定です。現地価格はX1 Carbonが1,429ドル(約149,000円)から、X1 Yogaが1,569ドル(約164,000円)から、とアナウンスされています。

X1 Carbon/X1 YogaともにThinkPadの中でもプレミアムな位置付けの製品です。従来の「ハイスペックなビジネス向けノートPC」というイメージだけでなく、4Kモデルの方はDCI-P3が90%という高色域になり、RAMは32GBを搭載できるなどクリエイターにもおすすめできる構成になっているところが魅力的です。

その他、Tiger Lake世代のCPUや、低消費電力パネル採用のアスペクト比16:10のディスプレイ、Intel EVO プラットフォームなど、とてもパワーアップしていると感じます。日本発売と同時に買う!と思う方は少なくないでしょう。

5. 関連リンク

プレスリリース(Lenovo StoryHub)
ThinkPad X1 Carbon(製品ページ – 英語)
ThinkPad X1 Yoga(製品ページ – 英語)

スポンサーリンク