Lenovoが2月1日に国内販売を発表した14機種のThinkPadのうち、今回はある意味一番ウインタブらしいシルエットの製品「ThinkPad X1 Tablet」を紹介します。シルエットはウインタブらしいんですけど、X1シリーズなんでお値段の方はウインタブっぽくはないですw ただ、この製品は14機種の中でも最も大きく変わった、と言えると思います。従来のX1 Tabletはかなり奇抜なコンセプトを持っていて、一風変わったタブレットでしたが、最新モデルは「かなりSurfaceっぽい」姿になっています。
1.スペック
この記事を書いている2月5日現在、販売代理店モデルのみスペックが公開されており、個人向けの直販モデルは「近日発売」となっていますので、販売代理店モデル(事実上の法人モデル)のスペック表をもとに説明します。
OSはWindows 10 Proのみとなっていますが、直販モデルではHome版の選択も可能になると思われます。CPUについては変更がありました。従来のX1 TabletはCore m系のCore m3/i5/i7を搭載していましたが、新モデルは第8世代のCore i5-8250U / i5-8350U(vPro対応) / i7-8550Uを搭載します。RAMは8GBもしくは16GBに固定されているものの、スペック表上の最大容量は16GBまで、となっていますので、直販モデルでも搭載しうる最大容量は16GBになると思います。
ストレージは販売代理店モデルだと256GB SSDで固定です。しかし、従来モデルでも最大1TB SSDが搭載可能でしたから、直販モデルでは128GB~1TBくらいまでフレキシブルに構成を選択できるのではないかと思います。
ディスプレイも従来モデルから大きく変わっています。12インチIPS(2,160 x 1,440)から13.0インチ(13.3インチじゃないです)のIPS液晶(3,000 × 2,000)となりました。この解像度はSurface Bookと同じでSurface Pro(2,736 x 1,824)を上回ります。また、アスペクト比は上級タブレットらしく、3:2ですね。
通信関連については、従来モデルと同様、LTEモデルがラインナップされます。SIMタイプはNano SIMとなっていますが、このクラスの製品になると、できればLTEモデルを選んでおきたいところですね。
入出力ポートはさすがに少し苦しいですね。Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cが2つだけとなります。なので、ビジネス用に使う場合は多機能ハブあるいはドッキングステーション必須かもしれません。
セキュリティ関係では(販売代理店モデルは)指紋センサーが標準装備、IRカメラ(Windows Helloの顔認証用)の設定モデルも用意されます。直販モデルでは指紋センサーが標準、IRカメラがオプションという扱いになるのではないか、と思います。
サイズの方ですが、タテ・ヨコサイズは13.3インチのモバイルノートとしては横(長辺)がやや小さく、縦(短辺)は並、といったところでしょうか。また、重量はタブレット単体で890 gということで、Surface Proよりは100 g以上重くなっています。ディスプレイサイズが少し大きめなのと、ThinkPadだから(つまり、並外れて頑丈だから)、というのがあると思います。
2.筐体
タブレット本体です。デタッチャブル(キーボード分離型)2 in 1の場合、ベゼルはそんなに細くはありません。これは、Surfaceタイプの製品全般に言えることです。これで狭ベゼルだったらさぞカッコよかっただろうなあ、と。
筐体右側にホームボタンのようなものが見えますが、おそらくこれは指紋センサーと思われます。
この製品、筐体構造はSurfaceタイプなんですが、見た目は完全にThinkPadです。このように正面から見たら、「ディスプレイの短辺がずいぶん長いなあ」と感じるものの、誰の目で見てもThinkPadですね。
キックスタンドです。他社のSurfaceタイプよりは無骨な印象がありますが、構造としてはやっぱりSurfaceタイプですね。なお、上の画像を見ると、キックスタンドの内側にmicroSDスロットが見えます。
このように、キーボードの角度調整も2段階で可能です。
キーボードです。薄型ではありますが、ThinkPadのトレードマークである赤デベソ(トラックポイント)もしっかり装備されます。この画像では英語配列になっていますが、従来モデルでは他のThinkPadシリーズと同様、日本語配列と英語配列を選択できるようになっていました。また、販売代理店モデルのスペック表には「JIS配列」と明記されていましたので、日本語配列は間違いなく設定されます。
キー数は89、バックライト付きです。
左右の側面です。画像上が右側面で、電源ボタンと音量ボタンがあります。また、Core m系ではなく、Core iプロセッサー搭載機なので、通気口もありますね。画像下が左側面で、こちらにはUSB Type-Cが2つと、画像右端にオーディオジャックがあります。また、左側にあるのはおそらくSIMスロットでしょう。
この製品はタッチ対応のディスプレイを備える2 in 1ですから、当然筆圧対応のスタイラスペンに対応します。「ThinkPad PenPro」が同梱され、筆圧の精度は不明ですが、従来モデルは2,048段階の筆圧対応でした。また、キーボードも同梱されますので、当座必須となるオプション品はないと言えるでしょう。
3.価格など
Lenovo ThinkPad X1 Tabletは「近日発売」となっており、販売代理店モデルの価格は260,000円(税込み280,800円)からです。ちなみに従来モデルの方は大バーゲンプライスになっていて、週末クーポンで実に42%もの割引率になっています。新モデルはさすがにいきなり40%オフとかにはならないでしょうが、最下位構成で26万円ということはないだろうと思います。
記事タイトルにも書きましたが、「ThinkPadが欲しい、でもSurfaceタイプの製品も気になる」ということなら、新しいX1 Tabletで決まりでしょうなあ(ニヤリ)
コメント
ペン周りの性能がハード・ソフト含めて良ければ買い替えを考えても良いかな?とは思います。筆圧の硬さが変えられると良いな~