レノボがモバイルワークステーション「ThinkPad P16s Gen 2 AMD」を発表しました。先にご紹介した「ThinkPad P14s Gen 4」と同様に、先にIntel版が発売されており、Intel版についてもまだ紹介記事を掲載していませんので、ここで一緒にご紹介します。
1.スペック
スペック表
ThinkPad P16s Gen 2 | |
OS | Windows 11 Home / Pro Windows 10 Pro(ダウングレード権行使) |
CPU |
Intel Core i5-1340P/Core i5-1350P/Core i7-1360P/Core i7-1370P AMD Ryzen 5 Pro 7540U / Ryzen 7 Pro 7840U |
外部GPU | なし/NVIDIA RTX A500(Intel版のみ) |
RAM |
Intel:16GB/24GB/32GB/48GB(オンボード+1スロット) AMD:最大64GB(LPDDR5x-6400、オンボード) |
ストレージ |
Intel:256GB/512GB/1TB/2TB(M.2 PCIe NVMe SSD) AMD:最大2TB SSD(M.2 PCIe NVMe SSD) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
IPS(1,920 x 1,200)非光沢、300nit IPS(1,920 x 1,200)非光沢、300nit、タッチ IPS(1,920 x 1,200)非光沢、400nit、省電力パネル OLED(3,840 x 2,400)、反射/指紋防止、400nit、HDR ※すべて16インチ |
ネットワーク | WIFI 6E搭載可能、Bluetooth 5.2搭載可能、WWAN搭載可能 |
入出力 |
USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)、NanoSIMスロット(WWAN選択時) ※AMD版はUSB4 Type-C×1、USB3.2 Gen2 Type-C×1 |
カメラ | なし/720p/1080p/5.0MP ※カメラありの場合プライバシーシャッター付き ※1080p/5MPカメラは顔認証対応 |
バッテリー | 52.5Whr/86Whr |
サイズ | 361.98 x 255.5 x 20.5-21.5 mm |
重量 | 1.7 kg~ |
Intel版はRAMとGPUの関連に注意
この記事執筆時点(8月31日)の情報だと、Intel版は外部GPUのNVIDIA RTX A500の搭載が可能です。また、AMD版は外部GPUの設定がありません。
また、Intel版ではRAMが「オンボード+スロット」という構成になっています。この際、カスタマイズ画面でRAMを「オンボードのみ」にすると自動的にNVIDIA RTX A500搭載となり、RAMを「オンボード+スロット」にするとNVIDIA RTX A500非搭載となります。購入される際はこの点にご注意下さい。
コメント
まず、AMD版については現時点でWeb直販が開始されていませんので、RAMとSSDの詳細な容量がわかりません。
CPUはIntel版が第13世代のバランスタイプ(P型番)、AMD版はZen4アーキテクチャのRyzen 5 Pro/Ryzen 7 Proです。なお、Intel版に搭載可能なCore i5-1350PとCore i7-1370Pは法人など組織でのPC管理に役立つvProに対応する型番です。
ディスプレイの選択肢は多く、タッチパネルや4K有機EL(OLED)パネルも選べます。
2.筐体
P16sはThinkPad T16 Gen 2とほぼ同サイズで、外観も見分けがつきませんので、同一筐体と思われます。というかThinkPadシリーズの外観はみんな同じなんですけどね…。上部ベゼル中央のWebカメラもカスタマイズ可能で、AMD版では「カメラなし」も選べるようです。また、1080p(FHD解像度・およそ2MP)/ 5MPのカメラを選択すると顔認証にも対応します。
キーボードです。画像が小さくてわかりにくいと思いますが、まあ「いつものThinkPadキーボード」ですね。16インチサイズなのでテンキーがつきますし、バックライトの有無や日本語配列と英語配列を選べるのもThinkPadのいいところです。
入出力ポートの配置です。この画像はAMD版のものですが、Intel版ではUSB Type-Cポートが2つともThunderbolt 4となります。なお、ポートの位置は数はThinkPad T16と同じです。
3.価格など
Lenovo ThinkPad P16s Gen 2(Intel)はレノボ直販サイトで販売中で、8月31日現在の価格は税込み202,224円から、となっています。ちなみに202,224円モデルのシステム構成は「Core i5-1340P/RTX A500/RAM16GB/256GB SSD」です。AMD版については税込み216,000円から、とアナウンスされていますが、8月31日現在だとWeb直販はスタートしていません。
P16sは選択できる外部GPUがGeForceではなく、NVIDIA RTX A500なので、(ゲームもできますが)ゲーム用として購入するのはおすすめしません。ゲームが主要な利用目的なのであれば、素直にGeForce搭載のPCにすべきでしょう。RTX A500は3D CADや動画編集などのクリエイティブワークで威力を発揮する、とされています。
とは言え、CPUもT16よりも高性能なものが搭載されていますし、現時点でT16にはAMD CPUの設定がないので、T16よりもワンランク上のパフォーマンスを手にしたいとか、AMD CPU搭載モデルにしたい、という人にはいい選択肢になるかもしれません。
4.関連リンク
[PR]ThinkPad P16s Gen 2(Intel):Lenovo
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