レノボがノートPC「ThinkPad E16 Gen 1」の国内Web直販を開始しました。ThinkPadシリーズの中で比較的低価格でコストパフォーマンスに優れたEシリーズ、最新モデルはディスプレイサイズが16インチとなり、従来の「E15(15.6インチ)」から名称が変更されています。また、この製品にはIntel版とAMD版がありますが、5月19日現在だとIntel版のみが販売されています。
なお、この製品については2月に海外で発表された際に紹介記事を掲載済みです。しかし、日本向けのシステム構成と価格が明らかになりましたので、あらためてご紹介します。
1.ThinkPad E16 スペック
スペック表
ThinkPad E16 Gen 1 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i3-1315U/Core i5-1335U/Core i7-1355U Core i5-1340P/Core i7-1360P |
外部GPU | なし / GeForce MX550 |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB/24GB(DDR4-3200, 最大24GB) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD(M.2 PCIe-NVMe Gen 4) ※1TB M.2 PCIe-NVMe Gen4 SSD増設可 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS(1,920 × 1,200) 16インチIPS(2,560 × 1,600) ※詳細別記 |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A、USB 2.0 Type-A、LAN(RJ45)、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p/1080p)顔認証選択可 |
バッテリー | 47Whr/57Whr(最大約13.9時間) |
サイズ | 356.1 x 247.7 x 19.9 mm |
重量 | 1.76 kg~ |
ディスプレイの仕様
・2,560 x 1,600、光沢なし
・1,920 x 1,200、タッチ対応、光沢なし
・1,920 x 1,200、100sRGB, 光沢なし
・1,920 x 1,200、光沢なし
※すべて16インチIPS液晶
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ThinkPad E16は注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。CPUは第13世代の省電力タイプ、Core i3-1315U/Core i5-1335U/Core i7-1355Uとバランスタイプ、Core i5-1340P/Core i7-1360Pを選べます。また、メーカーの仕様表では外部GPUにGeForce MX550の搭載が可能となっていますが、ウインタブでカスタマイズ画面を確認した限り、5月19日現在だとGeForceは選べないようでした。
RAMは8GBオンボード+SODIMMスロット1という構成で、スロット側に8GB/16GBを搭載できるので、合計で最大24GBまでとなります。なお、RAM8GBを選択する場合、オンボードの8GBのみとなり「シングルチャネル」になります。そのため、Core i3以外のCPUを選択される場合はRAM16GB以上にされることをおすすめします(Core i5以上のCPUの内蔵GPUはIris Xeで、RAMがシングルチャネルの場合、パフォーマンスが低下してしまいます)。
SSDは256GB/512GB/1TBから選べ、さらに1TBのSSDを追加することもできます(ただし、レノボはSSDのカスタマイズ料金が非常に高いです…)。
ディスプレイは従来モデルのE15から大きくなり、16インチでアスペクト比(画面の縦横比)16:10となりました。なので、筐体も従来モデルから一新された、ということになります。選択可能なディスプレイは上に記載したとおりですが、高精細なものやタッチ対応のもの、また100%sRGBのものが選べ、特に個人ユーザーにはありがたいところだと思います。
2.ThinkPad E16 筐体
従来モデルよりもベゼル幅がずいぶんと細くなりました。また、上部ベゼルのWebカメラ付近が盛り上がったデザインに変更されています。ThinkPad E16はWebカメラもカスタマイズ項目になっており、720p(HD)、1080p(FHD)、1080p顔認証対応の3タイプから選べますが、個人向けだと720pは設定されないようです。
天板です。ここは「ザ・ThinkPad」なデザイン、というか「ほぼデザインなし」のブラック一色。筐体素材はPC-ABS樹脂と、やっぱりThinkPadです。言うまでもなく非常に堅牢なものになっています。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、カスタマイズ画面で日本語配列と英語配列、またバックライトの有無も選べます。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、うち1つがThunderbolt 4、他にはHDMIと有線LANポートがあります。なお、SD(microSD)カードリーダーはありません。
3.ThinkPad E16 価格など
Lenovo ThinkPad E16はレノボ直販サイトで販売中で、5月19日午後7時現在の価格は税込み84,370円から、となっています。試しに「Core i5-1335U/RAM16GB/512GB SSD/100%sRGBディスプレイ」にして試算してみたところ税込み127,204円となりました(キーボードなどのカスタマイズの仕方によって価格は変わります)。
個人的にはThinkPadシリーズのスタンダードノートならEシリーズがいいのではないか、と思っています。シリーズ中で最も安価と言えますし、ThinkPadシリーズなので筐体品質も高く、キーボードの使いやすさも抜群です。また、価格も期待通りというか、期待以上に購入しやすいものになっていると思います。
4.関連リンク
【PR】ThinkPad E16 Gen 1:Lenovo
コメント
なぜEシリーズはメモリの方式が中途半端なのか・・・
ご無沙汰してます。コストダウンしつつDIY余地も残しつつ、ということなんでしょうかね?