こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2013年末からロングセラーとなった8インチタブレット 「Lenovo Miix 2 8」、2015年にリリースされ、こちらも大ヒット製品となった「Lenovo MIIX 3 10」と、いまやMIIXというブランド名はLenovoの看板になっている感がありますが、そのMIIXに新しい製品が追加されます。9月4日~9日までの日程でドイツ・ベルリンで開催される国際コンシューマー・エレクトロニクス展「IFA 2015」に合わせ、LenovoはデスクトップPC、ノートPCなど合計7機種の新製品を発表しました。新しいMIIXは12インチのハイスペック2 in 1「MIIX 700」といいます。
1.スペック
OS: Windows 10 Home / Windows 10 Pro
CPU: 第6世代 Intel Core M7
RAM: 8GB
ストレージ: 256GB SSD
ディスプレイ: 12インチ(2,160 × 1,440)
入出力: USB3.0 × 1、USB2.0 × 1、microHDMI、microSD、オーディオジャック
カメラ: イン/アウトとも500MP
サイズ: 292 × 210 × 8.95 mm / 780g
※CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイは他のスペックもあり
※サイズはタブレット本体のみ(ウインタブ推定)
※LTE対応のSIMスロットつきモデルあり
補足します。「第6世代のCore M」というCPUに関しては「新しくて高性能なんだろうなあ」ということくらいしか言えません。タブレットに搭載されてどのくらいの性能をたたき出すのか楽しみではありますけどね。RAM、ストレージに関しては2 in 1として十分すぎるくらいのスペックになっていて、64ビットのWindows 10をサクサク動かせるでしょう。MIIX 700にはいくつかのバリエーションが存在するものと思われ、このスペック表に記載されているのは最上位モデル、と考えてください。
スペック的には2 in 1としてハイエンドクラス、Microsoft Surface Proとガチで競合、と言えそうですね。
2.筐体
MIIX 700はキーボード分離型の2 in 1です。ちょっとMicrosoft Surfaceに似ていますね。タブレットの背面にスタンドを展開して支えるタイプです。この場合はキーボードを軽量化できるというメリットがある反面、スタンドの存在により利用時に大きな奥行きが必要だとか、不安定な姿勢だと使えない(本体とキーボードを接続するヒンジがないため)とかのデメリットがあります。また、画像を見るとタブレットとキーボードを接続するコネクターがあるので、Bluetooth接続ではなく物理接続のようです。
こちらがタブレットの背面画像ですが、やっぱりSurfaceによく似ています。タブレットスタンドのヒンジ部分はLenovoいわく「dual watchband hinges」というYOGA 3に採用されているフレキシビリティに優れたものです。個人的にはタブレットとキーボードをしっかりヒンジで接続したほうがいいかな、と思いますけど、Surfaceのライバル機としてはこれでいいのかもしれませんね。軽量化もできますし。
3.価格や発売時期
Lenovoのプレスリリースによれば、MIIX 700は2015年11月に米国で発売開始となり、価格は699ドル(約84,000円)から、となっています。日本での発売については何も情報がありませんが、MIIXブランドだし当然あるでしょう。米国での発売時期や価格から推測すると、日本では年内の発売が間に合うかどうか、価格は最安値モデルで10万円を切れるかどうか、というところだと思います。上に書いたスペック表と同じ構成の最上位モデルだと20万円前後になるでしょうね。日本では技適マークの取得費用も売価に上乗せされるし、Officeの取り扱いも特殊ですから、単に為替レート換算だけじゃわからないんですよね。
MIIX 700は無印のSurface 3ではなく、Surface Proシリーズと真っ向からぶつかる製品だと言えます。年末にかけてノートPCやタブレットの買い替え、あるいは新規に購入することを考えている人にはうれしい悩みが増えたんじゃないでしょうか?
4.関連リンク
New “ideas” from Lenovo™ Inspire a PC Refresh this Holiday Season:米国Lenovoプレスリリース(英語)
Lenovo MIIX 700:スペックシート(英語)