こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。以前「上級モバイルノートの激戦区「Core i5/RAM8GB/256GB SSD」で10万円以下の製品から選ぶ!」という記事を書いています。この記事では(ウインタブが勝手に決めただけなのですが)上級モバイルノートの基準を「Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ」とし、その基準に合致する低価格な製品を比較しています。基準が妥当かどうかは賛否あるかと思いますが、ビジネスマンにせよ学生さんにせよ、このくらいのスペックであれば一通り何に使っても不満を感じることがないだろう、と考えたんですね。
この比較記事で「Lenovo ideapad 710S Plus」という製品を取り上げていまして、この製品は同じLenovoのThinkPadシリーズよりも少し目立たないながら、高い品質と納得のスペック、そしてかなり割安な価格設定が魅力でした。今回紹介する「ideapad 720S」は、型番が示すとおり、710S Plusの後継といっていい製品で、一段と魅力を増しています。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core i3-7100U/i5-7200U/i7-7500U
RAM: 4GB/8GB
ストレージ: 256GB/512GB (PCIe NVMe/M.2)
ディスプレイ: 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB Type-C × 2、USB 3.0 × 2、オーディオ
バッテリー稼働時間: 12.8 – 13.6時間
サイズ: 305.9 x 213.82 x 13.6 mm / 1.14 kg
CPUやRAMなどのスペックは710S Plusから変更はありません。ただ、710S Plusが当初Skylake世代のCore i3~i7を搭載していたのが、途中でKabylake世代のものに換装されていますので、720SもしばらくしてからKabylake R(第8世代)のCPUに変更される可能性はあります。
また、710Sの頃からそうでしたが、この製品はSSD専用モデルで、新型となり512GBという大容量のストレージ(Core i7モデルのみ)も設定されます。それと、少し残念なことに、外部GPU(GeForce 940MX)搭載モデルは姿を消しました。
720Sとなって大きく変わったのは筐体です。入出力ポートはある意味充実し、ある意味簡略化されました。USBポートが合計4つ、うち2つがType-Cで、すべて3.0規格以上のものになっている一方、HDMIポートやSDスロットがなくなりました。先にレビューしたGPD Pocketを使っていて感じたのですが、この先モバイルノートはType-C用の多機能ハブの利用が前提になってくるかもしれませんね。
サイズは、数値としては決して大きくはありませんが、確実に小さく、薄くなりました。
710S Plus: 309.6 x 221.9 x 14.8 mm / 1.23 kg
720S: 305.9 x 213.82 x 13.6 mm / 1.14 kg
「ミリ単位じゃん、グラム単位じゃん」というなかれ、もともと710S Plusの頃から薄型軽量のモバイルノートだったわけで、そこからさらに小さく、薄くなったことは高く評価すべきでしょう。13.3インチモバイルノートの場合、高額なものだと1 kgを切っていたりするものもありますが、厚さ13.6 mm/重量1.14 kgというのは賞賛すべきサイズ感だと思います。
2.筐体
「いやでもあんまり変わった感じがしないし…」と私も最初思いました。しかし、
こちらが710S Plusです。ディスプレイ面のベゼルデザインが大きく変わったことがわかります。上部と左右のベゼルが細くなりました。これが実寸サイズを小さくすることに寄与していると思います。でもまあ、あんまり変わんないか…。
筐体素材は「アルマイト加工のアルミボディ」、エッジ部分はダイアモンドカッドが施されており、相変わらず高い質感になっていると思います。
天板です。このアングルから見ると710Sとほとんど変わりません。シンプルでクリーンな、好感のもてるデザインです。
キーボードです。日本向けには「JIS配列、84キー」のものが用意されます。こちらは若干の配列変更がありますが、それでも710Sから大きく変わってはいません。また、画像右側に指紋センサーがついているのもわかりますね。
そうそう、忘れてました。この製品もスピーカーは「JBL ステレオスピーカー」が搭載されていますので、ノートパソコンとしては高い音質で音楽鑑賞ができそうです。
3.価格など
Lenovo ideapad 720SはLenovo直販サイトで販売中で、9月3日現在の価格は下記のとおりです。
Core i3/RAM4GB/256GB SSD: 82,048円
Core i5/RAM8GB/256GB SSD: 91,066円
Core i7/RAM8GB/512GB SSD: 125,172円
※税込価格
※9月7日まで有効のクーポンを使用
いつも書いていることですが、Lenovoの直販サイトは週末にクーポンを用意することがほとんどで、購入する場合はクーポンが使える週末にすべきです。なお、この記事で記載しているクーポン価格は週末限定ではなく、9月7日まで有効となっています。
記事の冒頭に書いたとおり、ウインタブでは上級モバイルノートを購入する際の基準スペックとして「Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ」を提唱しています。この基準スペックを満たし、価格が10万円以下なら、コストコンシャスな人でも「買ってよし」と言えるでしょう。その点、この製品は「基準」を満たした製品が91,066円と、余裕で10万円を切っていますので、価格面では完全に合格といえます。あとは好みの問題(製品の付加価値をどう評価するかということ)になりますね。ThinkPadだと「基準」を満たす製品は10万円を超えてしまいますし、ドスパラのAltair F-13なんかはこの製品よりもさらに安い(9月3日現在)です。ただ、繰り返しになりますが、このスペックにしてこの価格なら、少なくとも価格面であとから後悔することはないでしょう。
コメント
13インチの筐体で安定動作しないGPUではないはずなので
そのうちmx150をdGPUに採用した720s plusが出ると思いますよ。
こんにちは、コメントありがとうございます。そうするとスペック派の人も安心ですね。でも普通のビジネスマンならなくても行けそうな気がしないでもない…。
仕様を見るとUSB Type-CがPD対応と書いてあるのが気になりますね…
電源そっちから取れるなら持ち出す時の荷物が減らせるんですが。
(って、※19で5V3Aの出力のみ対応って書いてあった(がっくり))
相対性理論さん、こんにちは、コメントありがとうございます。kwsk…。いや私、電気系すごく弱いんです。
あまり詳しくもないですけど、最近USB Power Deliveryって言ったらMacBookしかりMateBookしかり、確かGPD Pocketも対応でしたか、「採用端末なら対応環境さえ揃えれば汎用のUSB充電器でPCを充電できるもの」という意識がありまして。
スマホと充電器共用できるぞとwktkしながら仕様書読んでたら出力のみという注記があってあーあ、と…
相対性理論さん、こんにちは、コメントありがとうございます。解説していただいて少し理解しました。電源についてはライターの方のほうが私よりずっと詳しいのですが、私も逃げてないで勉強しないと…。
安いし良さそうですよねぇコレ
一ヶ月経ってるけど未だに日本語のレビューがないから買おうか迷います…
こんにちは、コメントありがとうございます。この製品はコスパも高いしかなり良さげですよね。ウインタブでは当面レビューの予定がないのが残念です…。
どうやら第8世代に切り替わったようですね(第7世代は在庫なしになってる…)。