
LenovoがノートPC「IdeaPad Slim 3 Gen 10 (15.3型 AMD)」を発売しました。「IdeaPad Slim 3 Gen 10」という名称の製品は他に14インチモデル、16インチモデルがありますが、今回紹介するモデルはディスプレイサイズが15.3インチで搭載CPUが14インチ、16インチモデルよりも新しくなっています。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home / Pro |
| CPU | AMD Ryzen 5 8640HS AMD Ryzen 7 8840HS |
| RAM | 16GB/24GB (うち8GBはオンボード、DDR5-5600) |
| ストレージ | 512GB/1TB (PCIe NVMe/M.2) |
| ディスプレイ | 15.3インチIPS (1,920×1,200) 45%NTSC、60Hz |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C (映像/PD対応) USB 3.2 Gen 1 Type-A✕2 HDMI、オーディオジャック SDカードリーダー |
| カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
| バッテリー | 50Wh (動画再生 約7.4時間) |
| サイズ | 343.4✕239.5✕16.9 mm (最薄部) |
| 重量 | 1.59 kg |
2. OS/CPU/RAM/SSD
OSはWindows 11 Homeで、カスタマイズに対応する一部のモデルのみPro版を選べます。CPUはRyzen 5 8640HS/Ryzen 7 8840HSです。2024年にリリースされた型番で開発コードネームは「Hawk Point」つまり現行のRyzen 200シリーズと同じです (というか、Ryzen 7 8840HSはRyzen 7 250と、Ryzen 5 8640HSはRyzen 5 230とほぼ同じ仕様です)。Copilot+ PCの要件は満たしませんがAI処理チップNPUを内蔵しており、事実上「現行型番」と言っていいCPUです。
RAM/SSDは基本的に16GB/512GBで、カスタマイズ対応モデルのみRAM24GBと1TB SSDを選べます。RAMは「8GBがオンボード、残りがSODIMM」という構造です。よって、RAM16GBモデルは「8GBオンボード+8GBはSODIMM」RAM24GBモデルは「8GBオンボード+16GBはSODIMM」となります。
3. ディスプレイ

ディスプレイは15.3インチとスタンダードノートとしてはちょっと小さめ、解像度は1,920✕1,200 (アスペクト比16:10)です。色域は45%NTSCと「並」レベル。汚いとか粗い、というわけではありませんが、上位クラスのノートPCで100%sRGBとか100%DCI-P3などと表記されているものよりは品質が劣ります。また、リフレッシュレートも60Hzと標準的です。
4. 筐体

天板はアルミ素材に陽極酸化処理 (アルマイト処理)を施した金属製、底面は再生材を含むPC-ABS樹脂です。筐体色は「ルナグレー」で、IdeaPadシリーズによく見られるグレーです。

キーボードは「84 キー(Fn キー+Windows キー+Copilot キーを含む)、JIS 配列」と開示されています。キーピッチ、キーストロークの記載はありませんでしたが、一般的なスタンダードノートよりも筐体サイズが小さいので、テンキー部分は少し窮屈そうです。
側面とポート構成です。映像出力とUSB PDに対応するUSB 3.2 Gen 1 Type-Cポートが1つ、USB 3.2 Gen 1 Type-Aポートが2つ、HDMIとSDカードリーダーがあります。USBポートの仕様と数はそれほど充実している方ではありませんが、(microSDではなく)SDカードリーダーがあるのはちょっと珍しいかもしれません。
5. 価格など
Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 (15.3型 AMD)はLenovo公式サイトで販売中で、11月5日現在の価格は82,720円からです。82,720円のモデルのシステム構成は「Ryzen 5 8640HS/RAM16GB/512GB SSD」なので、ビジネス用とかご家庭でのエンターテイメント用として十分なものになっていると思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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