中国メーカー「Teclast」の15.6インチノートPCを紹介します。ウインタブが主に扱っている低価格帯の中華製品として15.6インチサイズというのは数が少なく、比較的新しめのもので思い浮かぶのは「Yepo 737A6」くらいですね。中華の低価格ノートは13.3インチとか14インチのものが多いです。
今回紹介する「Teclast F15」はつい先日紹介記事を掲載した「Teclast F7 Plus」に近いスペックで、Celeron搭載のエントリー機ながら、システム構成にせよデザインにせよ非常に魅力的なものになっています。
1.スペック
最初にOSから。この製品ではあえて「English Version」という注意書きがあります。「Chinese Version」だと厄介(日本語版のクリーンインストールが必要な場合が多いです)なのですが、English Versionというのはよくわかりませんし、通販サイトの解説だと「他の言語を適用する場合はWi-Fiで言語パックをダウンロードしなさい」という、海外もののPCなら当たり前のことが書かれています。推測ですが、この製品の場合、他の輸入PCと同じく、日本語の言語パックを導入するだけで大丈夫だと思います。
CPUはGemini LakeのCeleron N4100で、ノートPC用のCeleronとしては高性能なものになっています。オンラインゲームなどのPC負荷の大きいことをしないのであれば普段使いとして十分な実力があると思います。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDと、十分すぎるくらいの容量です。特に用途を定めない個人利用PCとしてはCPU性能よりもむしろストレージがSSDであることを重視すべきだと個人的には思っています。CPU、RAM、ストレージの組み合わせから考えて、この製品の挙動はかなりサクサクしたものになるでしょう。
画像が小さくて恐縮です。この製品にもF7 Plus同様、底面にM.2 スロットがあります。ただ、ちょっとわからないのが「標準装備のM.2 SSDがここに入っているのか、それともこのスロットは空いていて拡張用として使えるのか」という点です。後者だとありがたいですが、一応保守的に前者と考えたほうが安全かもしれません。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD解像度です。日本で人気のある中華ブランド「Jumper」の製品はたまにTN液晶のものがありますが、この製品に関してはIPS液晶ということですし、Teclast製品のディスプレイは品質の良いものが多いと思っていますので、この製品に関しても期待できそうです。
入出力ポートに関して、14インチのF7 Plusでは「欲を言えばType-Cがもう一つ欲しかった」と書きましたが、この製品にはType-Cもついていて、合計で3つのUSBポートを備えます。またHDMIもフル規格ですね。SDスロットがmicro規格なのはちょっと残念ですし、15.6インチサイズならもう少しいろんなものがあってよかったかな、という気はしますが。スリムタイプなのでこんなもんでしょう。
サイズはなかなか優秀だと思います。横幅が360 mmというのは国内向けの高級スタンダードノートと同レベルにコンパクトですし、厚さ15 mm、重量1.8 kgというのも立派です。このサイズ感だと、ウインタブ的には「毎日持ち歩くのはしんどいが、たまに外に持ち出すくらいならOK」だと思います。
2.筐体
左右のベゼル幅は7 mmです。13.3インチのモバイルノートだと4 mm台というのもありますが、スタンダードノートとしてはナローベゼルである、と言っていいでしょう。
天板です。先に紹介したF7 Plusは中央部にTeclastのロゴがあり、しかも発光タイプでしたが、このF15はそういうギミックはなく、比較的シンプルなものになっています。筐体素材は金属で、筐体色はたぶんF7 Plusと同じく「スペースグレー」だと思います。
側面、背面と入出力ポートの配置です。この製品のデザイン上の特徴はここに集約されていると言っていいでしょう。なんと、主要なポートは背面に集中しています。ゲーミングノートならともかく、スタンダードノートでこの配置は珍しいですね。また、筐体がかなりの薄型であることもわかります。
キーボードです。ご覧のようにバックライトがついてます。また、15.6インチサイズということでテンキーも装備しています。左右の余白(余地)もわずかに6 mmということで、パッと見た感じモバイルノートのようにも見えます。英語配列ながら割と素直な配列に…と書いてて気づきましたが、Deleteキーが右端にありますね…。
3.価格など
Teclast F15は中国の通販サイト「Banggood」と「Gearbest」に製品ページがあり、2月18日現在だとBanggoodの価格が安く、424.99ドル(47,772円)です。「Celeronの中華PCにしては高い」って思います?
そうかもしれません。しかし、この製品の場合Celeronと言ってもN4100と比較的高性能なものが搭載されていますし、RAMとストレージ容量大きく、高速です。また、筐体品質もかなり良さそうなので、絶対的な支払い金額は若干大きいですが、決して割高ではないと思います。
4.関連リンク
Teclast F15:Banggood
Teclast F15:Gearbest
コメント
オーソドックスですね。強いて言えばCPUがネックになるのかな。
PYUさん、こんにちは。一般的にはCPUが低スペックなので…ということになると思いますが、N4100は割とパワフルだと思うんでよね。
本機種、USB-Cはなく、バッテリーは、5,500です。
実機を購入してしまいました。