こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近安価なTV Boxに関心があり、先日もAndroid搭載のTV Box「H96 Plus」の実機レビューをさせてもらいましたし、「TV Box(超小型のPC)についてすこし真面目に考えてみる。3,000円なら買ってみてもいいかな?」という記事も書いています。5,000円以下で購入できるAndroidのTV Boxも魅力的なのですが、WindowsのTV Boxも捨てがたいところがあります。
TV Boxは概してスペックがあまり高くはなく、Windows搭載機であれば8インチの中国タブレットに近いハードウェア構成になっていることが多いです。しかし、中には「VOYO V3」のように、CPUがAtom最上位のZ8700、RAM4GB、ストレージ128GBなんていう「なかなかのスペック」の製品もありますが、8月8日現在のGEARBESTでの価格は23,137円と、そこそこのお値段にはなってしまいます。5,000円という訳にはいかないですね。
今回紹介する「NEXBOX T9」はVOYO V3ほどではないですが、「ある程度納得できるスペック」で価格も121,47ドル(13,642円)と、比較的安いため、ちょっと気になってしまいました。
1.スペック
OS: Windows 10
CPU: Intel Atom X3-Z8300
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: なし
ネットワーク: 802.11b/g/n、Bluetooth4.0
カメラ: なし
入出力: USB2.0 × 2、microUSB、オーディオ、HDMI、LAN(RJ45)、microSDスロット
サイズ: 115 x 115 x 15 mm / 重量 222 g
OSは他の多くのTV Boxがそうであるようにシングルブートです。CPU、RAM、ストレージは中国タブレットでも比較的大型の10インチサイズのものに近いですね。特にストレージ64 GBというのはAnniversary Updateも苦労せずにインストールできる余裕がありますので、このご時世にはありがたいです。ちなみに1万円前後で購入できるWindows TV BoxはほとんどがRAM2GB、ストレージ32GBのため、この製品の価格とスペックのバランスはかなり好ましいというか、大歓迎ですね。
サイズの方はTV Boxとしては割と一般的で、当然スティックPCよりはかなり大きいのですが、このくらいのサイズであればリビングルームのTVのそばにおいてもいいし、持ち歩くのにも問題はないですね。ポート類はUSB 3.0の装備がありませんが、Atom機でもありますし、TV Boxという製品の特性を考えればそれほど不満はないでしょう。
2.筐体
この製品、あまり別アングルから撮影した製品画像がありません。サイズ感はこんな感じで、薄い正方形、ということですね。
ポート類です。独立したDC-INがあるので、フルサイズUSB × 2とmicroUSB × 1は周辺機器の接続に使えます。また、TV Boxはほぼすべてそうなのですが、有線LANポートがついている、というのは特に日本で使う場合には非常に助かります。
価格など
NEXBOX T9は中国の通販サイト「GEARBEST」で販売中で、価格は121,47ドル(13,642円)となっています。ちなみに現在私が常用しているPIPO W9Sはこの製品とCPU、RAM、ストレージの構成が全く同一です。それでもノートPCとして、時には速度面で少し不満を感じることもありますが、おおむね満足して使えています。もちろんCPUに負荷がかかるような重量級のソフトウェアやゲームなどはやっていませんけどね。
「いつもサクサクで快適」と言ってしまうと嘘になりますが、私の知る限りAtom Z8300、RAM4GB、ストレージ64GBの製品というのは、速度面では大したことないかもしれませんが、挙動が安定していて軽い事務作業なら問題なくこなせるくらいの性能はあります。なので、TVに接続するだけでなく、デスクトップPCとしてもそこそこ期待には応えてくれると思いますよ。
4.関連リンク
NEXBOX T9 TV Box:GEARBEST
コメント
>ポート類はUSB 3.0の装備がありませんが、
掲載写真の反対側、左側面というか N の側に、USB3.0 と USB2.0 が1つずつあります。
後面の OTG は DC-IN 専用のはずです。
イーサネットが PCIe 接続、Wi-Fi と BlueTooth と MicroSDカードリーダーが SDIO 接続、USB3.0 ×1、USB2.0 ×3 と、Atom x5-Z8300 にあるすべての入出力を出し惜しみせず全部用意しているのは凄いと思います。
スティックPCにもこれくらいの全力スペックのものが欲しいところですが、どれも一長一短のものばかりですね。私は Morefine M1s と MeLE PCG02 plus という機種を買って遊んでいます。
あっと、DC IN と OTG 別にありますね、
intel の Web によると Z8300 は USB 3.0 ×1、USB 2.0 ×3 のはずなので
計算が合いません??? 内部的に USB HUB を使っていたりするんでしょうか。
とにかくいい加減なこと書いてすみませんでした。
名無しさん、こんにちは、コメントありがとうございます。とんでもないです。少し時間をかけて調べてみます。
TV BOX興味ある人はまずこのぐらいの買うのが良いかもしれませんね。ある程度のことは出来るから。
その上で使って不満とか自分が何やりたいのかを見極めて欲しいデバイス買うのが損せずに良いかもしれません。
こんにちは、コメントありがとうございます。仰るとおりですね。あと、安物買いの銭失いを厭わないなら3,000円台のAndroidで爆死する、というのもまた潔しかな、と思います。
2ch.net では Vorke V1(クーポンコード利用で $160)が話題になってますね
supersenseさん、こんにちは、コメントありがとうございます。製品を調べて記事を書いてみようと思います。情報ありがとうございました。
こんにちは
本機の原型はwintelと言うMini PCと思いますが、以前、OEMのAinol Mini PC II 買って見ましたが、なぜかHDMIの出力がセカンダリとなっていて、保護された動画出力が出せずでした。
通常のPCであればプライマリですが、ここが最大の欠点でした。
それさえ無ければですね
okawa2さん、こんにちは、コメントありがとうございます。いまだに買ってみなくちゃわからん、的なのがあるのが中国製品ですよね。
いつも記事を楽しく拝見させていただいております。
こちらの記事を読み
かねてより興味のあったTV BOX、購入しました。
この値段で、なかなかの物と巡り合いました。
輸入PCが初めてで、ちょっと困ったことに遭遇してしまいました。
家族が誤ってこのPCに日本語Windows10 HOMEをインストールしてしまい、
ライセンス認証が取れなくなってしまいました。
リカバリするには、またはライセンス認証するにはどうしたらよいか、
ご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
コマンドプロンプトより、インストールIDを確認し、MicroSoftライセンス認証窓口で、自動ガイダンスに沿ってライセンス認証しましたが、「ライセンス認証できない。」との返答でした。
バリバリがっつんさん、こんにちは、コメントありがとうございます。もともとWindows 10がインストールされている製品に上書きでWindows 10 を入れてしまった、ということですよね?それだとライセンス認証はいらないような気がするのですが…。それとももともとAndoroidかなにかが入ってたんですか?
バリバリがっつんさん、UEFIにプロダクトキーが残っているはずなので、外部ソフトを使って表示させればなんとかなるかも、ということでした。たとえばこの記事などは参考になりませんか?
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0907/10/news112.html
また、お使いの製品でメーカーがリカバリイメージを配布している場合はそれを使うと大丈夫になるようです。
ありがとうございます。
もともと、Windows10 HOMEが入っていました。
一度、教えていただいたURLでプロダクトキーを調べてアクティベーションを試みてみます。
ありがとうございました。
はじめまして。
購入から2週間ほど、もっぱらiTunes垂れ流しのみですが特に問題なく使えてます。
もともとタブレット(レノボMiix2)に任せていた仕事を、それなりにスペックアップしている本機へ引き継ぎました。ライブラリが8万曲を数えるにあたり、やや挙動が苦しくなってきたかな? という理由からです。(COLE1と迷いつつ、こちらを選びました)
Z3750→8300 2G→4G ・・・これは否が応でも期待せずにはいられないですよね。ところが結果は、ほとんど体感できるほどのことはありません。eMMCの品質がボトルネックになってるのかな? 程度の想像しかできませんが、ともあれ特に問題なく使えているので不満はありません。
複数のUSBデバイスを直刺しできること、LANポートも付いていてコンパクト・ファンレス・省電力という条件を考えると、MP3聴き流しレベルのオーディオプレーヤー用途なら間違いなくベストチョイスだと思います。実売価格が送料込みで12,000円となると、国内購入ではスティックPCすら難しい価格帯ですよね。
ただし、もっと広範な一般的PC用途という点では少し厳しいかなと感じます。全体的にもっさりした挙動はZ3750を積んだタブレットPCとほぼ同じ(少し負けてる?)でまあ我慢できるレベルですが、問題は「日本語環境」です。言語パックの追加で文字化け等はほとんどありませんが、それでも細かい部分で差を感じます(システムフォントが同じメイリオを選んでも明らかに汚い、スクリーンキーボードで10キーまで使える「標準」が設定変更しても選べない 等)。
長々と書き込んですみません、少しでも参考にしていただければと思います。個人的にはかなりの満足度です!
T9さん、こんにちは、コメントありがとうございます。なるほど、そうですか…。TV Boxというか拡張性の伴ったミニPCって、もう少し普及してもいいのかなと思います。おっしゃるようにタブレットとは一味ちがう使い方もできますしね。あと、BayTrailとCherryTrailの体感差って実は結構小さいですよね。精神的な満足度の違い、と言っていいのかも。
wintabさん返信ありがとうございます。
やはり精神的な満足度(=好奇心の充足)には叶いません(笑
それにしてもwintabさんで取り上げる機種は何かと気になるものばかりで
黎明期のAndroidBOXやらIntelNUCやら紆余曲折を経て現状の環境に
辿り着いた自分としてはとても興味深いです。
今回のT9購入前にページを拝見する機会があったら
あれやこれやと楽しく迷い続けて未だ購入していなかったかもしれません(笑
引き続きチェックさせていただきます。
T9さん、こんにちは、お褒めいただいてうれしいです。一応中国の通販サイトには日本で人気が出そうなものを選んでリクエストしているつもりです。TV BOXが日本で人気が出るといいなあ、と思います。
先日、「認証NG」の通知が画面右下に出現、新規キーにて解決しました。
どうやらWin10OSが180日限定ライセンスだったようです。トホホ
使用感としては全くもって快適ですので、評価は変わりませんが。
いまさら当機購入を真剣に考えている人など
まずいらっしゃらないとは思いますが、ねんのためご参考までに。
“開封して電源ON、いきなり認証NG” 状態の個体もままあるみたいです。
(それでも総計でみればまだまだ安い部類ッw)
T9さん、こんにちは、コメントありがとうございます。少しビックリしました。以前だと中華はライセンスが怪しいのがありましたけど、いまだにあるとは…。深センメーカーでも特に新興のところは注意して扱わないといけない、と思いました。