MinisforumがミニPC「UM773 Lite」を発売しました(出荷予定日は3月下旬)。Minisforumで最近増えている「Venus Series」の筐体になっていて、CPUには最新型番であるAMD Ryzen 7 7735HSを搭載しています。
1.Minisforum UM773 Lite 概要
スペック表
Minisforum UM773 Lite | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | AMD Ryzen 7 7735HS |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB/64GB(DDR5/2スロット/最大64GB) |
ストレージ | 512GB/1TB PCIe4.0 SSD(M.2 2280) ※2.5インチSATA HDD空きスロットあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | WI-Fi、Bluetooth(仕様詳細不明) |
入出力 | USB4 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(データのみ)、USB3.2 Gen2 Type-A × 2、USB2.0 Type-A、HDMI × 2、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 127 × 128 × 47mm |
重量 | 不明 |
※このスペック表はベアボーンモデルを含んでいません
バリエーションモデル
・ベアボーン(OS/RAM/SSDなし)
・RAM16GB/512GB SSD
・RAM32GB/512GB SSD
・RAM32GB/1TB SSD
・RAM64GB/1TB SSD
コメント
MinisforumのUMシリーズには多くの型番がありますが、製品名に「Lite」とあるように、上位モデルのUM690/UM590がRyzen 9を搭載しているのに対し、このUM773 LiteはRyzen 7搭載です。ただし、型番としては新しく、最大TDPが54Wの高性能版です。
Ryzenの7000番台はZen2からZen4まで複数のアーキテクチャが存在しています。UM773 Liteが搭載するRyzen 7 7735HSはRyzen 7 6800HSのリフレッシュ版とも言えるもので、Zen3+で内蔵GPUはRDNA2のRadeon 680Mです。
パフォーマンスは非常に高く、Passmarkスコアは24,000点オーバーですし、内蔵GPUの性能も高いので、オンラインゲームのプレイも可能でしょう(ただし、ゲームタイトルによってはグラフィック設定を調整する必要があります)。
入出力ポートの構成はUM690/UM590からちょっと変更されています。ポートの「見た目」と配置は変わらないものの、USB Type-Cポートのうちの1つがUSB4規格(伝送速度40Gbps、8K@60Hzの映像出力対応)となりました。UM773 LiteはHDMIポートも2つ搭載していますので、最大3画面の出力が可能です。
Minisforum製品はRAMやSSDのメンテナンスも容易です。RAMスロットは2つあり(空きなし)、2.5インチSATAのHDD/SSDの増設もできます。
2.Minisforum UM773 Lite 価格など
Minisforum UM773 LiteはMinisforum公式ストアで販売中(予約販売中)で、2月23日現在の価格は下記のとおりです。
・ベアボーン(OS/RAM/SSDなし):59,120円
・RAM16GB/512GB SSD:81,520円
・RAM32GB/512GB SSD:89,520円
・RAM32GB/1TB SSD:97,520円
・RAM64GB/1TB SSD:115,120円
なお、Minisforum公式ストアは日本語で注文でき、日本語でサポートを受けられますが、海外配送となりますので製品を受け取る際に輸入消費税がかかります(配送会社に支払う格好になります。金額の目安は製品価格の6%プラス手数料1,000円程度です)。
この製品はCPUの型番が新しく、かつ高性能、内蔵GPUの性能も非常に高くなっていますので、上位モデルのようにRyzen 9搭載ではありませんが、メインPCとして多目的に使うことができると思います。また、RAMやストレージの増設・換装が容易である、という点も長く愛用する上では重要なポイントですよね(まあ、ミニPCなのでこのあたりは当然ですが)。
3.関連リンク
Minisforum UM773 Lite:Minisforum