MinisforumがミニPCのニューモデル「HX77G」を発表しました。この製品は今年1月に発表された「HX99G」とほぼ同じシステム構成で同じ筐体が使われていますが、CPUの型番が変更されています。外部GPUも搭載する非常に高性能なミニPCです。
1.HX77G 概要
HX77G | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | AMD Ryzen 7 7735HS |
外部GPU | AMD Radeon RX6600M(8GB) |
RAM | 32GB/64GB(DDR5-4800MHz,2スロット最大64GB) |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 2280 PCIe4.0 SSD M.2 2280 SSD PCIe空きスロット x1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB4 Type-C × 2、USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A、USB3.2 Gen1 Type-A × 3、HDMI × 2、イヤホンジャック、マイクジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 205 × 203 × 69.3 mm |
重量 | 不明 |
※このスペック表にはベアボーンモデルは含まれません
バリエーションモデル
・ベアボーン(OS/RAM/SSDなし)
・RAM32GB/512GB SSD
・RAM32GB/1TB SSD
・RAM64GB/1TB SSD
コメント
HX77Gにはベアボーンモデルもラインナップされますが、OSのライセンスが余っている人を除けば明らかに割高なので、この記事では取り上げません。
冒頭に書いた通り、HX77GはOSのバージョン、外部GPUの型番、そして筐体がHX99Gと同じです。異なるのはCPUの型番で、HX99GがRyzen 9 6900HX搭載であるのに対し、HX77GはRyzen 7 7735HS搭載です。
こちらがPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。Ryzen 9 6900HXのほうが若干高スコアですが、「ほとんど同じくらい」と考えてもいいでしょう。また、どちらの型番も「Zen3+/RDNA2」と、同じアーキテクチャを採用しています。
外部GPUはどちらもRadeon RX6600Mなので、CPU性能の差の大きさを踏まえても、ゲーミングの性能やグラフィック関連処理の性能はほぼ互角だと思います。なお、Radeon RX6600Mの性能はGeForce RTX3060といい勝負くらい、のようです。
筐体は炭素繊維複合材料が使われ、冷却面でもデュアルファン、7本のヒートパイプ(CPU用3本、GPU用4本)、そしてCPUとGPUの両方液体金属グリスを採用するなど、高負荷な処理にも耐えうる設計になっています。
Minisforum製品のほとんどは筐体内部にアクセスし、DIYによるRAMやSSDの増設や換装が可能です。この図だとよくわかりませんが、HX77GにはM.2 2280の空きスロットがありますので、簡単にSSDの増設ができると思います。
前面(画像左)と背面のポート構成です。HX77GはミニPCとしては大ぶりなので、ポートの数も十分に確保されています。
2.HX77G 価格など
Minisforum HX77GはMinisforum公式サイトで販売中で、9月7日現在の価格は下記のとおりです。
・ベアボーン(OS/RAM/SSDなし):102,380円
・RAM32GB/512GB SSD:123,180円
・RAM32GB/1TB SSD:127,180円
・RAM64GB/1TB SSD:139,980円
ちなみに、既存モデルHX99Gの価格がこちらです(Minisforum公式サイトの価格)。
・RAM32GB/512GB SSD:136,980円
・RAM64GB/1TB SSD:157,580円
なお、Minisforum公式サイトは海外配送となりますが、配送ポリシーの説明文に「商品価格に税金が含まれており、追加で支払う税金はありません」と明記されているため、製品受け取り時に輸入消費税を支払う必要はないものと思います。また、送料も無料ですが、沖縄県、北海道などでは送料2,100円がかかります。
これまで見てきた通り、性能はHX99Gのほうがちょっとだけ上と思われますが、コスパという点ではHX77Gのほうが上ですね。PCゲームやクリエイティブワーク用のミニPCとしてはいい選択肢なのではないか、と思います。
3.関連リンク
[PR]Minisforum HX77G:Minisforum公式サイト