数ある深センメーカーの中で、日本でも人気があると思われるのがJumper。EZBookシリーズは低価格モバイルノートとして日本でもよく売れていると思います。今回紹介するのはJumperの「EZPad 6 Plus」です。「EZBook」はクラムシェルノートに使われる製品ブランド、「EZPad」はタブレット(キーボード分離型2 in 1)に使われる製品ブランドで、この製品は「EZPad」なので、タブレットです。
ただ、「EZPad 6」という名称の製品はウインタブで過去に2回実機レビューをしたことがあります。
Jumper EZpad 6 ー 11.6インチで筺体品質よし、性能は期待通り、価格は割安と納得の中華タブ(実機レビュー)
Jumper EZpad 6 Pro - 11.6インチ、Apollo LakeのCPUにRAM6GBを搭載する大型タブレット、楽しく試用しました(実機レビュー)
EZPad 6は、もともとはCPUにAtomを搭載する11.6インチの2 in 1で、ヒンジの付いた本格的なキーボードが別売りで用意されていました。それが「Pro」になってCPUをCeleron N3450に、RAMを6GBに増量し、一段とパワーアップしたのですが、筐体構造はやはりタブレット本体+別売りのヒンジつきキーボード、というものでした。
しかし、「Plus」となり、筐体構造が大きく変わっています。
1.スペック
スペック表の内容はEZPad 6 Proとほぼ同一です。最近の中華のモバイルノートとしては標準的といいますか、価格の割に充実したものです。CPUはApollo Lake世代のCeleron N3450、RAMは6GB、ストレージは64GBと、欲を言えばストレージにもう少し余裕が欲しいところですが、処理性能の方は2万円台、3万円台の国内向けノートPCを上回ります。
またディスプレイは11.6インチでIPS液晶のFHD解像度となっており、タブレットとしては大きめ、ノートPCとしてはやや小ぶりなサイズです。ちなみにヒット作であるEZBookシリーズは13.3インチとか14インチのディスプレイサイズになっています。
この製品はSurfaceタイプ、つまり本体にキックスタンドを備えていることもあり、重量は950 gと、タブレットとしてはかなりの重さになります。ディスプレイサイズも大きめなので仕方ないと言えば仕方ないですけどね。
2.筐体
この製品は本体部分はあくまでタブレットのみで、本体価格にキーボードは含まれません。前面を見るとWindowsボタン(ロゴマークの部分)を備えており、ベゼル幅がやや太い、トラディショナルなWindowsタブレットになっています。
こちらが専用のキーボードで、1月7化現在の価格は49.99ドル(5,799円)です。Surfaceのように多彩なカラーバリエーションはなく、ブラックのみの設定です。
キーボードを接続するとこんな感じ。キックスタンドは角度調整が可能ですし、キーボードの角度も2段階に調整できます。なので、構造としてはもろSurfaceですね。
筐体の展開画像です。筐体素材は不明ですが、構造上、少なくともキックスタンドは金属製になっているはずですし、そう考えると筐体全体が金属製と考えていいのではないか、と思います。
3.価格など
Jumper EZpad 6 Plusは中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、1月7日現在の価格は259.99ドル(30,162円)となっています。別売りのキーボードが49.99ドル(5,799円)ですから、セットで購入すると309.98ドル(35,961円)となります。
この製品はGearbestにも製品ページがありますが、価格はgeekbuyingのほうが安い上、Gearbestではキーボードの取扱がありません。Jumperに関してはgeekbuyingのほうが品揃え、価格とも上ですね。
そもそもクラムシェルノートがほしいのか、2 in 1でもヒンジつきのキーボードをセットしたいのか、あるいはSurfaceタイプがいいのか、というのは人によります。ただ、Jumperはスペックの似通ったApollo Lake機でクラムシェルノート(EZBookシリーズ)、ヒンジつきキーボードをセットできる2 in 1(EZPad 6 Pro)、Surfaceタイプ(EZPad 6 Plus)の3タイプの筐体をラインアップすることになりました。今年もJumper製品には期待ができそうです。
4.関連リンク
Jumper EZpad 6 Plus:geekbuying
Magnetic Docking Keyboard For Jumper EZpad 6 Plus:geekbuying