株式会社天空が、GPD PocketシリーズでおなじみのGPD社のUMPC(あるいはWindowsゲームマシン)「GPD WIN2 2019バージョン」を発売しました。天空はGPD社の正規代理店なので、この製品も正規輸入品という位置づけになります。いまやGPDと言えば「Pocketシリーズ」また新しいところでは「P2 Max」が注目されていますが、フルWindows OSを搭載する小型PCということではWINシリーズのほうが歴史が長く、ある意味このシリーズこそがGPD社におけるWindows UMPCの原点とも言えます。
ウインタブでは過去に初代のGPD WINを実機レビューしていて、GPD WIN2についても紹介記事を掲載しています。
GPD WIN - 5.5インチ、フルWindows搭載ゲームパッドというかミニPC、こんなの他にないよね(実機レビュー)
GPD WIN 2が日本公式予約受付を開始!お値段税別79,800円とのこと
1.スペック
GPD WIN2は2018年初頭にクラウドファンディングが開始され、2018年3月から株式会社天空での取扱がスタートしました。発売から1年強が経過したことになります。
2019年モデルになって変更されたのは、スペック表の上だとCPUとストレージです。CPUがCore m307Y30から、より新しいCore m3-8100Yに変更され、ストレージが128GB SSDから256GB SSDに倍増されています。数値的に読み取れる変更点はこれだけなのですが、「熟成」と言っていいんでしょうか、他にも「見えにくい部分」が改善されています。
これです。マザーボードの設計変更による発熱対策、モバイルバッテリーによる充電に対応、microSDカードリーダーの性能向上、そしてオーディオチップの変更と、どれもユーザーにとって非常にうれしい改善がなされていると思います。UMPCのジャンルは初期ロットに不良が発生しやすく(以前のGPD社の製品がその典型でした)、その意味では「フルモデルチェンジ」よりも「マイナーチェンジ」のほうが安心感があります。
2.筐体
6インチという、GPD PocketシリーズやONE-NETBOOK One Mixシリーズよりもさらに小さいディスプレイサイズながら、キーボードとゲームパッドの両方を装備しているというのがGPD WIN2の特徴です。キーボードがありますので、普通にノートパソコンとして使うこともできますが、どちらかと言うとハンドヘルドのゲームマシンという性格が強いと言えます。
これがメーカー公表の動作確認済みゲーム一覧です。Core m3で外部GPUなし、というスペックなので、常識的にはオンラインゲームのプレイは少し厳しそうですが、ディスプレイ解像度も低めになっていますし、ゲームタイトルを選べば快適なゲームプレイも可能かと思われます。これはAndroidをベースとするゲーム機には真似のできないところでしょう。
ゲームプレイ時の風景です。このように、非常にカジュアルな姿勢でWindows用のゲームがプレイできるのが魅力。
天板と底面です。筐体素材は「ABS+アルミ合金」で、底面にはM.2 スロットがありますので、SSDの換装(2242サイズ)も可能です。
入出力ポートは背面に集中しています。また、それだけではなく、左右に合計で6つのボタン(ゲーム用)が配置されています。
3.価格など
GPD WIN2 2019バージョンはAmazonと株式会社天空が運営するGPD Directで販売中で、7月22日現在の価格は81,666円(税込み88,200円)です。また、
「便利な6つのおまけつき」で、ガラス素材液晶保護フィルム(硬度9H/0.2mm)、専用ポーチ、microHDMIケーブル、ステレオイヤホン、アナログスティックスペアパーツ、USBハブが付属します。
ビジネス用途とか、「できるだけ普通のノートPCっぽく使いたい」とかの場合はこの製品ではなく、他のUMPCの購入をすべきだと思います。ゲームメインで使い、たまにPCとして使えればいいや、ということならこの製品でしょうね。あと、UMPCに過剰な実用性を求めず、「持ってて楽しい」ことを望むなら、GPD WIN2はとっても魅力的だと思います。
4.関連リンク
GPD WIN2 2019バージョン おまけつき:GPD Direct
GPD WIN2 2019バージョン+おまけ6点セット:Amazon
コメント
充電の部分改善されてるのがいいな
アキバのヨドバシに行ったら中国人観光客が珍しそうに見ててツッコみそうになったわ