GPD Pocket 2S － ちょうどいい感じ！Celeron搭載の低価格な7インチUMPC、ストレージが256GBになりました！

日本ですっかり人気となった（あるいは人気が復活した、というべきか）UMPC（超小型モバイルPC）ですが、口火を切ったのはGPD社の製品だと思っています。最近はONE-NETBOOK社が日本でも攻勢をかけていて、メーカーや正規代理店のテックワンがプッシュ型で情報を流してくれているので、GPD社関係でコンタクトを持っていないウインタブでは、GPD社の製品を紹介する機会が少なくなってしまいました。しかし、UMPC復権の功労者たるGPD社の製品をリスペクトしているのは間違いないです。

さて、今回はGPD Pocket 2のリニューアル版「GPD Pocket 2S」をご紹介します。もう少し正確に言うと「GPD Pocket 2 Amber Black」のリニューアル版ですね。

1.スペック

GPD Pocket 2はもともとCPUにCore m3を搭載する高性能な7インチUMPCとしてデビューしましたが、その後Celeron 3965Yを搭載し、黒い筐体色の「Amber Black」が追加されました。今回紹介するGPD Pocket 2SはCeleron機なので、Amber Blackのほうのニューモデルということになります。筐体色もブラックとシルバーを選べるようになりました。

ということで、CPUはCeleron 3965Yで、RAMは8GB、ストレージが256GB SSDです。今回のリニューアルの目玉は「ストレージが倍増になった」という点で、天空（GPD社の正規代理店）のプレスリリースによれば「SSD」と明記されていますので、128GB eMMCだったAmber Blackと比較すると大きな改善点と言えます。

…あとは一緒です…。でも一応、これ以降もひと通りスペックを確認してみます。

ディスプレイは7インチのIPS液晶で、解像度はWUXGA、もちろんタッチ対応します。2019年の後半になってUMPCのディスプレイサイズが大型化しています。GPD社の最新モデルP2 Maxは8.9インチですし、ONE NETBOOK社の主力モデルOne Mix 3シリーズも8.4インチあります。7インチと8.4インチとか8.9インチのどちらがいいか、というのは簡単には決められません。UMPCらしいのは7インチですが、大きくなることによってディスプレイの視認性が上がり、キーボードの使い勝手も向上し、よりPCらしくなっているのが8.4インチや8.9インチです。ここは「お好みで」としか言えないですね。

入出力ポートの構成も優れています。USBポートが合計で3つあり、しかもそのうちの2つがフルサイズ（Type-A）USBである、というのは大きなメリットと言えるでしょう。また、筐体サイズも小さく、特に厚さに関してはライバルのOne Mix 2Sよりも薄くなっています。ただし、One Mixシリーズとは異なり、コンバーチブル2 in 1筐体ではなく普通のクラムシェル筐体である、という点は好みがわかれると思います。

2.筐体

「2S」になって変わったのはストレージだけではありません。筐体色にシルバーも追加されました。購入すると毎日持ち歩くものになるし、電車の中とかカフェなどでちょくちょく使うことになると思いますので、色って結構重要になるのではないか、と思います。

GPD Pocket 2S、というか「2シリーズ」はキーボードレイアウトも個性的です。7インチというサイズゆえに決して「ラクな配列ではない」のはやむを得ないとして、マウス操作の仕方がちょっと変わってるんですね。この画像だと、キーボード面の右上に「光学式フィンガーナビ（小さなトラックパッド）」があり、左上に「クリックボタン」があります。

なので、マウス操作する場合はこんな使い方になります。冒頭に書いたように、残念ながらウインタブはメーカーや正規代理店とのコンタクトが全くないため実機を試しておらず、このタイプのキーボードが使いやすいのかどうかということはわかりません。ただ、私ならタッチ操作するか、マウスを接続して使うと思いますw

3.価格など

GPD Pocket 2Sは株式会社天空が運営するGPD Direct及びAmazonで販売中で、12月5日現在の価格は56,800円（税込み62,480円）です。また、正規輸入されている製品なので「GPD社による1年の国際保証と国内代理店の株式会社天空による1年の販売店保証」がつきます。さらに日本語マニュアルのほか、特典として

●GPD Pocket 2 硬化ガラス素材液晶保護フィルム（硬度9H/0.2mm）
●GPD Pocket 2 専用ポーチ
●GPD Pocket 2 キーボード日本語化シール
●ステレオイヤホン
●SDカードリーダー

が付属します。

ちなみにライバルのONE-NETBOOK One Mix 1S（Celeron機です）のビックカメラでの価格は税込み65,780円（ポイント10%つき）なので、「いい勝負」だと思います。

GPD Pocket 2SとOne Mix 1S、かたや薄型クラムシェルノート、かたやコンバーチブル2 in 1と、それぞれに個性があり、まさに好敵手という感じがします。個人的にはこのサイズのUMPCならCPUはCeleronで十分だと思っていますし、そのぶん価格も抑えられているので、「まず一台欲しい」と思っている人にはこのクラスの製品も悪くないと思いますね。

4.関連リンク

GPD Pocket 2S：GPD Direct
GPD Pocket2S：Amazon