CHUWIが14インチノート「CoreBook X」をリニューアルしました。「CoreBook」といえば先日記事を掲載した「Iris Xe MAX(Intel製の外部GPU)」搭載の「CoreBook Xe」が非常に気になるところですが、今回の製品は「Xe」のほうではありません。旧世代のCore i5を搭載し、価格をリーズナブルに抑えた14インチノートです。
1.CHUWI CoreBook X スペック
CoreBook X(2021) | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-8259U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD M.2 SSD増設可 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(2,160 × 1,440) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0 、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1MP) |
バッテリー | 46.2Wh(約8時間) |
サイズ | 310 × 229.5 × 20.6 mm |
重量 | 1.5 kg |
ポイント
・CPUは内蔵GPUにIris Plus 655搭載のCore i5-8259U
・512GBの大容量ストレージ
・高精細でアスペクト非3:2のディスプレイ
コメント
もともと従来モデルも2020年11月に発売されたばかりの製品なのですが、もうニューモデルになってしまいました。以下、ニューモデルになって変更された箇所も含め、ご説明します。
CPUは第8世代のCore i5-8259Uです。従来モデルはCore i5-7267Uですから、第7世代から第8世代に変更された、ということですね。いずれも現行世代ではありませんが、より新しい型番になったので、性能もアップしているはず。ちなみにウインタブではCore i5-8259Uを搭載する「Minisforum U820」というミニPCの実機レビューをしていますので、性能面が気になる人はこちらのレビュー記事をご参照ください。
Minisforum U820の実機レビュー(その2・性能編)
RAMは8GBで、従来モデルの16GBからスペックダウンしています。個人的には一般的なビジネスや学習用としてなら8GBあれば大丈夫だと思っていますが、従来モデルよりも「減った」というのが少し残念です。一方でストレージは512GB SSDと、従来モデルの256GBから倍増となりました。また、この製品はM.2 スロットの空きがありますので、さらなる大容量に増設することもできます。
ディスプレイは14インチのIPS液晶で、2,160 × 1,440と高精細です。アスペクト比も3:2と、一般的なノートPC(アスペクト比16:9)よりも縦方向に長い形状です(Microsoft Surfaceシリーズと同じ形状です)。また、100% sRGBの色域を実現しているとのことでした。これまでに何度も(いやもう、数え切れないくらい…)CHUWI製品の実機レビューをしていますが、CHUWIのディスプレイで「ハズレ」と感じた記憶はありません。国内メーカーのPCに勝るとも劣らない品質だと思います。
入出力ポートは「ちょっと足りないかなあ」と感じます。USB Type-C(規格は非開示)は「映像出力およびPD 2.0急速充電に対応」という説明がありましたので、外部映像出力はできますが、あとはUSB Type-Aポートが1つだけです。まあ、マウス接続くらいはできますけどね…。小型のハブは用意しておくほうがいいでしょう。
サイズは従来モデルから変更ありません。タテ・ヨコ・厚さは十分にコンパクトだと思います。一方で重量1.5 kgというのは少々残念なところ。中国メーカーの製品は「超軽量」と言えるものはほとんどなく、全般に少し重いですよね(ちなみにスマホでもこの傾向があります)。これから筐体画像を掲載しますが、見た感じ1.3 kgくらいに見えるんですけどねw
2.CHUWI CoreBook X 筐体
CoreBook Xの筐体デザインは(価格帯から見て)素晴らしいと思います。また中国メーカーの場合「画像を盛っている(デザインがよく見えるように画像加工している)」ケースがありますが、この製品に関してはあまり盛られていないと思います。
ちょっと見にくいですが天板、そして入出力ポートの構成です。筐体素材は「陽極酸化(アルマイト)処理のフルメタル製」という説明になっていました。
入出力ポートの構成に関しては上に書いたとおり14インチノートとしては物足りません。せめてあと一つUSB Type-Aポートが欲しかったところです。
キーボードの拡大画像が入手できませんでした。申し訳ありませんがこの画像でご容赦ください。CHUWIは日本市場での展開に積極的なメーカーですが、残念ながらキーボードは英語配列のみとなります。
「ENTERキーの右に一列ある」タイプで、個々のキートップのサイズが大きく、タイピングはしやすいと思います。開示されていませんがキーピッチは19 mm前後を確保しているでしょう。
3.CHUWI CoreBook X 価格など
CHUWI CoreBook X(2021)は5月発売予定で、価格は599ドル(約65,500円)から、とアナウンスされています。中国メーカーのノートPCとしてはスペックが高く、ディスプレイ品質や筐体品質も優れた製品だと思います。あと、これはCHUWIから何も言われていませんが、発売に際して、なにがしかのセールがあるんじゃないかなあ、と少し期待しています。
4.関連リンク
New CoreBook X:CHUWI公式サイト
コメント
‥ハイペースなのは微笑ましいのですが、
デジタイザが使えるHi10Goは何処へ‥?
他所情報では”4月先行発売開始”とあったのですが‥
新しくなったCorebllk Xを入手しました。
記事の記載と異なる部分があったため補足情報です。
まずSSDについて、空きスロットはナシ、初期搭載のM.2を「換装」する形になります。
次にメモリは空きスロットが1つあります。
初期状態ではSingle Channelなので内臓GPUのパワーを発揮しきれていない状態で、
8GBを増設してみたらDual Channelになりました。
基盤に実装されている8GBのメモリチップはSPECTEKでした。
なお、中華ノートに多く先代CorebookXにあったフタは廃止されSSDの換装やメモリの増設には分解が必要です。
分解時はネジを外すだけではなく、複数のツメで固定されていて少しだけ苦労しました。
ネジも2か所ゴム足の裏に隠されていてゴム足も2つ外す必要があり、少し面倒でした。
液晶は少し青めでしたが質は素晴らしく、実測でsRGBカバー率99.3%でした。
上の方が書かれているとおり、現行ロットはm.2 ssdの増設ができません。基板上から増設スロットそのものが外されています。