中国メーカーのCHUWIが旧世代のCore i5を搭載する14インチノート「CoreBook X」を発売しました。冒頭からちょっとややこしい話になってしまいますが、ちょっと整理させてください。CHUWIは様々な名称のノートPCを販売していますが、その中に「CoreBook Pro」と「GemiBook」というのがあります。
「CoreBook Pro」と「GemiBook」はほぼ同じ13インチ筐体を使用しつつ、CoreBook ProがCPUにCore i3-6157Uを、GemiBookはCeleron J4115を搭載することによって、ある意味「上下関係」を作り出しています。製品名に「Core」とついたらCore i、「Gemi」とついたらGemini Lake(Celeron)を搭載する、と考えるとわかりやすいです。なお、CoreBook Pro、GemiBookとも、ウインタブで実機レビュー済みなので、それらも合わせてご覧ください。
CHUWI CoreBook Proの実機レビュー
CHUWI GemiBookの実機レビュー
今回ご紹介するCoreBook Xに先立ち、「GemiBook Pro」という製品の紹介記事を掲載していますが、CoreBook XとGemiBook Proも、筐体に関しては「兄弟機」と言えます。CoreBook XがCore i搭載、GemiBook ProがCeleron搭載で、ともにディスプレイサイズは14インチです。
CHUWI GemiBook Pro - 高精細ディスプレイが魅力のモバイルノート、GemiBookがひとまわり大きく、14インチになりました!
個人的にはGemiBookシリーズが搭載するCeleron J4115/J4125でも、ビジネスモバイルノートとしては悪くないだろうと思っていますが、特に日本のユーザーからはCore iプロセッサー搭載機のほうが人気がありますので、ちょっと大きめサイズでCore i5を搭載するこの製品は歓迎されるのではないか、と思います。
1.スペック
CoreBook X | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-7267U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD M.2 SSD増設可 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(2,160 × 1,440) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0 、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1MP) |
バッテリー | 46.2Wh |
サイズ | 310 × 229.5 × 20.6 mm |
重量 | 1.5 kg |
CPUは第7世代(Kaby Lake)のCore i5-7267Uです。13インチ版のCoreBook Proは第6世代(Sky Lake)のCore i3-6157Uを搭載していますので、旧世代ではあるものの、CoreBook Xのほうがより新しく、よりスペックの高いCPUになった、と言えます。また、このCPUは内蔵GPUがIris Plusなので、グラフィック性能にも期待が持てます。
RAMは16GBと大容量です。CoreBook Proは8GBですから、RAMに関してもパワーアップしていますね。ストレージは256GB SSDで、別途増設用のM.2スロットがあります。なお、SSDに関して、先に実機レビューをしたCoreBook Proは「SATA」接続でした。CoreBook Xについては情報が開示されていませんが、SATA接続と考えておくのが安全かと思います。
ディスプレイは14インチのIPS液晶で、解像度は2,160 × 1,440と、一般的なノートPCのFHD(1,920 × 1,080)よりも高精細です。また、アスペクト比も3:2(Microsoft Surfaceシリーズと同じ)なので、一般的なノートPCよりもやや縦方向に長い形状です。(サイズが異なりますが)CoreBook ProやGemiBookシリーズと同じ仕様で、この製品、というかこのシリーズの大きな特徴と言えます。
通信まわりでは残念ながらWi-Fi6(ax規格)には対応せず、入出力ポートも「はっきり言って貧弱」です。特に入出力ポートの構成に関してはCoreBookシリーズ、GemiBookシリーズの数少ないウイークポイントと言えるでしょう。
サイズは14インチノートとしては悪くないと思います。ディスプレイのアスペクト比の関係で、横幅は14インチサイズとしてはかなり小さめ、奥行きはそこそこ大きくなっています。ただ、重量はモバイルノートと考えると少々重いですね。
2.筐体
正面から見たところです。CHUWI製品の筐体品質は中華メーカーとしては非常に高く、国内メーカー品と比較しても遜色がありません。また、ベゼル幅も細く、とてもカッコいいです。このあたりはGemiBookとCoreBook Proのレビューを見ていただければ、レビュアーが非常に高く評価しているのがわかると思います。
「貧弱な」入出力ポートです。ただ、一応USB Type-Cは「Full Function」という説明がありましたので、ALTモード対応で、ディスプレイ出力も可能です。
この画像はGemiBook Proのものですが、おそらくCoreBook Xも同じ形状と思われます。テンキーがなく、筐体の横幅いっぱいにキーボードを配置していますので、キーピッチにはかなりの余裕があると思われます。
3.価格など
CHUWI CoreBook XはAliexpress内のCHUWI Official Storeで販売中です。11月12日現在、まだBanggoodでの取り扱いはありません。通常価格は519.99ドル(55,773円)ですが、11月12日現在、シングルデーセールが開催中のため、499.99ドルのセール価格になっているほか、CHUWIのセールページにある15ドルOFFクーポンも使えますので、484.99ドル(52,019円)で購入が可能です。
中華ノートとしては安いほうとは言えませんが、「Celeronだとちょっとなあ…」という人も多いと思いますし、筐体品質の高いCHUWI製品のCoreプロセッサー搭載機ということなので、5万円ならそんなに悪くないのでは?と思います。
4.関連リンク
Global Shopping Festival:CHUWI Official Store(Aliexpress内)
※15ドルOFFクーポンはこちらで入手できます(11月13日午後5時まで)
CHUWI CoreBook X:CHUWI Official Store(Aliexpress内)
コメント
増設用のM.2スロットについて。
amazon.comによれば「M2 2280スロットは2枚挿しで、1枚には256MBのSSDが挿されていて、空きが1スロットある」。
chuwiのユーザーフォーラム、投稿ユーザが試したところ「(元々のssdがsata接続らしく)、biosでsata disabledにすればNVMeが使えるが、元のssdが使えなくなる」。だから、wintabさんが書かれているように、sataのを増設すれば大丈夫なのかなと。というか、NVMeで元のssdを換装すれば、読み書きがもっと早くなるかも。
https://forum.chuwi.com/t/new-corebook-x-m2-2280-slot-problem-bios/18070
みなみに、当方はbanggoodで2020年末にオーダーしたのですが、未入荷で一月以上待たされてます。
CoreBook Xは製品リストから外されたようですね。