Blackviewがノートパソコン「AceBook 12」を発売します。…中国メーカーのノートPCをご紹介するのは本当に久しぶりです…。ウインタブを開設して間もない頃はTeclastやALLDOCUBEなど、今やAndroidタブレットでおなじみの中国メーカーがWindows PC・タブレットを積極的に販売していたんですけどね。当時から変わらずWindowsメインなのはCHUWIくらいでしょうか(ウインタブはCHUWIとはお付き合いを終了しています)。
さて、今回ご紹介するAceBook 12はTeclastなどとは逆に、ウインタブ開設当初はAndroidのタフネススマホ専業だったBlackviewの製品です。そう考えると「ちょっと面白いよなあ」と感じられました。
1.スペック表
Blackview AceBook 12 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-1030NG7 |
GPU | なし |
RAM | 16GB (LPDDR4, 3200MHz, オンボード) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 PCIe-NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16型IPS(1,920 x 1,200) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力、USB-PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、USB2.0 Type-A、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1MP) |
バッテリー | 57 Wh |
サイズ | 360.7 x 243.6 x 18 mm |
重量 | 1.6 kg |
2.コメント
OSはWindows 11 ProでCPUはCore i5-1030NG7です。このCPU型番はウインタブでは「初見」で、全く聞いたことがありませんでした。開発コードネームはIce Lake、つまり第10世代です。かなり古い型番ですが…
Passmarkが公表しているベンチマークスコアはご覧のとおりです。「いまのCore i5」とは比べ物にならないですね。現在のエントリー型番であるIntel N100といい勝負くらいの性能です。なので「Core i5」という型番名はいったん忘れて購入検討するほうがいいかと思います。
RAMは16GBでオンボードなので購入後の増設や換装はできません。SSDは512GBで、PCIe-NVMeということなので、PCIeのバージョンはわかりませんが、そこそこ高速に動いてくれると思います。
ディスプレイは16型のIPS液晶、1,920 × 1,200解像度(アスペクト比16:10)です。もともとスマホやタブレットが得意なBlackview製品なので、ディスプレイ品質にも期待はできそうですね。
筐体素材は「アルミのユニボディ」とのこと。質感も悪くなさそうです。
キーボードです。この画像でテンキー部分が水色になっていますが、これは製品説明用に画像に着色したもので、実際はテンキーもアルファベットキーと同色です。
英語配列で大型のタッチパッドがつき、タッチパッドはマルチメディア系の操作にも使えます(再生・停止・曲送り・曲戻し・音量上下など)。また、バックライトがつき、電源ボタンは指紋センサーも兼ねます。
側面とポート構成です。Thunderboltなど高規格なポートはありませんが、映像出力とUSB PDに対応するUSB Type-Cがついているのはうれしいですね。この製品はUSB Type-Cポートから65Wの急速充電ができます。
3.価格など
Blackview AceBook 12はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、1月1日午後5時(日本時間)から発売記念セールが予定されています。セール価格は369.99ドル(1ドル160円として59,198円)です。
6万円弱だと国内向けPCではレノボやHPのエントリー機が購入できますが、RAMが4GBとか8GBだったり、SSDも256GBとかだったりしますので、それを考慮すれば「多少はお買い得」くらいには感じられます。この記事を書いていて、「CPUの型番がちょっと珍しいけれど、あとは(決して悪い意味ではなく)平凡な仕様のスタンダードノート」と感じられました。決して割高ということはないと思うんですが、…うーん、コスパ的には以前の中華ノートほどの魅力はないですかねえ。
4.関連リンク
Blackview AceBook 12:Blackview Official Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。