こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。6月に米国で発表されたHPの新しい2 in 1「HP Pavilion x2」が日本でも「2015年夏モデル」として発表されました!さっそく日本仕様のPavilion x2の仕様を確認してみましょう。
1.スペック
補足します。筐体色別に枝番名が異なり、「サンセットレッド(n009TU)」と「ブリザードホワイト(010TU)」となります。また、米国でのリリースから少し構成が変わっていて、米国版では64ビットだったOSは32ビットに、米国版では32GBと64GBの2本立てだったストレージは64GBのみとなりました。CPUはAtom Z3736Fとなっていて、最近では「NEC LAVIE Tab W」の8インチに搭載されているものです。WindowsタブレットですごくポピュラーなZ3735Fに近い型番名ですが、Z3735Fとの比較ではバースト時(ターボブースト時)のクロックスピードが1.83GHzから2.16GHzにパワーアップしています。ちなみにPassmarkが公表しているベンチマークスコアだと
Z3736F: 924
Z3735F: 890
Z3740: 1,070
※いずれも2015年7月9日現在のPassmark公表値
※Z3740は2014年モデルのWindowsタブレットで最もよく使われていたもの
となっていて、確かにZ3735Fよりはパワーアップしていますが、それほど顕著な差にもなっていないようです。ただ、Z3736FはPassmarkのテストでサンプル数がわずか7、ということもあり、実際の性能はまだよくわかりませんね。
新しいPavilion x2の目玉は「USB-typeC」ポートが用意されていることです。このポートは給電用にもなっています。もちろん通常のフルサイズUSBもついているので安心といえば安心かな。
2.筐体
Pavilion x2の筐体はヒンジのついた2 in 1スタイルです。ヒンジ付きの2 in 1といえば、ASUS TransBookシリーズ、acer Aspire Switch 10E、DELL Venue 10 Proなどがありますが、特にAspire Switchと非常によく似ていると思います。ともにヒンジの素材や着脱性に気を配り、上の画像のように自由に形態を変化させることができる、というのも同じですね。どちらがより優れているのか、ということは現時点ではなんとも言えませんけど、
この色(サンセットレッド)があるというのが個人的には非常にうれしいです。
Aspire Switchとのサイズを比較してみましょう。
Aspire Switch 10 E: 262 × 180 × 10.95(キーボード込み23.5) mm, 重量約630g(キーボード込みで約1.15kg)
Pavilion x2 10-n000: 265 × 175 × 10 mm(タブレットのみ)、265 × 183 × 16.7-20.0 mm(キーボードドック), 重量600g(キーボード込みで1.19kg)
サイズの方もかなりいい勝負になっていますね。キーボードを装着したとき、Pavilion x2のほうがやや厚みがあるかな、というくらいで、ほとんど差がないですね。
Aspire Switch 10は旧型の実機を持っているので、このタイプの筐体が非常に使いやすい、ということは自信を持って言えます。あとは、キーボードの打鍵感とか、筐体デザインとかで差が出てくると思うのですが、Pavilionの実機を使ってみないとなんとも言えません。画像を見る限りかなり使いやすそうですけどね。
3.価格と発売時期
Pavilion x2には直販(009TUと010TU)モデルと量販店(011TUと012TU)モデルがあり、量販店モデルにはMicrosoft Office Home&Businessがバンドルされています。そのため、実売価格は量販店モデルのほうが高くなります。直販モデルは税込み53,784円、量販店モデルは7月9日現在の予約受付価格が税込み69,984円(ビックカメラ)となっています。販売開始は8月下旬で、量販店モデルは現在でも予約購入が可能になっています。価格だけ見るとAspire Switchよりもやや高価ですが、CPUがワンランク上、というかワンランク新しいものになっているので、割高とまでは言えませんね。あとメーカーに対するイメージとかもありますしね。
個人的にはPavilion x2の新しい筐体色「サンセットレッド」がすごく気に入っていて、はやく実機を見てみたいなあ、と思います。