こんにちは、「モバイルWindowsデバイスを紹介する」ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブを始めた頃は8インチのWindowsタブレットを中心に紹介していたのですが、8インチタブレット→大型タブレット→ 2 in 1→モバイルノート→スティックPC→TV Box→ミニPCと対象ジャンルが広がっていき、必然的にデスクトップPCにも到達しつつあります。世の中の流れ的にも、サイト開設当初大人気だった8インチタブレットはすっかり影が薄くなり、現在の主流タブレットは10インチ~12インチくらいの2 in 1に移行してしまった、というのはみなさんご存知だと思います。ただし、デスクトップPCに関してはなんでも記事にするというよりは日頃のウインタブの記事構成に関連性のあるものから取り上げていこうと思います。
今回はHPのオールインワンPC「Pavilion 24-a100jp」と「Pavilion 27-a170jp」の紹介です。記事にしている理由はもちろん「Microsoft Surface Studio」です。一言でデスクトップPCと言ってもいろいろなタイプがありますが、この製品は携帯性がないとはいえ、なんとなくノートPC、そしてタブレットに近い性格があると思います。
1.スペック
Pavilion 27-a170jp
まずはSurface Studioに近いサイズのPavilion 27-a170jpです。CPUはCore i7-6700Tで、6700の低電圧版となります。ウインタブでおなじみのノートPC用CPUであるCore i7-6500Uや、ゲーミングノートに使われているCore i7-6820HQなどとベンチマークスコアを比較してみると
Core i7-6700T: 8,971
Core i7-6820HQ: 8,691
Core i7-6500U: 4,365
※2016年10月29日現在のPassmark公表値
となっていますので、「さすがデスクトップ用CPU」と言えます。ちなみにCore i7-6700(無印)、6700T、6700Kについてわかりやすい説明と各種ベンチマークスコアを、我らがドスパラが説明してくれているので、興味のある人は読んでみてください。
Skylakeの通常版・低電圧版CPU速報レビュー!:ドスパラ 製品レビュー
次に、この製品はGPUを搭載しています。GeForce 930MXということですからモバイル用ですし、本格的なゲーミング用途では力不足となりますが、高性能なCPUとの組み合わせでグラフィック性能もかなりの高水準になると思われます。
ディスプレイは27インチのFHDでタッチ対応です。記事の冒頭に触れたとおり、Surface Studioのプロモ動画を見て「いいなあ」と思った人は、とりあえずタッチ対応のディスプレイでないと話にならない、というのがありますよね。ただし、もともとペン入力などを想定しているわけではなく、デジタイザーは搭載されず、スタイラスペンも付属しないので、Surface Studioのような繊細な手書き入力は難しいと思われます。
一般的なデスクトップPCとして考えた場合、RAMは8GBでストレージは2TB HDDとなっていますから実用面での不安はないものの、「パーツの増設」にはやや不安を感じます。RAMは最大16GBまで増設可能、とありますから、筺体を開いてメンテナンスすることは可能だと思いますが、タワー型PCのように簡単にSSDを増設したり、といったことは難しいのではないでしょうか。
なお、外付けデバイスという意味での拡張性は十分というか、USBポートがトータルで5つ(うち1つはUSB Type-C)、HDMIに有線LAN(RJ45)がついているので特に困るということはなさそうです。それと、デスクトップPCジャンルではありますがWi-Fi(5GHz帯もカバー)とBluetoothがついてます。日頃タブレットやノートPCを使っていて、当たり前と思われるWi-FiとBluetoothですが、デスクトップPCの場合は標準ではついてないことが多いので、ありがたいところです。
この製品はディスプレイ一体型なのでタテ・ヨコサイズは表示上大きくなりますが、それって当然だし、ディスプレイにPC本体が内蔵されていると思えば十分に省スペース性が高いです。あと、重量10.8 kgというのはどうなんでしょうね?正直コメントが難しいです。ちなみにSurface Studioも9.56 kgです。
Pavilion 24-a100jp
続いて23.8インチサイズのPavilion 24-a100jpです。外観、スペックとも基本的には27インチと同じですが、スペック表上の主な相違点は下記のとおりです。
・CPUにCore i5を選べる
・ストレージが1TBに
・GPU(GeForce 930MX)のビデオメモリが2GBに(27インチは4GB)
・ディスプレイが小型化、タッチ非対応に
・光学ドライブが非搭載に
あちこち削られていますが当然その分価格は安くなっていて、妥当性はもちろんあります。個人的にはタッチ非対応なのがちょっと残念かな、と。私もSurface Studioに毒されているからでしょうか…。
2.筺体
この記事のトップ画像が24インチ、そしてこの画像が27インチです。ディスプレイサイズが異なるので、若干印象も変わりますが、基本的には同じコンセプトの製品であることは明らかです。あ、そうそう、一般にデスクトップPCを購入するとマウスとキーボードは付属しますが、この製品も画像のマウスとキーボード(ともにワイヤレスで、キーボードはもちろん日本語キーボードです)が付属します。
しかし、24インチのほうはベゼル幅が非常に狭くなっており、Webカメラはポップアップ式です。ただし、RealSenseカメラではないのでWindows Helloの顔認証には対応しないと思われます(27インチも同様)。
サイドビューは24インチ、27インチともほとんど変わりません。本体部分はそんなに薄型でもないですね。また、この画像は27インチのもので光学ドライブ(ブルーレイ)のトレイが見えますが、24インチにはついていません。
それと、ディスプレイ角度はある程度調整できそうに見えますが、Surface Studioほどのフレキシビリティはなさそうです。
背面から見るとこんな感じです。ディスプレイアーム部分のデザインはかなりキレイというか、見た目かっこいいですね。
3.価格など
HP Pavilion 24 / 27はHPの直販サイト「HP Direct Plus」で販売中で、価格は下記のとおりです。
Pavilion 24(Core i5): 113,208円(税込み)
Pavilion 24(Core i7): 129,384円(税込み)
Pavilion 27(Core i7): 140,184円(税込み)
製品概要を確認して感じたのは、「やはりSurface Studioは別物」ということです。Pavilionはデザイン性、省スペース性にすぐれた製品で、随所にノートPCっぽいところがありますが、やはりデスクトップPCの類型です。私はデスクトップPCだと「本体とディスプレイを別々に購入できる」とか「パーツの増設や換装が容易」というのがメリットだと思っていますが、この製品はそれができないか、できたとしても限定的(そこがノートPCっぽいところです)です。しかし、実際にデスクトップPCを購入して、ケースを開けていろいろ手を加える人って、そんなに多くはないと思うので、その場合はこのようなオールインワンPCは便利に使えそうですね。
4.関連リンク
HP Pavilion 24-a100jp:HP DirectPlus
HP Pavilion 27-a170jp:HP DirectPlus
コメント
これはSurface Studioとはコンセプトが違いますよね。これはノートPCを家でしか使わない向けの大型画面対応モデルでSurface Studioは液晶ペンタブの進化型。液晶ペンタブだと思えばSurface Studioはそんなに高くないけど我々はこの辺の製品と比較するから高く感じる。
こんにちは、コメントありがとうございます。なるほど、そうですね。でも、一般ユーザーにとってはどっちも同じオールインワンPCです。液タブとか使ったことがない人でもSurface Studioを買うでしょうし、Surface Studioのデザインが気に入ってもっと安い他社製品を買う人もいると思いますよ。
私もStudioはジャンルがジャンルだと思うので
ライバルは液タブメーカーだと思います
それはそれとそてHPデスクは一体型も含めて好きですね
最近話題をさらったOMEN X by HP 900は記憶に新しいですけど
曲面ウルトラワイド一体、円筒スピーカー一体型など攻めてるなぁと思います
こんにちは、コメントありがとうございます。HP製品はノートPCしか試用したことはないのですが、たしかに製品としては素晴らしいと思います。最近デスクトップPCをテストできる環境になったので、この先はHPのデスクトップPCも試してみたいです。
こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
私は、以下のURLの機種を期待しています。(英文です)
http://store.hp.com/us/en/mdp/desktops/envy-27-all-in-one
日本でも発売されそうですが、どうでしょうか?
こんにちは、コメントありがとうございます。なるほど、ENVYだからプレミアムラインですね。ポートの数が半端ない…。もう少し情報調べてみます。