記事にアフィリエイト広告を含みます

HP Pavilion 15-cu0000 レビュー - 美しいデザインと高性能、そして低価格を実現、これがHPの「王道」スタンダードノート!(実機レビュー)

HP Pavilion 15-cu0000 キーボード拡大
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はHPの15.6インチスタンダードノート「Pavilion 15-cu0000」の実機レビューです。Pavilion 15は2018年になって、光学ドライブを搭載せず、コンパクトさを追求した「Pavilion 15-cs0000」と、従来どおり光学ドライブを搭載する「王道スタンダードノート」の「Pavilion 15-cu0000(今回のレビュー機)」の2本立てとなりました。世界最大のPCメーカーであるHPの、ある意味メインストリームと言えるスタンダードノートは、プレミアムクラスと呼んでもいいくらいの出来でした。

スポンサーリンク

1.スペック

HP Pavilion 15-cu0000
「Pavilion」というのはHPの製品ブランドの中でも「スタンダードクラス」という位置づけです。しかし、HPのいう「スタンダード」というのはウインタブでは全然スタンダードではなく、どちらかと言うと「ハイスペック」といいたくなるくらいの構成になっています。CPUは第8世代(Kaby Lake R)のCore i5もしくはCore i7、RAMは最低でも8GBです。また、上位モデルには外部GPUの「AMD Radeon 530」も搭載されます。ただ、ストレージだけはちょっと注意が必要で、1TB HDDもしくは128GB SSD + 1TB HDDの2種類があるのですが、ウインタブでは「Core iプロセッサーとHDDのみの組み合わせは推奨していません」。

考え方は人それぞれなので、ウインタブの考えを読者に押し付けるつもりは全くありませんが、パソコンの性能というのはアプリの実行速度が速いということだけでは決まらず、電源のオン/オフとか、アプリの起動速度とか、そういった普段使いの各場面においてストレスを感じないこと、というのも性能の決定要因になると思っています。特に個人利用の場合はしょっちゅうアプリを起動したり終了したり、電源をオン/オフしたりしますよね?ストレージがHDDの場合、CPU性能が高くともOSやアプリの起動、データの読み書きが遅くなります。なので、高性能なCPUを搭載しているPCであればストレージがSSDであることは「必須」というのがウインタブの考えです。この製品を購入するのであればストレージにSSDを搭載するモデルをおすすめします。

ディスプレイは15.6インチでFHD解像度、IPS液晶です。個人利用のノートPCの場合、視野角が広いIPS液晶のほうがずっと使いやすいと思います。光学ドライブはちょっと聞き慣れない「DVDライター」というのが装備されます。DVDライターは他社製品でよく見る「DVDスーパーマルチドライブ」とは異なります。対応規格は

<書込> DVD-RW・DVD±R(2層式) 最大6倍速、DVD±R・DVD+RW 最大8倍速、CD-RW 最大10倍速、CD-R 最大24倍速
<読込> DVD-ROM・DVD±R 最大8倍速、CD-ROM・ CD-R 最大24倍速

となっており、DVD-RAMには対応しません。個人的にはあまり気にすることはないと思いますが、光学ドライブを使う頻度の多い人は対応規格に注意してください。

次に入出力ポートですが、15.6インチのスタンダードノートとしては普通くらいですね。USBポートは合計で3つ、HDMIと有線LANポートも備えていますので、ビジネス用途でもプライベート用途でも、特に不足を感じることはないと思います。

サイズも割と普通だと思います。Pavilion 15でも光学ドライブを装備しない「cs0000」のほうはかなりのコンパクトサイズになっていますが、こちらのcs0000は特に小さいとは言えません。横幅376 mmというのも2018年水準だと若干大きめと言えるくらいです。ただし、重量が2.07 kgというのは悪くありません。軽いほう、とまでは言えませんが、スタンダードノートの重量としては十分合格点をあげられると思います。

HP Pavilion 15-cu0000 システム構成
HP Pavilion 15-cu0000 ストレージ構成
レビュー機のシステム構成です。シリーズ中では上位となる「Core i7-8550U/RAM8GB/128GB SSD + 1TB HDD(パーテーションを切ってリカバリ領域を確保しています)」という構成で、その他に(スクリーンショットはないですが)外部GPUのRadeon 530を搭載していました。

なお、レビュー機はHPからお借りしたもので、未開封の新品ではありません。したがって、画像にあるストレージの空き容量については出荷時のものとは異なりますので、ご注意ください。

2.筐体

HP Pavilion 15-cu0000 ペーパー類
同梱物のうち、ペーパー類です。HP製品もかなり多くのペーパー類が同梱されています。基本的には左上の「セットアップ手順(クイックスタートガイドです)」の一枚ものがあれば大丈夫だと思いますが、左下の「速効!HPパソコンナビ」とその横の「パソコン生活まるごとガイドブック」は初めてパソコンを購入する人には参考になると思います。また、レビュー機はOfficeが付属するモデルだったため、Officeのライセンスカードもついていました。

HP Pavilion 15-cu0000 ケーブル類
ケーブル類です。ACアダプターと電源ケーブル、そして「ウォールマウントプラグ(画像右上)」がついていました。

HP Pavilion 15-cu0000 短いACアダプター
ウォールマウントプラグはこのようにACアダプターに直付けして使います。コンセントまでの距離が短い場合、ウォールマウントプラグを使えば電源ケーブルが不要になりますので、結構便利だと思います。

HP Pavilion 15-cu0000 天板
天板です。この製品には筐体色に「ロイヤルブルー」と「モダンゴールド」の2色が設定されていますが、レビュー機は「モダンゴールド」のほうでした。筐体素材は「3Dメタル仕上げ」という説明の通り、金属(おそらくアルミ合金だと思います)です。

天板のHPロゴは「ノーマルタイプ」ですね。HPではプレミアムラインという位置づけの「Spectre」および「ENVY」には「プレミアム用ロゴ」が使われますが、Pavilionには適用されません。ただ、HPらしさ、ということであればこっちのロゴのほうがいいですよね。

HP Pavilion 15-cu0000 底面
底面です。通気口とゴム足がありますが、スピーカーなどはありません。また、バッテリーも着脱式ではありませんし、メンテナンス用の開口部もないですね。なので購入しても底面を気にすることはなさそうです。

HP Pavilion 15-cu0000 右側面
右側面です。こちらに光学ドライブが装備されます。その他にはSDカードリーダーとDC-INがあります。また、この画像を見るとわかりやすいですが、「モダンゴールド」になっているのは天板のみで、あとはシルバーです。

HP Pavilion 15-cu0000 背面
背面です。ポート類はありません。また、中央に「P A V I L I O N」と文字が入っていますが、私は以前からこの文字が「アメリカっぽく」てカッコいい!と思っています。

HP Pavilion 15-cu0000 背面アップ
後述しますが、この製品は「リフトアップヒンジ」を採用していることもあり、背面の造形は少し立体的になっています。また、構造上背面には保護材がついています。

HP Pavilion 15-cu0000 左側面
左側面です。入出力ポートはこちらに集中しています。画像左からLEDインジケーター、有線LAN、HDMI、USB × 2、USB Type-C、オーディオジャック、セキュリティロックスロットです。USBが全て左側面、というのは人によっては少し使いにくく感じるかもしれませんね。

HP Pavilion 15-cu0000 側面の造形
側面の造形は立体的です。このように中央部に行くに従って凹んでいます。これはデザイン性を高めるという効果もあると思いますが、ヒンジの開口を容易にするという配慮であると思われます。

HP Pavilion 15-cu0000 前面
こちらが前面です。通常のノートPCだと、中央部にヒンジ開口のための「手がかり」となる凹みがあることが多いですが、この製品は側面の造形からそのような形状にする必要がなく、実際ヒンジの開口はラクです。

HP Pavilion 15-cu0000 キーボード
キーボードです。15.6インチサイズのノートPCとしてはごく一般的と言うか、テンキーも装備され、配列も標準的であると思います。キーピッチは手採寸で上下左右とも19 mm弱(18.5 mmくらい)で、キーストロークもノートPCとしては「普通からやや浅め」という感じで、誰でもすぐに慣れることができると思います。

HP Pavilion 15-cu0000
キートップはフラットで、素材は不明ですが感触としては金属っぽい、少し高級感のあるものでした。また、バックライトも装備されます。

HP Pavilion 15-cu0000 スピーカー
スピーカーはキーボード面にあり、HPお得意のBang & Olufsenです(使用感については後述します)。それで、この画像だとわかりにくいんですけど、スピーカー穴の部分が少しだけ凹凸があり、フラットではありません。このへんの細かい加工もまたHPらしいというか、プレミアムクラス並みのこだわりが感じられます。

HP Pavilion 15-cu0000 正面
ヒンジを開口し、正面から見たところです。横幅が376 mmありますので、ベゼル幅は細いとは言えません。しかし、ベゼルがやたらと目立つ、という感じでもなく、美しいデザインに仕上がっていると思います。

HP Pavilion 15-cu0000 ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口してみました。開口角度はそれほど大きくはありませんが、個人利用としては十分な角度になっていると思います。また、この製品はヒンジ開口時に天板が筐体の下部に潜り込む「リフトアップヒンジ」構造になっています。そのため、ヒンジ開口時には筐体後部がせり上がり、キーボード面に適度な角度がつきます。

ひと通り筐体をチェックしてみました。記事の冒頭に書いたとおり、HPの位置づけだとPavulion 15-cu0000は「スタンダードクラス」ということになっているものの、筐体の質感は非常に高いと感じます。金属筐体、側面の造形、リフトアップヒンジ、キーボード面のデザインなど、プレミアムクラスと言ってもいいのでは?と感じました。「Pavilionにはプレミアムライン用のロゴを使ったら?。」

3.使用感

スピーカー

HPの中上位クラスのノートPCのスピーカーシステムは「Bang&Olufsen」です。ウインタブではBang&Olfsenのスピーカーを「ノートPCでは最上位レベル」と評価しており、このスピーカーを搭載する製品のレビューが毎回とても楽しみです。

ということでBang&Olufsenのスピーカーシステムを搭載するこの製品、やはり期待を裏切らない品質であると思いました。低音から高音までくっきりとした音質になっていて、PCの内蔵スピーカーとしては文句なしだと思います。

ただ、期待が大きかっただけに若干辛口のことを書かせていただくと、15.6インチの、特に小ぶりでもないサイズのスタンダードノートなので、重低音がもう少し迫力のあるものだともっと良かったかもしれません。

スポンサーリンク

HP Pavilion 15-cu0000 B&O オーディオ
また、「B&O Audio Control」というアプリが入っていまして、ご覧のように非常にシンプルなものなのですが、B&O Play体験というのをオン/オフしてみると臨場感が天と地ほど違うことがわかります。この製品を購入する場合、音質に大きな不満を感じる可能性は少ないと思います。外付けのスピーカーなどの購入は、この製品の音質を確認してからでも遅くないでしょう。

キーボード

上の方にも書きましたが、アルファベットキーのキーピッチは手採寸で上下左右におよそ18.5 mmで、キーストロークは標準から若干浅め、と感じました。キーボード面の素材は金属、キートップの素材は不明ですが、表面の加工が金属っぽくなっています。

大型のスタンダードノートなので、打鍵していて狭苦しさを感じることはなく、誰が使ってもすぐに慣れることができると思います。

個人的に使い始めのうち少し苦労したのが、右下の方向キー、左上のESCキー、右上のDeleteキーがやや小さいことくらいですかね。ただ方向キーが小さい製品は珍しくないですし、この製品の場合アルファベットキーなどの主要キーに余裕があるので余計に小さく感じられてしまった、というのはあります。

打鍵音は静かな部類に入ると思いますし、打鍵の音質も「控えめにパチパチ系」という感じなので、使っていて不快な音ではありません。

また、この製品の特長である「リフトアップ(ヒンジ開口時に天板後部が筐体底面に潜り込み、キーボード面に角度がつく機能」ですが、使用時に特に意識するようなものではありませんでした。おそらく全くのフラットであるよりも使いやすいと感じるはずですが、実際に使っていて「ああ、そういえばそうね」と感じるくらいです。もちろんこの機能のせいで使いにくいとかは全くありません。

ディスプレイ

この製品は15.6インチのFHD解像度、IPS液晶のディスプレイを搭載しています。画質のほうは「普通のIPS」ですね おそらくSpectreシリーズに使われているディスプレイよりも品質は低いと思われます。

と書くと不安を感じる人もいるかもしれませんが、決して汚いという意味ではありません。むしろ十分きれいだと思います。ただ、HPのハイエンド製品であるとか、NEC、東芝、富士通などの上位機種の場合、色のメリハリがはっきりしていて、個々の色が濃いんです。それらの製品と比較、もっと言うとそれらの製品と並べてみた場合に、この製品のディスプレイはやや淡い発色に見えてしまうだろう、という意味です。

ノートPCを2台並べて同じ画像を表示し、じっくり見比べるようなことをするケースはあまり多くないと思います。PCの実機レビューをする時くらいかもしれませんw なので、普通に使っていてこの製品のディスプレイに大きな不満を抱くことはないだろうと思います。

バッテリー

ディスプレイ輝度80%にしてブラウザーでウェブブラウジング(15分程度)、YouTubeでの音楽再生(ボリューム30%程度で15分程度)、そしてテキストライティング(断続的に音楽を聴きながら45分程度)、トータル1時間の使用でバッテリー消費は19%でした。この使い方だと5時間強はいける計算になります。

この製品のディスプレイは標準的な明るさといいますか、だいたい50%から75%くらいの輝度に設定すれば快適に使えますので、若干暗めでもよいのであれば稼働時間はさらに伸びると思います。モバイルノートではなく、スタンダードノートということもあり、実際の稼働時間が5時間以上確保できるのであれば特に問題はないと思います。

また、今回のレビューでテストしていませんが、この製品は「HPファストチャージ機能」を搭載していて、HPによれば「45分の充電で50%まで回復できる」ということなので、スタンダードノートとしては細かい配慮がなされている、と言えるでしょう。

4.性能テスト

この製品は外部GPUの「AMD Radeon 530」を搭載しています。Radeon 530というのはAMDのGPUとしてはエントリークラスに位置するものなので、ベンチマークスコアが劇的に改善するというところまでは期待できませんが、「Core i7-8550Uのスコアをどこまでブーストできるのか」というのには関心大ですよね。

ただ、すみません、おそらく私の知識不足だと思うのですが、いつも実施している「ドラゴンクエストX ベンチマーク(ドラクエベンチ)」について、「どうやってもRadeonが効かない」というトラブルがあり、測定ができませんでした。正確に言うとスコアは出たのですが、明らかにCPU内蔵のIntel HD Graphicsのほうが優先されているととしか思えない数値になっていましたので、この記事では掲載を控えます。ただ、それ以外の「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」「PC Mark」についてはしっかり測定できています。

HP Pavilion 15-cu0000 DDONベンチ標準
参考:
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,465
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,385
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,247
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,154
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,079
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,985
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,951
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,940
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 3,935
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,385
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,326
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,192

まずはDDONベンチです。スコアは明らかに外部GPU非搭載のCore i7-8550U搭載機よりも高くなっています。ただし、GeForce GTX1050以上のGPUを搭載するゲーミングノートであれば余裕で10,000を越えるスコア(標準品質の場合)になりますので、ゲーミングノートと比較してしまうと決して高いスコアとは言えません。外部GPUを搭載している、ということは十分確認できるスコアだとは思いますけどね。

HP Pavilion 15-cu0000 3D Mark
参考:
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 1,070、4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 1,020、4,358
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 1,017、4,350
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 1,000、4,304
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 984、4,262
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 949、4,137
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 942、4,118
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 936、3,972
HP Spectre 13 x360(Core i5-7200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930、4,028
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U)927、3,565
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 923、3,857
※左から順にFire Strike、Sky Diverのスコア

次に3D Markです。こちらも一般的なCore i7-8550U搭載機と比較して顕著に高いスコアになりました。しかし、やはりゲーミングノートのスコアとは言えません(ゲーミングノートの場合、GTX1050搭載機でもFire Strikeで5,000点以上のスコアは出ます)。

Pavilion 15-cu0000でゲームをするとしたら、ドラクエクラスであるとか、せいぜいDDONクラスのグラフィック品質を落としてプレイするくらいが適当だと思います。もともとゲーミング用のPCではないので、それが悪いということでもないでしょう。また、画像加工であるとか動画編集をするのであれば外部GPU非搭載機よりも快適性はアップすると思います。

HP Pavilion 15-cu0000 PC Mark
参考:
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 2,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 2,873
DELL Inspiron 15 7000(7570)(Core i7-8550U、GeForce MX130): 2,824
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 2,606
HP 15-db0000(AMD Ryzen 3 2200U): 2,455
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 2,198

ラストはPCの総合性能テスト、PC Markのスコアです。この製品はオンラインゲーム用のベンチマークソフトとは少し異なり、外部GPUがスコアに及ぼす影響はあまり大きくありません。しかし、それでもCore i7-8550U搭載機としては高いスコアになっていて、4,000点を越えているというのは高く評価できると思います。

結論として、Radeon 530を搭載することにより、一般的なCore i7-8550Uを搭載するノートPCよりはワンランク上の性能を手に入れている、という評価ができると思います。一方で、Radeonを積んでるんだから…、ということでオンラインゲームまで視野にいれるのは少し危険でしょうね。比較的カジュアルなゲームであれば大丈夫だと思いますが、どんなゲームでも快適にプレイできるというのは難しいと思います。

5.まとめ

HP Pavilion 15-cu0000はHP Directplusで販売中で、12月24日現在の価格は70,000円(税込み75,600円)から、となっています。レビュー機の構成(Core i7/Radeon/RAM8GB/128GB SSD + 1TB HDD、製品版Office付属)だと117,000円(税込み126,360円)、Officeが付属せず、RAM容量が大きい「Core i7/Radeon/RAM16GB/128GB SSD + 1TB HDD」だと105,000円(税込み113,400円)です。

なお、HPからウインタブ読者向けに限定クーポンを頂いております。「税抜き12万円以上のPCを購入すると、セール品も含めさらに7%オフ」というものです。この製品を購入される場合、オプションを含めて12万円を越えるケースもあると思いますので、念のためご紹介します。

使い方は簡単で、下記のリンクをクリックしてから買い物をするだけで(明示的なクーポンコードなどはなく、ただクリックすればクーポン獲得完了となります)、あとは精算のときに自動的に「特別値引き」という項目が表示されます。一度リンクをクリックしてしまえば、そのあとでこの記事の別のリンクをクリックしてもクーポンは有効です。
ウインタブ専用リンク(クーポン)_個人向けPC
※クーポンの使い方について、「よくわからない」という場合はこちらの記事をご参照ください。
※税抜きで12万円を下回る製品を購入される場合、限定クーポンは使えません。

この製品はいろんな意味でよく出来たスタンダードノートだと思います。レビュー機はRadeonを搭載していましたので処理性能はCore i7搭載機よりも「頭一つ上」でしたし、筐体品質に関しても他メーカーであればプレミアムクラスと呼んでよさそうなものに仕上がっていました。スタンダードノートというのはユーザー層が非常に広く、PC知識が豊富な人も、逆に初めてPCを購入するような人も対象になると思います。この製品であれば、おそらくどんなユーザーであっても不満なく使えるような優等生であると言えるでしょう。

唯一ウインタブとしてアドバイスしたいのは、記事中に書いたとおり、「ストレージがHDDのみの最下位モデルは選択肢から外したほうがいいでしょう」ということだけで、あとは「買ってよし」な製品だと思います。

6.関連リンク(HP Directplus)

HP Pavilion 15-cu0000 製品詳細
icon

スポンサーリンク