2017年末から順番にHPのノートPCをお借りして実機レビューをさせてもらっています。いずれもHPのプレミアムラインの製品で、「Spectre 13」「Spectre x2」ときて、今回は13.3インチのモバイルノート「ENVY 13」の実機レビューとなります。SpectreもENVYもHPのプレミアムブランドなのですが、Spectreのほうはどちらかというとアグレッシブというか、やや前衛的な要素を持った製品、それに対してENVYのほうはコンサバ(保守的)なデザインを持った製品だと思っています。
Spectre 13とENVY 13、同じ13.3インチでクラムシェルのモバイルノートですが、性格づけは異なっています。いやね、どっちも欲しくなるのは間違いないですけどね!
1.スペック
記事の冒頭にこの製品が「コンサバ」だと書きましたが、それは決して「つまらない」とか「古くさい」という意味ではありません。私が言いたいのは「Spectreと比較すると、『普通』のパソコンだけど、Spectreに引けを取らない製品である」ということです。
ENVY 13は枝番が「ad000」と「ad100」の2種類があり(直販モデル)、CPUの世代が異なります。ad000のほうは第7世代のCore i3もしくはi5、ad100のほうは第8世代のCore i5もしくはi7を搭載します。そう書くと「第8世代のほうがいい!」って思いがちですが、価格面では第7世代のほうが割安なので、一概にそうとも言えません。
RAMはCore i3モデルのみ4GBで、それ以外はすべて8GBです。またストレージもCore i3モデルのみ256GB、それ以外が512GBとなります。HPの上級モデルは全般にストレージ容量に余裕がありますよね。
ディスプレイは13.3インチ、IPS液晶でFHD解像度です。ただし、Spectre 13のようにタッチ対応はしません。それと、少し意外ですが、Windows Hello(顔認証および指紋認証)にも対応していません。
一方で、入出力ポートについて、SpectreがUSB Type-C × 3のみ、という、すごく前衛的なポート配置なんですが、それと比較すると普通です。ただ、HDMIや有線LANポートがなく、かわりにUSB Type-Cが2つ(USB Type-Aも2つ)となっている点で、他社のモバイルノートとは少し違っています。
次にサイズです。ここではSpectre 13、クラス最小を謳うDELL XPS 13、そして毎度おなじみ、Lenovo ThinkPad 13と比較してみます。
ENVY 13: 305 × 215 × 14.0 mm / 1.24 kg
Spectre 13(2017): 308 x 225 x 10.4-12.5 mm / 1.11 kg
XPS 13(2018): 302 × 199 × 7.8-11.6 mm / 1.21 kg
ThinkPad 13: 322.4 x 222.8 x 19.8 mm / 1.44 kg
※XPS 13は日本未発売の最新モデル
ENVY 13はSpectre 13とかXPS 13と比較しても遜色のないコンパクトサイズということができると思います。この2機種よりも少し厚みがありますが、むしろそれがこの製品を普通っぽく見せていると思うので、必ずしも悪いとはいえないでしょう(この辺は筐体説明のところで…)。
レビュー機のシステム構成です。第8世代のCore i7、8GBのRAM、512GBのSSDを搭載する最上位モデル(パフォーマンスモデル)となっています。なお、レビュー機は新品ではなく、HPのデモ機なので、この画像のストレージの空き容量は新品よりも少ないはずです。
2.筐体
同梱物です。HP製品全般に言える話なのですが、ペーパー類が非常に多いです。お得なキャンペーン情報(購入時期によって内容が異なると思います)などもありますが、基本的には「セットアップ手順」という一枚ものを見れば十分かと思います。あとは「速効!HPパソコンナビ」を読み物として使うくらいでしょうか。
ペーパー類を別とすると、あとは本体、ACアダプターのみ、というシンプルな構成です。なお、Spectreの時にレビューした
このような、変圧部に直付けできる、したがってケーブルを短く使えるアダプターはついていませんでした(この画像はSpectre x2のものです)。
天板です。いつもと違い、ヒンジが画像の上側に来る位置で撮影しています。そのため、せっかくの「HPのプレミアム製品用ロゴ」が逆向きになってしまいました。実はこの製品、ヒンジ部分のカッティングが独特で、「めっちゃ映り込む」んです。なので、いつもの位置で撮影すると私が穿いてたジーンズが思いっきり映り込んでしまうので、やむなく逆位置で撮影しました。
この製品は表面に「梨地加工」が施されています。天板だけでなく、キーボード面もです。梨地加工というのは、手触りをよくするために、意図的にざらついた表面処理をするもので、そのためか、この製品の手触りは非常にいいです。筐体素材はアルミニウムで、筐体色は「シルクゴールド」という、上品なゴールドです。というか、あんまりゴールド、ゴールドしていないので、派手なのが嫌いな人でも大丈夫ですね。なお、楽天市場限定となりますが、「ナチュラルシルバー」の筐体色も選べます。
右側面です。うちの準レギュラーがまた邪魔していますが、彼(だと思います)は鏡が大好きで、上に書いた背面ヒンジ付近の鏡面仕上げのところに気持ちを集中させています。
右側面にはUSB Type-C、USB 3.1、そしてDC-INがあります。この製品はSpectre 13のようにUSBからの充電/給電ではなく、オーソドックスにDC-INからの充電/給電となります。
前面です。この面にはなにもありません。また準レギュラーが映っていますが、やはり背面の鏡面仕上げが気になって仕方ないようで、なかなか離れてくれません。
左側面です。こちらにもUSB 3.1とUSB Type-Cが一つずつ、そしてmicroSDスロットとオーディオジャックがあります。つまり、この製品は両側面にフルサイズ(Type-A)USB 3.1ポートとUSB Type-Cポートが各一つずつ振り分けられています。
先ほどから言及している背面です。この面にはポート類やボタン類はありません。
これが鏡面仕上げです。「E N V Y」の文字がカッコいいですね!また、突起物が見えますよね?この製品は「リフトアップヒンジ」を採用しているため、ヒンジ開口時はこの鏡面仕上げの部分が底面となります。そのため、保護材として突起がつけられています。
底面です。画像中央やや上にある帯状の穴は通気口と思われます。また、画像下の両側にスピーカーが見えます。ただ、この製品のスピーカーはこの2つだけではありません。「クワッド(4)スピーカー」になっていて、残りの2つはキーボード面にあります。この時点でスピーカー音質が気になって仕方ないですね。
キーボードです。キーボード面は筐体色と同一のシルクゴールドで、キートップも統一したカラーリングになっていて、高級感があります。キーピッチは上下方向、左右方向とも18.6 mm、キーストロークは1.8 mmというのがメーカーの数値ですが、キーのサイズに余裕が感じられ、打鍵が容易です。
配列面ではHP製品いつものごとく、ENTERキーの右に一列あるタイプになっています。個人的にはもうこのレイアウトにすっかり慣れてしまいましたので、今回はこの配列を理由に誤入力してしまうことはありませんでした。過去にこの配列を少し批判したりもしましたが、結局のところ誰が使ってもすぐ慣れるのではないか、と思えます。
あと、キーボード面の上部にはスピーカーが2つあります。
キートップにも梨地加工が施されているようです。画像を見てもらうと、表面が少しざらついているのがわかると思います。
キーボードにはバックライトがつきます。バックライト色はホワイトで、上質な筐体イメージによく合っていると思います。
パームレスト部分に思い切り近づいてみました。表面の梨地加工がわかるでしょうか?ほんの少しザラザラしてるんですよね…。要するにこの製品「見えるところは全部梨地加工」です。
ヒンジを開口し、正面から見たところです。ベゼル幅がかなり細くなっていて、非常にスタイリッシュです。また、Spectre 13と比較すると、「普通」の範疇でスタイリッシュだ、と言えます。
ヒンジを最大開口してみました。このように開口角度はあまり大きくありません。もちろん実用性に問題があるということは全くないのですが、開口角度が小さいのは「リフトアップヒンジ」構造によります。
これがリフトアップヒンジです。ヒンジを開口すると天板の後部(鏡面仕上げの部分)が底面に潜り込み、筐体の後部が持ち上がります。この結果、キーボード面に適度な角度がつくため、打鍵がしやすくなります。一方で、ひとつ上の画像のように、開口角度に制約が出てしまいます。
上のほうにも書きましたが、天板の後部には傷つき防止のための保護材がついていますので、この構造でも傷がつくことはありません。鏡面仕上げはキレイなままです。
一通り筐体をチェックしてみましたが、意表を突くような奇抜なデザインではなく、それでいて非常に美しいと感じました。ビジネスシーンにもよく映えるのではないでしょうか?また、筐体表面の梨地加工は手触りがよく、持つ喜びを感じさせてくれます。遠目で見ると普通のノートパソコン、でも近寄って、そして触ってみるとその仕立ての良さにびっくり、って感じです。これは見ただけですごいインパクトを感じるSpectre 13とは異質なものですが、筐体品質の水準は一歩も劣らないものになっていると思います。
3.使用感
スピーカー
HPのBang&Olufsenスピーカーシステムはノートパソコンのスピーカーとして別格だと思っています。この製品には4スピーカーが搭載されていますが、特段それを意識することはありませんでした。とにかく非常にバランスのいい音が聞こえてきます。音楽鑑賞にも十分に耐えうる高音質だと思います。重低音を除けば文句なしと言っていいでしょう。もはやモバイルノートのスピーカーとは言えないかもしれません。
Bang&Olufsenのスピーカーシステムを試すと毎回そうなんですけど、テストのためにYouTubeでお気に入りの音楽を流しながらテキストライティングをしていて、「つい手を止めて音楽に聴き入る」ということになってしまいます。これは他のPCを使っている際にはありません。もちろんレビューだから、というのはありますけど、本当に素晴らしいの一言です。
外部スピーカーいらず、です。
ディスプレイ
中華製品をよくレビューするウインタブならではの感想なんですけど、ディスプレイの発色に全然くせを感じません。バランスよくキレイです。手持ちの23.8インチのディスプレイと比較しながらこの記事を書いているのですが、この製品のほうがずっと鮮明ですね。輪郭がくっきりとしています。
また、ディスプレイはかなり明るく、夜間に蛍光灯の下でテキストライティングをする場合は50%くらいの輝度で十分です。というか100%にしたらまぶしくなっちゃう。
もちろん視野角も十分な広さになっています。あと、タッチ対応ディスプレイの設定があるとなおよかったかもしれません。
キーボード
キーストロークは1.8 mmということなので、この手の薄型ノートパソコンとしてはやや深めだと思いますが、実際の打鍵感として特に深さは感じません。キーピッチは自然な感じで、余裕があります。打鍵感は確実で、非常に気持ちよくタイピングできます。配列にも大きな問題はありません。Enterキーの右側の一列についても、個人的にはもうすっかり慣れてしまったので、特に戸惑うことはありませんでした。しいて言えばDeleteキーが少し遠く感じ、またサイズも少し小さいのが気になったくらいですね。
打鍵音はかなり静かです。パチパチいいません。静かな場所でタイピングしてもあまり迷惑にならないと思います。バックライト色は上に書いたようにプレーンなホワイトで、この製品の雰囲気によく合っていると思います。
バッテリー
レビュー機はCore i7を搭載していたので、メーカー公称のバッテリー稼働時間は最大13時間です。実際に13時間使えるかどうかは疑問ですが、私の印象では「かなり持つ」と思いました。ディスプレイ輝度50%でYouTubeで音楽を聴きながら(ボリューム40%)テキストライティングをする程度の作業を1時間やってみて、バッテリー消費は14%ほどでした。単純計算だと7時間強使えることになります。ビジネスの場面で、音楽なんかを流さずにExcelとかWordで作業をする場合、ディスプレイ輝度にもよりますが、もう少しバッテリー稼働時間は伸びると思います。
ただし、バッテリー消費は「使い方」によります。試用中、バッテリー稼働の状態でドラクエベンチを立て続けに2回ほど(若干のインターバルをとりましたので、所要時間は15分ほどです)やってみたら、その15分でバッテリーが12%も減りました。この計算だと、バッテリー稼働時間は2時間強、ということになってしまいます。なので、結論としては、「ビジネス用に静かに使うんなら7時間以上持ちます」って感じですね。
4.性能テスト
この製品は第8世代のCore i7を搭載していますので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」「PC Mark」をやってみました。
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 9,643
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 8,207
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 7,224
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 7,162
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 6,974
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 6,902
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,706
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 3,670
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 3,540
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,412
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190
あれ?第8世代のCore i7なのに思ったよりもスコアが出ません…。同じメーカーのSpectre 13よりもずいぶん低いスコアになってしまいました。おそらくはメーカーのセッティングによるものだろうと思います。実際、ベンチマークテスト中、冷却ファンはもちろん稼働するものの、ファン音はかなり小さく抑えられていました。なので、ビジネスよりのセッティングなのかな、って思います。
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,326
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 2,867
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 2,755
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 2,558
DDONのほうも思ったよりも低めのスコアとなりました。やっぱりメーカー側でのセッティングなんでしょうかね?
参考:
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 1,000、4,304
HP Spectre 13 x360(Core i5-7200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930、4,028
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 877、3,991
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U):857、3,608
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 811、3,782
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 790、3,812
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 626、2,631
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア
3D Markでもやはり傾向は変わりません…
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
最後にPC Markです。ここにきてようやく本領発揮ですね。PC Mark以外のベンチマークソフトはグラフィック処理を重視した内容になっていますが、PC Markはグラフィック処理だけでなく、「PCの総合テスト」という性格を持っています。ということはENVY 13はグラフィック処理はあまり得意ではないが、テキストライティングや表計算、SNS、ビデオチャットといったビジネスよりの処理にはめっぽう強い、ということが言えそうです。
これらベンチマークテストは必ずしもCPUだけでなく、テスト中に読み書きするであろうRAMやストレージ(ともに容量ではなくデータ伝送速度が問題)にも関係があるのだろうと思います。しかし、同じHPのSpectre 13と比較してもベンチマークソフトによるスコアの傾向がはっきりと異なるのが面白いです。原因を特定するのは難しいですが、この結果から、上に書いた通りENVY 13はグラフィック系よりも非グラフィック系の演算に向いているのだろうと思います。
5.まとめ
HP ENVY 13はHPの直販サイト「HP Directplus」で販売中で、1月20日現在の価格は82,800円(89,424円)から、となっています。またレビュー機(パフォーマンスモデル)の価格は149,800円(税込み161,784円)です。
HPのプレミアムラインは例外なく非常に高い筐体品質に仕上がっていますし、デザインも素晴らしいの一言です。ENVY 13も例外ではなく、高級感のある落ち着いたデザインと抜群の使いやすさを両立していると思います。デザインの方向性として、語弊があるかもしれませんが「プライベートユースにはSpectre、ビジネスユースにはENVY」という感じがします。
また、ベンチマークスコアを見ても、グラフィック処理はSpectreのほうが高く、ビジネス系の処理はENVYが優秀、という感じになりました。ただ、それぞれの傾向差は大きくはなく、どちらも非常に高性能なモバイルノートだと思うので、筐体を見てピンと来たほうを選んでも後悔はしないと思います。
個人的な感想として、この製品を購入するのならCore i5モデル(税込み129,384円)が一番バランスがいいのではないか、と思います。もともと外部GPUの搭載もできませんし、手書き入力機能もなく、どちらかというとビジネスマシン的な使い方になると思うので、一般的なホワイトカラーのビジネスマンが使うとしたら、最上位スペックである必要はないと思います。というかCore i5でもかなりの実力はありますし、ストレージも512GB SSDなので、十分すぎるくらいに快適に使えるでしょう。