HPがノートPC「EliteBook 840 G11」を発売しました。法人向けの製品ですが、HP公式ストアは個人でも問題なく法人モデルを購入できます。HPは3月27日に法人向けの上位ブランド「EliteBook」のニューモデルを多数発表しており、ウインタブでもすでに「EliteBook 830 G11(13.3インチモバイルノート)」「EliteBook 860 G11(16インチスタンダードノート)」については紹介記事を掲載済みです。この記事執筆時点でまだHP公式ストアで販売がスタートしていないニューモデルもありますが、EliteBookの2024年モデルについては全機種記事を掲載する予定です。
EliteBookの2024年モデルはスペックや筐体品質・デザイン、そして価格面で「仕事用として個人購入したくなるPC」だと思っています。
1.スペック
スペック表
EliteBook 830 G11 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U Core Ultra 7 155U/Core Ultra 7 165U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(8GB×2、SO-DIMM DDR5-5600) |
ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(5Gbps)× 2、HDMI2.1、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応 |
バッテリー | 56 Wh(最大15時間15分/MobileMark 25) |
サイズ | 315.6 x 224.35 x 19.2 (最厚部、 突起部含む)mm ※突起部含まない厚さは9.04-16.35 mm |
重量 | 1.417kg~ |
バリエーションモデル
・Ultra 5 125U/256GB
・Ultra 5 135U/256GB
・Ultra 7 155U/512GB
・Ultra 7 165U/512GB
※左からCPU/ストレージ
コメント
システムスペックやバリエーション展開は先に記事を掲載した13.3インチモバイルノートのEliteBook 830 G11と全く同じです。OSはPro版、CPUはCore Ultraの4つの型番が設定されています。いずれも省電力タイプの「U」で、組織でのPC管理に役立つvProに対応するCore Ultra 5 135U/Core Ultra 7 165Uも選べます。
RAMは全モデル16GBです。EliteBook 830 G11はオンボードメモリでしたが、この840 G11はオンボードではなく2つのスロット(SO-DIMM)がついていますので増設や換装が可能と思われます。SSDはCore Ultra 5モデルが256GB、Core Ultra 7モデルが512GBと、個人向けPCと比較するとやや控えめです。
ディスプレイは14インチでWUXGA(1,920 × 1,200)解像度です。IPS液晶という表記はありませんが、おそらく視野角の広いIPS相当のものが使われていると思います。通信まわりではWi-Fi 6Eに対応していますが、LTE/5Gモジュールの搭載はできません。
HPの法人向けPCには強力なセキュリティ機能が搭載されています。BIOSの自然修復、リカバリメディアを使わないOSイメージの復旧、マルウェア感染をなかったことに、など、個人ユーザーとしても安心できる機能ばかりで、この点だけを見ても仕事用として法人向けPCを使いたくなりますよね。
HPは個人向けPCでもWebカメラの画素数を高くしていますが、EliteBookシリーズも同様で、5MPという高い画素数のWebカメラを搭載しています(一般的なWebカメラの場合、HD・720p解像度の場合は1MP、FHD・1080p解像度の場合は2MP程度です)。また、マルチカメラ対応(別途外付けのWebカメラが必要です)、マルチカメラ使用時のオートカメラセレクト(ユーザーがどちらのカメラを見ているかをAIが判断し、アイコンタクトを外さない)、輝度の自動調整、オートフレーム(部屋の中で動き回っても常に自分がフレームの真ん中に映し出される)といった機能にも対応しています。
2.筐体
EliteBookシリーズの2024年モデルの外観は共通です。筐体はマグネシウム製でリサイクル素材が多用されています(天板は90%がリサイクル素材)。天板のHPロゴはプレミアムタイプのものが使われており、EliteBookが法人向けハイエンド・ブランドであることがわかります。ちなみにこのプレミアムロゴは個人向けだとSpectre/Envy/Pavilion Aeroのみに使われています。
また、この筐体はMIL規格(MIL-SRD-810H)準拠の堅牢性も備えています。
側面と入出力ポートの配置です。ポートの配置も13.3インチのEliteBook 830 G11と全く同じですね。Thunderbolt 4が2つ、USB Type-Aが2つ、HDMIという構成です。
3.価格など
HP EliteBook 840 G11はHP公式ストアで販売中で、4月5日現在の価格はCore Ultra 5/256GBモデルが170,280円、Core Ultra 7/512GBモデルが192,280円です(別途配送料3,300円がかかります)が、ウインタブ読者クーポンを使うとそれぞれ166,769円、187,889円(いずれも配送料込み)で購入できます。この価格は13.3インチのEliteBook 830 G11と同価格です。
ということで、13.3インチ(830 G11)を選ぶか14インチ(840 G11)を選ぶか、悩んでしまうところです。システム構成はRAMの仕様(容量は同じ)が異なるのみ、ディスプレイがちょっと大きくてそのぶん重いのが840 G11、サイズが小さくて持ち運びがしやすいのが830 G11、「持ち運びの頻度」で選ぶことになるんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
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