株式会社サードウェーブ(ドスパラの運営会社)が17.3インチのゲーミングノート「GALLERIA GCR1650NF」を発売しました。GALLERIAとしてはエントリーモデルという位置づけになりますが、17.3インチの大型ディスプレイを採用し、GeForce GTX1650も搭載する高性能マシンなので、初級ゲーマーだけでなく、クリエイターやビジネスマンにも向く製品と言えます。
1.スペック
この製品は少し前(8月)に発売された「GALLERIA GCR1650GF(15.6インチ)」とほぼ同スペックで、ディスプレイサイズが異なります。
GALLERIAは注文時に構成のカスタマイズが可能なBTO PCで、この製品もOSのバージョンとRAM容量を変更できますが、CPUとストレージ容量は変更できません。そのCPUは第9世代(Coffee Lake)のCore i5-9300Hで外部GPUはGeForce GTX1650です。メーカーでは「現在発売されているほとんどのゲームタイトルをストレスなくお楽しみいただけます」という説明をしていますが、この組み合わせだと一部のゲームではグラフィック品質を落としてやる必要があると思います。
RAMは標準で8GB、最大で32GBまでの増設注文が可能、ストレージは512GB SSDのみとなります。ディスプレイは17.3インチと大型でノングレアタイプの液晶となり、解像度はFHDです。最近のゲーミングノートではディスプレイのリフレッシュレートが高いものが増えていますが、この製品ではリフレッシュレートに関する説明はなく、おそらく60 Hzと思われます。
入出力ポートは十分な数が揃っていると思います。USBが合計で4つ、映像出力専用ポートも合計で3つ、有線LANポートやSDカードリーダーも装備されていますので、ゲーム用途だけに限らず、不足を感じることはないんじゃないでしょうか。
サイズは「もちろん大きい」ですが、17.3インチというディスプレイサイズで横幅が40センチを切っているというのは悪くありません。あとはまあ…、17.3インチのPCなんでこんなもんかなあ、と思います。
2.筐体
すみません、正面からの画像が手に入らなかったので、トップ画像を再掲します。見るからにゲーミングノート、という雰囲気があり、このアングルから見る限りディスプレイのベゼルも結構細いと感じますね。
天板はロゴすらない、非常にシンプルなデザインです。素材の継ぎ目に少し個性を感じますが、ゲーミングノートとは思えないくらいの「あっさり」したものだと思います。筐体素材は不明ですが、価格帯から考えてプラスティックではないかと予想します。
キーボードにはRGBバックライトが装備されています。ただし、配色やイルミネーション・コントロールがどこまで可能なのかは不明で、おそらくPer Keyのコントロール(キー1つ1つの配色を自由に変更可能)はできないと思われます。
配列は日本語で、ゲームプレイで重要となる「W,A,S,D」キーは印字のデザインが他のキーとは異なっています。
両側面のポート配置です。
この製品は背面にもポートがあります。画像を見ると、miniDP × 2、HDMI、USB Type-CそしてDC-INと、主に映像系のポートが背面に集中している感じですね。
3.価格など
GALLERIA GCR1650NFはドスパラ公式サイトで販売中で、9月28日現在の価格は119,980円(税込み129,578円、消費税8%で計算)です。GALLERIAとしては低価格だと言えます。
メーカー側でも言っているとおり、この製品は「エントリーモデル」です。エントリーゲーマーが最初に購入するゲーミングノートとしてふさわしい製品であると同時に、「たまにゲームも楽しみたい」と考える人や、主に2D系のグラフィックを扱うクリエイターの人にも向くと思います。特にこれからスタンダードノートの買い替えを検討しているウインタブ読者で「いままでとはちょっと違った製品を」とお考えならピッタリはまるのでは?と思いますね。