11月20日(金)、ドスパラの製品展示会に参加させてもらいましたので、簡単ですがその模様を紹介したいと思います。この時期のドスパラといえばなんといってもWindows 10 Mobileデバイス(WindowsPhone)「Diginnos Mobile DG-W10M」ですが、もちろん実機に触ることができましたし、担当の方ともお話ができましたので、後述しますね。
ちなみにこの日はドスパラの新店舗、ゲーミングデバイス専門店「秋葉原別館」の新規オープン日で、展示会の開催場所も秋葉原別館の2階でした。店内を少しチェックしてみました(展示会じゃないので写真撮影は控えました)が、私のレベルでは見たこともないようなゲーミングキーボードやゲーミングマウス、スピーカーなどがたくさん並んでいて、じっくり見たら何時間もかかりそうな感じでしたよ!
目次
1.「最速」にこだわる!
展示会の冒頭、プレゼンテーションがありました。その中で印象に残ったのはドスパラの「最速」にこだわる姿勢です。2015年7月29日にWindows 10が正式リリースされましたが、その日の深夜0時にWindows 10を搭載した8.9インチタブレットを販売したのがドスパラで、つまり日本で最速のWindows 10デバイス販売会社となったわけです。
ウインタブでは日頃から「どうせドスパラはWindows 10 Mobileのリリース日に製品を出してくるんでしょ」みたいな、少し茶化した感じで記事を書いているのですが、一言で「最速」といっても、メーカーにしてみれば他社に先んじて膨大な検証作業をこなす必要があるわけで、実際に検証現場ではとんでもない作業負荷がかかったとのことでした。
「最速」の背後に「エンジニアの血と汗と涙があるのだ」ということを知り、少し恥ずかしい気持ちがしました。でもまあ、これからも書いちゃうと思いますけどね、「どうせドスパラは最速なんでしょ」って。
※Windows 10 Mobile端末に関しては、FREETELがリリース第1号となりましたが、ドスパラもまもなく製品をリリースするはずで、このことをもって同社の「最速へのこだわり」に対する評価が揺らぐものではない、と私は考えています。
2.展示機はゲーミングPCがメイン
当日はたくさんの展示機がありましたが、メインはやはりゲーミング・デスクトップPCでした。残念ながらデスクトップPCはウインタブの守備範囲ではないので、見たこともないようなハイレベルなベンチマークスコア(Dragons Dogma Onlineなど)を横目で見ただけです。
とはいえ、最近のドスパラの戦略に合わせるように、タブレットや2 in 1も展示されていました。でも、「見たことのない新型」の展示はなく、すべてウインタブで実機レビュー済みの製品ばかりだったので、こちらは横目で見つつ、タブレット担当の方にお話をうかがうことにしました。
3.タブレットなど小型PCの方針について
展示会という場でウインタブのようなサイトに開示される情報というのは限られているのですが、それでもいろいろなことを教えてもらいました。
・BayTrailは健在、継続販売
ウインタブでもつい「旧型」的な書き方をしてしまう、BayTrail世代のAtom(Atom Z37XX)という型番)ですが、CherryTrail世代のAtomが登場したからといってすぐに使われなくなるものではない、とのこと。実際法人需要などが好調でもあり、Diginnosタブレットも8インチ、32GBモデルを追加生産していて、まだまだ積極的に販売していく予定であるとのことでした。
・CherryTrail機も登場する
CherryTrailについてはドスパラに限らず各社で検証しながら製品開発をしている状態で、BayTrailと比較して発熱が大きく、排熱対策が結構難しいようです(この辺のスタンスが中国製品と大きく異なりますね)。時期は明言されませんでしたが、当然CherryTrail機の発売もある、ということでした。
・モバイルノート参入可能性あり
ドスパラはデスクトップPC、ノートPC、タブレットにスティックPCに文庫本PCと、ひと通りのPC製品をラインナップしているイメージがありますが、実はモバイルノートPCは扱っていません。ウインタブではモバイルノートPCも守備範囲と考えているので、「出してくださいよお」とお願いしてみたら、まんざらでもない様子でした。もちろん私が頼んだから作る、なんてバカな話ではなく、開発中、という意味ですね。詳細は全くわかりませんが、可能性は大、と思います。発売したらウインタブにも実機を貸してくださいね!
4.WindowsPhoneはまもなくリリース、価格にも期待!
展示スペースが小さかったものの、最も熱気があった、というか人が集まっていたのがWindowsPhone「Diginnos Mobile DG-W10M」のコーナーです。実機にも触る機会がありました。正直なところ「MADOSMAとそんなに変わらない」という感想です。もちろんパフォーマンスを調べるようなチャンスはなく、外観をチェックした程度なのですが、電源ボタン(筐体に向かって右側)、音量ボタン(筐体に向かって左側)の位置はMADOSMAと同じ、画面下にある「戻る」「Windows」「検索」ボタンもセンサータイプで配置も普通、というかこれ、WindowsPhoneの規格なんでしょうね。
カバーを開けてみると、公表されている通り、デュアルSIMです。バッテリーは2300mAhですから、やはりMADOSMAと一緒です。
ふうん、デュアルSIMのWindows 10 Mobileって、電話とメッセージングのアイコンが2つできるんですね。
展示機のOSバージョンは「10586.0」でした。現状最新のビルドは「10586.11」なので発売する際はバージョンアップされるものと思われます。
Windows 10 Mobileでも担当の方にいろいろ教えてもらうことができました。
・いろんな制約があってハイスペック機はもうちょっと先
Windows 10 Mobileの正式リリースに合わせて多くのWindows 10 Mobile端末が登場しますが、それらのハードウェアスペックは概ね横並びで、ミドルスペックのものばかりです。従って期待の新機能Continuumには対応しないということになります。詳しくはわかりませんが、いろんな制約があって、Windows 10 Mobileの正式リリースのタイミングでハイスペック機を出すことができなかったとのことです。しかし、来年の春以降にはハイスペック機や大画面のファブレット(電話できるタブレット)の発売も検討している、と言われていました。
・Diginnos Mobile DG-W10Mの価格に期待
Diginnos Mobile DG-W10Mですが、相当安くなるようです。「MADOSMAに近いスペックなんだから3万円台でしょ?」って思うじゃないですか、普通。違うみたいなんですよね。具体的にいくらか、というのはわかりませんが、「期待してよし」な価格のようです。2万円を切ってたらどうします?
担当の方によれば、「このスペックでこの価格なら、Windows買ってみようかな、って普通の人が思うくらいの価格で出します。」ということでした。また、発売時期はMicrosoftがいつ一般向けにWindows 10 Mobileをリリースするのかによって左右されますが、やはり「最速」を目指しています(発表はFREETELに先を越されました。残念!)。早ければ11月中に予約開始、という可能性もあります。
5.気になる展示品
ウインタブはいつもドスパラに実機を貸してもらい、レビュー記事を書いているという事情があるので、デスクトップPCを除き、展示品は「見慣れたもの」ばかりでした。しかし、気になる製品、17.3インチサイズの大型ノートPC「Critea VF-HG10」がありましたので、ガン見してしまいました。Critea VF-HG10については別途ドスパラ公式サイトなどを参照して紹介記事を書いていますので、そちらをご覧ください。
ドスパラ Critea VF-HG10 / AG10 - デケー!スゲー!Skylake搭載17.3インチハイスペックノートPC
今回の展示会に参加してみて、ドスパラの「最速、最新へのこだわり」そして「ハイスペックマシンへのこだわり」をあらためて感じました。ウインタブでは今後もドスパラのモバイルWindowsデバイスを中心に積極的に紹介していきたいと思います。
コメント
いつも素晴らしい記事とわかりやすい記事ありがとうございます
Twitterも楽しく読ませていただいています
ところで、展示会でWindowsPhoneの実機をご覧になられたようなのですが、SIMカードが二枚させるということは、SIMカード二枚同時にスタンバイということになるのでしょうか?
フリーテルの場合、二枚させても、日本国内では一枚のみが使用可能ということでしたので、気になりました。(さまざまな他の方の記事があり混乱していますが、片方は2Gまでの対応のようなので)
もし、二枚同時スタンバイなら、かなり買いたい機種となります
例えば
DOCOMOのSIMカード→通話のみ
格安SIMカード→データ通信のみ
なんて使い方をしてみたいからです
これからも素晴らしい記事をお待ちしています。
いつもありがとうございます
こんにちは、コメントありがとうございます。実際に操作してないんですけど、画面のアイコンを見ると両方使えるように見えますが、どこかで切り替えするのかもしれないし、そうなる可能性のほうが高いと思います。いずれにせよ日本では同時利用は無理だと思いますけど。
FREETELはドカンとインパクトを与えるのがメーカーの特色ですかね。
ユーザーも先走りすぎて色々あるのはご愛嬌と分かってて買っているような。
5インチ以上の1280×720で電池交換可能なシムフリー端末は良いの出ないかなと思てたんで、2万切るなら欲しですね。
レビュー期待しています。
モバイルノートならEeeBook X205TAをCherryTrail化してメモリー4GBの方向なら。
EeeBook買ってもたんで手は出ないやろうけど、後継機を出し続けてくれたらいずれは。
kazuさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ドスパラ機はMADOSMAに近いというか、近すぎる製品なので、価格のほうが気になります。が、きっとやってくれるかな、と。
mobile PC市場は法人契約とれてなんぼの世界ですからねー。
Let’s noteやlavie、それにMBAの市場を崩すのはかなり厳しいでしょうね。
IT知識のないサラリーマンなんて、ドスパラ?なにそれ?って対応でしょうし。
12インチまででキーボード付きcoreM、すべて込みで700g以下かつ60000円以下、10時間駆動のものがでたら本気で購入を検討します。
あんてな@さん、こんにちは、コメントありがとうございます。たしかに富士通とかNECは法人需要でもってる感じがしますね。ドスパラはゲーマーとかでないと知名度いまいちですしね。ご要望の製品、結構ハードル高くないっすか?