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ドスパラ Critea VF-HG10 - これがあったらデスクトップPCいらんわ!17.3インチノートPC(実機レビュー)

ドスパラ Critea VF-HG10
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日ドスパラの展示会に参加させてもらった際、「異様に存在感のある」この製品が目に止まりました。「Critea VF-HG10」です。その場で触らせてもらって紹介記事を書いたところ、意外にも多くのコメントをいただきました。いつもモバイルデバイスばかり扱っていますが、このような非モバイルの典型みたいな製品でも読者の方々に注目してもらえることもあると知り、さっそくドスパラにお願いして実機を貸してもらうことにしました。
Critea VF-HG10:ドスパラ公式サイト

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1.スペック

最初にスペック表で確認してみます。
Critea VF-HG10 スペック表

Critea VF-HG10の最大の特徴は「17.3インチの巨大なサイズ」なのですが、ノートPCとしての基本スペックもなかなか高いものがあります。またドスパラはBTOの会社なのでVF-HG10の構成もカスタマイズできます。でも試用機は上のスペック表とほぼ同じで、CPUがSkylake世代のCore i7-6500U、RAMが8GB、ストレージが500GBのHDD、そしてGPUにはNVIDIA GeForce GTX 950Mが搭載されています。ストレージがHDDなのがちょっとマイナスポイントかもしれません(SSDモデルもありますし、SSDを追加することもできます)が、ノートPCとしてはじゅうぶんハイスペックといえるレベルです。

今回の実機レビューでは、やはりその巨大なサイズでの使い勝手をじっくり試させてもらうとともに、オンラインゲームのベンチマークテストなどもしてみたいと思います。

2.筐体

ドスパラ Critea VF-HG10 筐体1
筐体は「でかい」です。うん、やっぱりかなりのインパクトですね。筐体色はややゴールドっぽいシルバー、あるいはやや控えめな感じのゴールドで、落ち着いた色だと思います。余計な装飾は一切なく「大きいけれどおとなしいPC」に見えます。

ドスパラ Critea VF HG10 筐体サイズ比較
VF-HG10の単体画像だけだとわからないと思いますので、ちょっと汚くて恐縮なんですが自宅の古い15.6インチノートPCと並べてみました。このノートPCは古いのでわりとサイズは大きめだと思うんですが、それよりも二回りくらい大きいです。
ドスパラ Critea VF-HG10 筐体左側面
筐体左側面です。わかりにくいですがヒンジは画像の左側にあります。VF-HG10は筐体の両側面に入出力ポートが配置されています。左側面は左から電源(DC-in)、排気口、VGA外部出力端子、LAN(RJ45)、HDMI、USB3.0となっています。
ドスパラ Critea VF-HG10 筐体右側面
筐体右側面です。左からヘッドフォン / マイク端子、USB2.0が2つ、光学ドライブ、そしてKenshington Lock取り付け口です。筐体サイズが大きいので配置に窮屈感は全くありません。

ドスパラ Critea VF-HG10 筐体背面
筐体背面にはポート類は何もなく、ヒンジがあるだけです。

ドスパラ Critea VF-HG10 筐体前面
前面左側にはステータスインジケーターとSDカードスロットがあります。

ドスパラ Critea VF-HG10 底面
底面はタブレットと異なり、開閉が可能になっているので、RAMやストレージの増設や換装が可能です。ただし、RAM8GBの場合、4GBのものが2つのスロットを占有しているので、単純に買い増しすれば増設できる、という格好にはなっていないので注意してください。

ドスパラ Critea VF-HG10 キーボード
キーボード、パームレスト、タッチバッドです。

ドスパラ Critea VF-HG10 キーボード比較
キーボードのサイズ感を説明するため、先ほどの15.6インチノートと比較してみます。見ていただけるとわかりますが、キーボードのサイズはそれほど大きい、ということはありません。キーピッチは19 mm あると思います(測定してみましたが、ミリ単位を正確に見抜く自信ないっす)が、15.6インチのノートPCよりも特に大きいとかはありません。キーボード部分全体の長さも数ミリ VF-HG10のほうが大きい程度なので、キーボード使用感は15.6インチのノートPCそのもの、と考えていいです。ただし、パームレスト部分は広大ですし、そのぶん使いやすいです。

ドスパラ Critea VF-HG10 キーボード拡大図
キーはフラットな形状で特にくぼみはありません。個人的にはこの形状で特に不都合はないと感じました。

ドスパラ Critea VF-HG10 持ってみた
次に、人間と比較してみます。手で持つとこんな感じになります。いやーでかいですわー。重量は2.8 kgで、サイズの割には軽量なのですが、長時間この姿勢でいると結構疲れます。

ドスパラ Critea VF-HG10 ビジネスバッグ
実際の利用シーンでVG-HG10を持ち歩く頻度は決して高くないと思います。でも、一応ノートPCなので、持ち歩く場合を想定してみました。以前実機レビューをしたLenovoの14インチ用のPCバッグに入れようとするとこんな感じになり、当然入りません。バッグが14インチ用なので入るはずはないのですが、このバッグのサイズを感覚的に言うと「ビジネスバッグとしては普通のサイズの範疇に入るけど、やや小さめ」くらいになります。上の画像の絶望的な状況を見ていただければわかると思いますが、VF-HG10を収納できるビジネスバッグというのは普通サイズでは無理で、かなり大きめなものでないと厳しいでしょう。

ドスパラ Critea VF-HG10 リュックに
こちらのデイバッグ(リュック)は実機レビューしたことはないです。Manhattan Portageのごく普通のサイズのものですが、これも入りません。画像のようにして収納してもジッパーを閉めることはできませんでした。「惜しい」というレベルではなく、「全然無理」なレベルです。ということで、VF-HG10を持ち歩くためにはバッグも準備する必要がありますね。

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ドスパラ Critea VF-HG10 同梱物
順序が逆、というか最後になってしまいましたが同梱物はこんな感じです。CD-ROMは光学ドライブ用の「PowerDVD12のメディアディスク」、ドスパラ製の「VF-HG10ユーティリティードライバー」、同じくドスパラ製の「パソコン診断ソフトPC-Doctorとユーザーズマニュアル」です。ACアダプターは割と大きめのサイズで13 × 5.5 × 3 cm ほど、重量はケーブル部分を含まず300 g程度です。

3.使用感

Core i7にGeForceを載せたノートPCで「Excelがサクサク動きましたよ」みたいなことを書いても仕方ないと思います。一応性能テストとして、ゲーミングノートPCの実機レビューの際に使っているベンチマーク・テスト結果はのちほど記載するつもりですが、ここでは「でかいノートPCの使い心地はどうか」ということについて感想を書きたいと思います。

画面が17.3インチある、というのはやはり大満足です。Excel(Excel Mobileしか試していませんけど)にせよ、画像加工ソフトのGIMPにせよ、もちろんブラウザーでのテキスト入力にせよ、どれをとっても文句なしでした。

ディスプレイはノングレア(非光沢)タイプ、17.3インチにして1,920 × 1,080の解像度、ということで、最近の10インチクラスの2 in 1のディスプレイによくある、10.1インチで1,920 × 1,200、グレアタイプのディスプレイと比較すると若干の粗さを感じることもあります。しかし、にじんだ感じはしませんし、並べてみてわかる、というくらいのレベルです。大画面の迫力がそういう細かな不満をふっ飛ばしてくれます。

意外に感じたのはキーボードです。私はモバイル機からゲーミングノートPCに至るまで、数多くのドスパラ製品を試用させてもらいましたが、ただの一度もキーボードの品質に不満を感じたことはありません。しいて言えば、8インチタブレット「Diginnos DG-D08IWB」の専用キーボードの「サイズが小さい」という、どう考えても理不尽な不満を一度だけ記事に書いたことがあります。

VF-HG10のキーボードには正直少し不満を感じました。打鍵感は悪くありません。キーピッチ、キーストロークともに十分でした。でも、若干ですが「たわむ」んです。キーを入力していると、筐体の中央付近がたわんでしまい、わずかに「カポカポ」音がします。これはドスパラのゲーミングノートPCではありえないことです。しばらく入力していると気にならなくなるので、そんなに大きな問題じゃありませんが、ドスパラ製品だけに少しだけ辛口の評価をさせてもらいます。

広大なパームレストはさすがに快適です。キーボードの質感に若干の不満があるとはいえ、パームレストを含めたVF-HG10の使用感は非常にいいものでした。

次にスピーカーですが、これも大きな筐体が幸いして、ステレオ感はしっかり感じられます。ノートPCの内蔵スピーカーというものにどこまで音質を要求するか、という問題はありますが、音楽鑑賞を趣味としていない私には十分満足のいく音質であると感じました。

VF-HG10はでかいノートPCですが、でかいことによる利用時のマイナスは皆無と言ってよく、後述する性能面も合わせ、デスクトップPCいらず、と言っていい使用感だと思います。

4.性能テスト

VF-HG10はその外観からして、ハイスペックマシンには見えません。むしろ落ち着いた、おとなしいデザインなので、パフォーマンスに過度の期待をしてはいけないような気もします。でもね、違うんですよ。
ドスパラ Critea VF-HG10 ドラクエ1
ドスパラ Critea VF-HG10 ドラクエ2
ドラクエベンチです。標準品質であればメタルスライムが出ます。ちなみに同じドスパラのミッドレンジのゲーミングノートPC「GALLERIA QF960HE」(CPU: Core i7-4710MQ、GPU: GeForce GTX960M)だと標準品質16,772、最高品質12,791なので、それよりは悪いですけど、確実にドラクエは快適に遊べますね。

ドスパラ Critea VF-HG10 DDON1
ドスパラ Critea VF-HG10 DDON2
次に「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)」のベンチマークテストです。これも立派なスコアになりました。GALLERIA QF960HEでは標準品質7,677、最高品質6,374ですから、これも少し負けてしまってますが、もうワンランク下のゲーミングノートPC「GALLERIA QF940HE」(CPU: Core i7-4710MQ、GPU: GeForce 940M)だと標準品質6,559、最高品質3,220ですから、それよりは高いスコアになっています。
ドスパラ Critea VF-HG10 3DMark
最後に3DMarkもやってみました。これもGALLERIA QF960HE、GALLERIA QF940HEのスコアと対比してみます。

Fire Strike
 VF-HG10: 2,621
 OF960HE: 4,014
 QF940HE: 1,441

Sky Diver
 VF-HG10: 8,816
 OF960HE: 11,109
 QF940HE: 5,728

Cloud Gate
 VF-HG10: 9,774
 OF960HE: 16,168
 QF940HE: 8,519

結構キレイな、というかわかりやすい結果になりました。GPUの性能差がそのまま出ている、という理解でいいと思います。

この「でかいノートPC」はおとなしい外観とは裏腹に、ゲーミングノートPCとしても使えるくらいの性能を秘めている、ということは間違いないです。ただし、ドスパラのゲーミングノートPCを試用してみると、「Windowsボタンが右側についている」などキー配列がゲームに特化した仕様になっていますし、VF-HG10で感じたキーボードのわずかな「たわみ」なんかもないです。でも、ゲームに最適化された筐体構造はVF-HG10にはありません。なので、VF-HG10は「ホームPC」あるいは「ビジネスPC」と呼ぶべきで、その延長線上でゲームにも使える、という理解をすべきでしょう。最初からゲームありきならGALLERIAを選ぶほうがいいです。

ともあれ、これだけのパフォーマンスがあるので、非ゲームの用途で性能に不足感を感じることはまずない、と結論づけていいと思います。

5.終わりに

VF-HG10は予想もしないハイパフォーマンスなPCでした(実機をお借りする際、GeForceを積んでいることは忘れてました)が、やはりこの製品の実機レビューで読者の方々の関心が一番大きいと思われるのは「サイズ感とそれに伴う使用感」だと思います。そのため、今回はできるだけサイズ感がわかるように筐体を説明したつもりですが、使用感についてはどうしても感覚的なことしか書けず、私としても不完全燃焼、という気がします。

私は自宅の広さに制約があり、デスクトップPCは設置できません。いや、設置しようと思えばできますが、私一人の家じゃないので、あまりスペースを専有する気にならないんです。そのため、自宅で作業するときはノートPCを持って、あるときは食卓テーブル、ある時はこたつの上などと、あちこち渡り歩きながらのジプシー生活、となります。

もともとVF-HG10を試用したいと思ったのは、読者の方々の関心が大きいように思われたのと同時に、そんな私の個人的な事情もあって、この製品にすごく興味が湧いたから、というのもありました。実際に数日間試用してみて、非常にポジティブな感想というか、私のような生活を送っている人間には最高の製品なんじゃないか、と思えました。確かにでかいんですけど、2.8 kgという重量は室内の移動には全然苦にならないレベルですし、表面積は大きいですが、かなり薄型なので収納にも困りません。

それでいて、ひとたび天板を開いて電源を立ち上げるとデスクトップPCに匹敵する作業エリアが現れ、狭苦しさを一切感じることなく作業ができます。

あと、価格なんですが、Core i7にGeForce搭載のVF-HG10でも109,980円、CPUとGPUにこだわらなければ(言い換えるとオンラインゲームをする気がないのなら)下位モデルのVF-AG10(Core i3-6100U)があり、69,980円(ともに税抜き、2015年12月22日現在のセール価格です)で買えます。ゲーミングノートPCラインであるGALLERIAシリーズよりはかなり安価です。私の場合、日頃Atom機で作業する時間が長く、Core i3(Skylakeですよ!)の処理能力でも不満は出ないと思われるので、「VF-AG10もいいよなあ」なんて考えてしまいました。

携帯性をある程度切り捨てていいのであれば、「でかいノートPCバンザイ!」ですよ!

6.公式サイトへのリンク

17インチ ノートパソコン
Critea VF-HG10
Critea VF-AG10

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コメント

  1. 匿名 より:

    自宅はデスクトップの存在が強すぎるので
    この手のノートは「手持ちで運ばないモバイル」を必要な人の向けというイメージ

    キャリーバッグで移動とか、電源環境が整ってる自家用車で直接運用とか
    出張やドライブ旅行とかに強そう

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。私の環境と違い、デスクトップPCをすでに持っている場合はモバイルノートやタブレット(2 in 1)のほうが魅力的かもしれません。私の環境だとすんごく魅力的な製品です。

    • wintab より:

      じぃさん、こんにちは、コメントありがとうございます。スペックに多少うるさい人でも満足できるんじゃないか、と思います。天板をガバッと開けるとそこにはデスクトップPCの世界がある、みたいな感じでしたよ。

  2. じぃ より:

    必要なモノは初めからついてるし、別途SSDを追加もできるし
    軽めの3Dゲームなら難なくこなしそうな性能でこの値段はいいですね

  3. Fasya より:

    今年高校に入学するのでPCを買おうと思い探していたところこのレビューに行き着き、ドスパラの店頭に少し触りに行った結果購入を決めました。
    私の部屋もスペース的にデスクトップが置けないのでこのスペックに大満足です\( ‘ω’)/

    • wintab より:

      Fasyaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ご購入おめでとうございます。また、私のレビューがお役に立ててうれしいです。かなり快適なPC生活が送れると思いますが、お勉強のほうもしっかり…。私も人の親なのでつい余計なことを言ってしまいました。