DELLが14インチでCPUにAMD Ryzenを搭載するモバイルノート「DELL Inspiron 14 5000(5405)」を発売しました。Inspiron 14 5000と言えばCoreプロセッサーやRyzenを搭載する高性能マシンながら、「なぜか激安」なモデルで、ウインタブが定期的に掲載しているセール情報記事の常連となっています。中でもAMD搭載の従来モデル「Inspiron 14 5000(5485)」はRyzen5モデルが5万円台から、という価格帯でしたが、筐体がやや古くなっていたのがネックでした。ニューモデルは性能面だけでなく、筐体も素晴らしいものになりました。
1.スペック
Inspiron 14 5000(5405, AMD) | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 4500U / Ryzen 7 4700U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB / 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 40Whr |
サイズ | 321.3 × 216.2 × 16.74-18.4 mm |
重量 | 1.36-1.4 kg |
まずCPUですが、この時期のニューモデルだけに当然「第3世代Ryzen Mobile」です。しかもRyzen 3の設定はなく、Ryzen 5もしくはRyzen 7のみです。第3世代Ryzenについてはウインタブでも何度か実機レビューしていますが、個人的には「IntelのCoreプロセッサーを越えたかな…」と感じるくらいの実力になっていると感じています。
RAMは全モデル8GB、ストレージは256GBもしくは512GB SSDで、6月30日現在だと、Ryzen 5には256GB、Ryzen 7には512GBのみが設定されています。ビジネス用、学習用として十分なRAM/ストレージ容量と言えます。
ディスプレイは14インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で、IPSという表記はないものの、「広視野角」と表記されていますので、おそらくWVA形式と思われます。また、タッチ対応はしません。
ネットワーク関連ではWi-Fi6(ax規格)の対応はせず、入出力ポートの構成も14インチノートとしては標準的な水準です。性能が高いPCなので、Wi-Fi6対応はしてほしかったところですね。
サイズは「非常に小さく」なりました。従来モデル(5485)と比較してみましょう。
ニューモデル:321.3 × 216.2 × 16.74-18.4 mm / 1.36-1.4 kg
従来モデル:324.3 × 232 × 20.1 mm / 1.512 kg
従来モデルは筐体設計が少し古かったのですが、それにしてもコンパクトになりました。特に重量が最小構成で1.36 kgと、納得の軽さと言えます。従来モデルの数少ない弱点が見事に克服された、と言っていいでしょう。
2.筐体
筐体ですが、ほぼ同時期に発売されたIntel版「Inspiron 14 5000(5401)」と若干(コンマ何ミリか)サイズ表記が異なるものの、ほぼ同一筐体と考えていいと思います。
トップ画像を再掲します。このようにベゼルが非常に細くなっていて、いまどきのモバイルノート、という感じです。従来モデルもベゼルはそんなに太くなかったのですが、ニューモデルでは横幅も若干小さくなっていますので、さらにナローベゼル化が進んだものと思われます。
天板と背面です。天板はアルミ製でエッジ部分にダイヤモンドカット加工が施されています。おそらく高級感もあるでしょうね。DELLのニューモデルはデザインに統一感があり、Inspiron 14 5000(5405, AMD)もリフトアップヒンジ(ヒンジ開口時に天板が底面に潜り込み、筐体後部がせり上がるため、キーボード面に適度な角度がつく)を採用しています。
筐体色はおなじみの「プラチナシルバー」に加え「エデン」という色が選べます。また、キーボードについては「日本語バックライトつき」となり、指紋センサー(電源ボタンを兼ねる)はオプション扱いで装備可能です。
側面と入出力ポートの配置です。このレイアウトはIntel版(5401)と全く同じですね。
3.価格など
DELL Inspiron 14 5000(5405, AMD)はDELL公式サイトで販売中で、6月30日現在の価格は58,083円(税込み63,891円、17%OFFのセール価格)から、となっています。この58,083円のモデルのスペックは「Ryzen 5/RAM8GB/256GB SSD」なので、ウインタブ的には「これで十分でしょ?」という感じですね。
CPUが最新世代となり、筐体も新しくなって軽量化、しかしお値段は依然として激安(従来モデルよりは若干上がりましたが、それでも最安値レベルであることは変わらないと思います)と、引き続き大人気のモバイルノートになりそうです。