こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ASUSが新しいエントリークラスの14インチ、キーボード非分離型2 in 1を発売しました。「VivoBook Flip 14」という製品です。スペックは高くありませんが、精度の高いタッチディスプレイを搭載し、ASUSペンに対応しているので、手書き入力も可能です。
1.スペック
CPUはApollo Lake世代のCeleron N3350ですが、このCPUは同じCeleronのN3450の下位に位置づけられ、性能はそれほど高くありません。Atom X8350よりも若干いい、という程度です。RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCですから、速度面にはあまり期待できないにせよ、ノートパソコンとしてはそこそこ使えるレベルにあると思います。
ディスプレイは14インチで解像度はHD(1,366 × 768)にとどまりますが、2 in 1なので当然タッチ対応しますし、タッチセンサーの精度も5 mm(一般的なタッチパネルは7 mmとのことです)と高精度になっています。筆圧対応については不明ですが、ASUSペンに対応する製品は基本的に筆圧に対応しますので、この製品も筆圧対応する可能性が高いと思われます。
入出力ポートについては少し寂しいですね。この製品は14インチサイズなので、ある程度の入出力ポートを装備する余地はあると思うのですが、USB Type-CとmicroUSB、そしてmicroHDMIのみとなります。製品画像を見ると独立したDC-INがついているようなのですが、フルサイズのUSBポートがもう一つくらいあってもよかったかな、と思います。
サイズはタテ・ヨコとも比較的コンパクトですし、厚さも15.4 mmということなので、価格の割にはまとまっていると思います。重量も1.5 kgというのはやや重いですが、キーボード非分離型 2 in 1は比較的重量が重くなってしまう傾向がありますので、これはまあ、許容範囲かと思います。
2.筐体
比較的低価格な製品ですが、ベゼルがかなり細くなっており、なかなかスタイリッシュに見えます。筐体素材は天板がアルミニウム合金、その他の部分は不明です。
側面から見ると、少し個性的な印象です。一般的なノートPCは厚さが均一ではなく、一般的にはパームレスト部分にかけて絞り込むように薄くなっていきます(つまり、くさび形)が、この製品は絞り込みが小さく、ほぼフラットな形状になっています。好き嫌いはわかれるかもしれませんが、個人的にはクリーンな印象があって好きですね。
キーボードです。外資系メーカーの製品画像はほとんど例外なく英語配列の画像が掲載されていますが、実際には日本語配列になることがほとんどです。この製品も日本向けには86キーの日本語配列キーボードとなります。
14インチサイズということもあり、キーピッチが狭いという心配はいらないと思われます。また、キーストロークは1.4 mmとなっています。
2 in 1なので、画像のように筐体を4つのスタイルで使うことができます。ASUSペンに対応するのでタブレットモードやテントモード、スタンドモードといった使い方が便利になるかもしれませんね。なお、この製品はTransBookシリーズとは異なり、ASUSペンは付属品扱いではなく別売りとなるので注意が必要です。
3.価格など
ASUS VivoBook Flip 14はASUSの直販サイト「ASUS Shop」で販売中で、12月10日現在の価格は税込み53,784円となっています。ASUS製品は量販店や多くの通販サイトなどで広く販売されている関係で、実売価格はやや崩れやすいというか、時間の経過とともに価格が下がっていく傾向にあるので、実際にはもう少し安く購入できる可能性があります。
この製品はディスプレイサイズが14インチ、フレキシブルに筐体のスタイルを変更でき、スペックも高くないとは言えストレージが32GBであるとかRAMが2GBであるとかいうこともないので、初めてPCを購入する人でも安心して使えると思います。あとはタッチパネルとASUSペンを使っての手書き入力ニーズがあるのなら、いい選択肢になると思います。
4.関連リンク
VivoBook Flip 14 TP401NA-3350:ASUS Shop