どうも。ひつじです。機種紹介として取り上げるのは珍しいですが、ASUSのゲーミングデスクトップより「ROG Strix GL10シリーズ」「ROG Strix GL12CX」「ROG HURACAN G21CX」を紹介したいと思います。すみません。Strix好きなのでテンション高めになってます。
前提としてASUSはグラフィックカードや各種周辺機器、スマートフォンでもROGシリーズ(Republic of Gamers)を展開していますが、その系列製品ということになりますね。特にその中でもStrixは自作PC界隈だとグラフィックカード等でも展開されているブランド名です。このブランド、かなりファンを生んでいると言われていまして、私自身グラフィックカードを購入する際は指名買いをしている人間の一人です。(3枚ほど渡り歩きました…。)信頼性といい性能といい、そして格好良さといい本当に良い商品なんですよね。この名前を冠する時点で気合が入っているはずです。
一方HURACANは新しいブランド名の機種。こちらも「期待を裏切るわけにはいかない」立ち位置の製品であると言えます。どちらの製品もマザーボードやグラフィックカードで信頼性の高いメーカーとして定着しているASUSがリリースしているわけですから、安心感がまず違います。個人的にはそこを強く推したい!まだ記事書き始めたばっかりなのにしめくくりみたいな言葉になってますけど!個人的にはそこを強く推したい!(2回目)
目次
1.スペック
公式サイトの画像を引用します。なお、この記事で掲載しているスペック表はすべて「クリックで拡大」します。
ROG Strix GL10シリーズ
まずは「CPUがINTEL」編です。型番としては「GL10CS」を名乗ります。スペック表が複数にまたがっていますが、それぞれ発売している時期が違います(1枚目がより古い)。性能別に製品を多数展開している点が目を引きますね。下位機種であればCore i5 9400にGTX1050、上位機種であればCore i7 9700KにRTX2060を搭載していますが、それに続く形なのか9月20日からモデル追加され、GTX1660TiやGTX1650を搭載する機種が発売されました。
なお、追加された機種に関してはCore i5 9400が「9400F」に変更されていますが、これはオンボードグラフィックを省略したCPU、というだけですので大きな問題にはならないはずです。これでコストが下がっているなら喜んでも良いポイントでしょう。
なお、GL10シリーズはASUS内ではエントリーの位置づけかと思いますが、RTX2060やGTX1660tiを搭載する機種であれば(FHD環境においては)多くのゲームは不満なく動くと思います。また、メモリも通常より高クロック(高速)なものが選定されているのもニクいですね。
ストレージは上位機種だとPCIE NVMe形式のSSD512GB(ただしPCIE×2)がメイン、他は256GBのものが中心となっています。PCIE×2であればハイエンドのSSDには劣りますがそれでもHDDやSATA接続のSSDよりは高速です。恐らく読み込みで1500MB/s位は出るもの思っていて大丈夫だとは思います。
なお当初発売された下位機種のみHDD1TBをメインとしています。ちなみにどの機種もチップセットがB360ですのでCPUのオーバークロック等には対応していない、ということにはなります。上位の機種はCPUで末尾に「K」が付与された、オーバークロック制限のないシリーズを搭載していますがあくまで最高性能のi7を搭載したかった、ということなんだと思います。なお、旧機種としてCore i5 8700やi5 8400を搭載している仕様もあるようです。
続いて「CPUがAMD」編です。型番としては「GL10DH」を名乗ります。正直言ってこちらの方が「分かりやすく高性能」ですね。CPUはRyzen7を搭載しており、必要十分以上のものでしょう。ただ一応2機種展開していますが、差があまり大きくない、というのが正直なところです。
というのもRyzen3800Xと3700Xは実クロック差通りの性能差ですし、RTX2070とRTX2060SUPERも型番のイメージ程の差がありません(SUPERが付いているGPUがいわゆる「最新現行品」です)。ただいずれにしてもゲーミングPCとして十分な性能を有している、と表現して構わない内容に仕上がっています。欲を言えばメモリ依存が強めなRyzenを搭載する手前、メモリをより高速なものにしてほしかったかな…(といっても搭載されているものも「通常より早い」です)。
ROG Strix GL12CX
スペックを見る限り、GL10CS(上記の「CPUがINTEL」編)の最上位相当品と思ってよいと思います。大きな相違点としてDVDスーパーマルチながら光学ドライブが搭載されていること、それから水冷のCPUクーラーを搭載しているところが挙げられます。またチップセットがZ390ですので、カタログスペック上はCPUのオーバークロックにも対応しているということになります。もし対応可能であればK付のCPUが生きてきますね!(動作保証の問題はありますが)
ほかにもvPro等にも対応できるチップセットです。光学ドライブが搭載されている点も何気ないですが嬉しいポイントですね。サウンドもコンデンサがニチコンのもの(オーディオでの採用例が多いです)を使用しています。更に電源もかなり余裕がありますしこの構成はかなり「分かっている」内容になっています。ただ、正直性能だけを見るならば「CPUがAMD」な2機種の方が上になるでしょう。CPUは良い勝負だと思いますが、GPUが残念ながら格下ということになります。また、細かい点で見ればPCIEスロットの本数が異なります。
ROG HURACAN G21CX
HURACANについて中身を見てみるとSTRIXより高性能な構成となっています。下位機種であればCore i7 9700KにRTX2070、上位機種はCore i9 9900KにRTX2080を搭載しています。メモリはStrixと同様に高クロックなものがそれぞれ16GBと32GB、ストレージはそれぞれPCIE NVMe形式のSSDが256GBと512GB(前者はPCIE×2、後者が×4)、追加のHDDがそれぞれ1TBと2TB搭載されています。
チップセットが「K」の付いたCPUを活かせる「Z390」であることもGL12CXと同様ながらありがたいポイントです。また、サウンド面もESSのDACを搭載している点がトピック。チップにもよりますがESSのDACはハイエンドオーディオでも搭載されている実績の高いものです。こだわる人はUSBのオーディオデバイス等を用意するかもしれませんがオンボードではほぼ上限、といって良い音質を実現していそうです。ちなみにASUSはXonarシリーズでオーディオデバイスも展開しています。ノウハウも結構持っているはずなんですよ。なお、有線無線問わず、LAN環境をINTELで揃えてくれているのも「さすがASUSさん!分かってるぅ!」です。
細かいディテールの差異はありますがHURACANが最も上位機種、と捉えて問題はないでしょう。ただ性能だけで言えばHURACANの下位機種とGL10DHやGL12CXは肉薄しています。また、Core i7 9700KにRTX2060を搭載しているGL10CS上位品もGL12CXに性能が近く、メモリも余裕がありますしゲーミングPCとして不満が出るものではない構成です。一方でGL10シリーズの下位機種はグラフィックカードの存在を除き一般的なデスクトップPCとそう変わりありません。当初搭載されていたGTX1050も性能が高いもの、とは言えないのが正直なところ。FHDで高画質を維持して最新のゲームをプレイしたいならGL10DH、GL12CX、GL10CSのRTX2060やGTX1660ti搭載品をお勧めします。HURACANはどちらを選んでも問題ないでしょう。ただし4Kで最新ゲームをプレイしたい、ということであればHURACANの上位機種を選んでおいた方がよさそうです。
なお、GL10シリーズは電源が下位機種から上位機種まで共通です。下位機種で言えば電源を変えずともパーツ追加の余裕がある内容になって来るので将来性がありますね。この点がありがたいところ。HURACANより強みが出ると言えばその点でしょうか。電源自体もテストがなされていることから信頼性はあると思って良いでしょう。より容量が大きいGL12CXであれば尚更です。
2.筐体
ROG Strix GL10シリーズ
俗に言うMicro-ATX規格に近い筐体。通常のデスクトップよりは一回り位小型だ、ということになりますね。個人的にこのサイズ感は一番好きで、机の上に置くことも可能ですし、床置きしても利便性の高い大きさです。ゲーミングPCらしくライティングもしますが、下品さがないのがStrixのいいところ。派手だけど上品なんですよね。ライティングもAURA SYNCで制御が可能。これは同メーカーの周辺機器も含めて一括でカスタマイズが可能な仕様になっています。光り方やカラーリングも豊富で、所有欲を満たしてくれるんですよね。
なお、GL10DHはサイドパネルがオプションでクリアタイプのものを選べるようです。ただ筐体自体はGL10シリーズであれば同じもののようですので入手さえできれば使いまわせるとは思うんですけどね…。中が光るかどうかは別として。
ROG Strix GL12CX
筐体の大きさは高さ方向が伸びている代わりに、幅と奥行きは小さくなっています。高さ方向の拡大は恐らく水冷化や光学ドライブ等が起因だと思いますが、それでもちょっと高すぎるかもな、とも。ただ奥行き400mmと光学ドライブ搭載で幅179mmは非常に頑張った内容になっています。中でも奥行は机の下とかに置く場合、結構影響があるんですよね…。400mmって一つのボーダーだと思うので、素直にありがたいと思える箇所です。
ROG HURACAN G21CX
この筐体いいですね…。グラフィックカード搭載ながらこのスリムなPCサイズを実現している点は見逃せません。それにサイドパネルが磁石で任意に開閉可能な仕様なんて初めて見ました。筐体の小型化と冷却性能は基本的にトレードオフの関係なのですが見事にその点を突破していますね。冷却が上手くいかないとCPUは機能低下を起こしますから、これは意外と大事なんです。
また内部のメンテナンスもスライド式でパネル開閉できますから簡単にできるはずです。メモリなども自分で増設したりできるから良いですね。
ホットスワップ対応のSSDベイもついていますから、ゲーマーのみならずクリエイターの方なんかにも良いんじゃないでしょうか。個人的にはこの機種、このケースだけでものすごーく欲しいです。
3.価格など
「ROG Strix GL10シリーズ」「ROG HURACAN G21CX」共にASUS公式サイトで販売されています。「ROG Strix GL10シリーズ」は110,800円(税別)から、「ROG Strix GL12CX」は249,800円(税別)から、「ROG HURACAN G21CX」は309,800円(税別)からとなっています。特にHURACANは上位機種だと40万円を超えてくるのでかなり高価な部類になるかとは思いますが特徴的な筐体、ASUSならではの高信頼性、周辺機器の豊富さまで含めて考えれば納得できる価格でもあります。一方、Strixシリーズはもう少し手の出しやすい価格に収まっています。価格だけで言えばもう少し安いものもあるかとは思いますがトータルの満足度で言えば十分にアリ、な内容かと思いますのでゲーミングPCが欲しい方はぜひ考慮に加えてみてください。個人的にはGL12CXかGL10DHかなあ…。
4.関連リンク
ROG Strix GL10CS:製品紹介
ROG Strix GL10CS:ASUS Store
ROG Strix GL10DH:製品紹介
ROG Strix GL10DH:ASUS Store
ROG Strix GL12CX:製品紹介
ROG Strix GL12CX:ASUS Store
ROG HURACAN(G21):製品紹介
ROG HURACAN(G21):ASUS Store