ASUSが8月25日にビジネス向けPC「ASUS Expert Series」4製品を発表しました。この記事ではその中で最小サイズとなる13.3インチノート「ExpertBook B5」をご紹介します。クラムシェルタイプとコンバーチブル2 in 1タイプを揃え、高いパフォーマンスや軽くて頑丈な筐体が魅力の製品です。
1.ExpertBook B5 スペック
スペック表
ExpertBook B5 B5302CEA/B5302FEA | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU |
B5302CEA:Intel Core i5-1135G7 B5302FEA:Intel Core i7-1165G7 |
GPU | なし |
RAM |
B5302CEA:8GB B5302FEA:16GB |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe 3.0 x2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
13.3インチ(1,920×1,080) B5302FEAのみタッチ対応 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen2、HDMI、オーディオジャック、有線LAN(アダプタ) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間 約6.2 – 7.4時間 |
サイズ | 309 × 210.6 × 16.9 mm |
重量 |
B5302CEA:1.0 kg B5302FEA: 2 in 1:1.2 kg |
バリエーションモデル
・B5302CEA:Core i5/RAM8GB
・B5302FEA:Core i7/RAM16GB
※B5302CEAはクラムシェルノート、B5302FEAはコンバーチブル2 in 1
※左からCPU/RAM
※OSのバージョンとストレージ容量は2モデル共通
コメント
冒頭にご説明したとおり、ExpertBook B5には2つのモデルがあり、スペック表だけ見ると「ああ、下位モデルがCore i5で上位モデルがCore i7ね」と思ってしまうのですが、「Core i5モデルがクラムシェル(普通のノートPC)でCore i7モデルがコンバーチブル2 in 1」です。実はこの記事を書いていて私も途中まで気づかなかったりしたので、くれぐれもご注意ください。
とはいえ、基本スペックだけ見ると共通点が多く、確かに「上位モデルと下位モデル」と感じられるんですよね。Core i5モデルのRAMが8GBでCore i7モデルのRAMが16GBであること、Core i5モデルの重量が1.0 kgでCore i7モデルは(コンバーチブル2 in 1筐体なので)1.2 kg、というくらいの違いです。あ、そうそう、ディスプレイはCore i7モデルのみがタッチ対応しますが、この点も「コンバーチブル2 in 1筐体だから」ということですね。
ビジネスマシンらしい特徴としては
・MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性
・防滴加工のキーボード
・カメラとマイクのAIノイズキャンセリング機能
・物理シールドのついたWebカメラ
などがあります。ただし、これらの機能は最新のZenBookシリーズなどではすでに実現されているものが多く、「軽くて頑丈、使いやすいビジネス向け13.3インチ」というパッケージングが最大の魅力と言えるでしょう。
2.ExpertBook B5 筐体
クラムシェル(B5302CEA)とコンバーチブル2 in 1(B5302FEA)、ASUS Storeの製品ページを確認する限り、全くの同サイズで重量のみが異なります。そのため、ヒンジ部分など一部の構造が異なるのみで、基本的には同じ筐体と考えて良さそうです。
これはクラムシェルのほうの正面画像です。ベゼルは極細、という感じではなく、2021年の水準だと「普通くらいか、あるいは若干太め」と感じられます。強度を確保したデザインなんでしょう。筐体素材は「天板と底面がアルミ合金、キーボードのパームレスト部分にマグネシウム・アルミ合金」です。また、Webカメラのところに赤い点が見えますが、これは物理シールド(シャッター)です。
クラムシェルのキーボードです。画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「86キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」となります(ここで言うイルミネートとは、一般的なバックライトと同じで、ゲーミングノートのようなイルミネーションではありません)。スペックのところでもご説明しましたが、このキーボードは防滴仕様です。
側面と入出力ポートの配置です。この画像はクラムシェルのものですが、コンバーチブル2 in 1も基本的に同じレイアウトで、コンバーチブル2 in 1のみ左側面に音量ボタンもつきます。
ちょっと面白いのが「有線LAN接続のためのmicroHDMIポート」がある、という点です。クラムシェル、コンバーチブル2 in 1とも「microHDMIイーサネットアダプター」が同梱され、それを使えば有線LAN接続が可能になります。
クラムシェルはヒンジが180℃開口します。
コンバーチブル2 in 1のほうはヒンジが360℃回転しますので、タブレットモードやテントモード、スタンドモードに変形して使うことができます。また、コンバーチブル2 in 1のほうはASUSペン(Microsoft Pen Protocol)を使って筆圧対応のペン入力も可能です。
3.ExpertBook B5 筐体
ASUS ExpertBook B5は8月25日の発売で、ASUS Storeでの価格は下記のとおりです。
・B5302CEA:Core i5/RAM8GB:147,4800円
・B5302FEA:Core i7/RAM16GB:169,400円
※税込み価格
※B5302CEAはクラムシェルノート、B5302FEAはコンバーチブル2 in 1
この製品は法人向け、としてアナウンスされていますが、ASUS Storeで実際に途中まで購入手続きを試したところ、個人でも問題なく購入が可能のようです。ZenBookシリーズのような華やかさはないものの、そのかわりビジネスシーンでのタフな使い方にもしっかり耐えてくれる製品だと思います。
4.関連リンク
ASUS ExpertBook B5 B5302CEA:ASUS Store
ASUS ExpertBook B5 B5302FEA:ASUS Store
ASUS Expert Series:ASUS Store特設ページ