中国の端末メーカーの一つであるZTEは近年では日本でのSIMフリー端末の販売にも力を入れており、2014年に投入された「ZTE Blade Vec 4G」から「Blade」シリーズや「Axon mini」など、数多くの機種を日本に投入しています。性能的にはローエンドからミッドレンジクラスの機種が中心で、価格も良心的でSIMフリー初心者にも手の届きやすいモデルが多いのが特徴になっています。
そんなZTEが今月開催されているIFA 2016で新モデルとして「Axon 7 mini」を発表しました。ZTEが5月に発表したSnapDragon 820搭載のフラッグシップモデル「ZTE Axon 7」の小型版という位置づけのモデルになります。すでにSIMフリー端末として日本でも販売されることが明言されています。
ミッドレンジながらオーディオ面やカメラも高性能。価格も良心的!
OS: Android 6.0
CPU: Qualcomm MSM8952(Snapdragon 617)
RAM: 3GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 5.2インチFHD(1,920 × 1,080)有機EL
通信: LTE 1/2/3/4/5/7/8/12/17/20、WCDMA
ネットワーク: 802.11b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB Type-C、オーディオ、NFC
カメラ: イン8MP / アウト16MP
バッテリー: 2,705mAh、Quick Charge 2.0
サイズ: 147.5 × 71 × 7.8 mm / 153 g
フラッグシップモデルのAxon 7と比較するとAxon 7 miniはCPUを中位クラスのQualcomm SnapDragon 617に変更し、位置づけ的にはミッドレンジモデルとなる機種ですが、オーディオチップに旭化成エレクトロニクス製チップ「AK4961」「AK4490」を搭載し、Dolby Atmosに対応したデュアルスピーカーを搭載。さらにフロントカメラに800万画素、リアカメラに1600万画素のものを採用し、メインメモリは3GBに内蔵ストレージ32GB、FHD(1920×1080)有機ELディスプレイを採用するなど、十分魅力的な構成になっています。
しかもこの性能で価格は299ユーロ(日本円で34,800円程度)とかなり安価に抑えられています。これは魅力的!!ぜひ日本に投入する際もこの価格帯でキープして出してもらいたいところです。
最近のZTE端末は魅力的になってきている
日本に本格的にSIMフリー端末を展開した最初の端末であるZTE Blade Vec 4Gは性能的には悪くはなかったものの、SDカードスロットが廃されていたりOSのUIがカスタマイズされていない素のAndroidそのもので同時期に販売されていたHuaweiのAscend G6やASUSのZenfone5と比べると地味という印象だったのですが、近年販売されているBladeシリーズやAxon mini、今回発表されたAxon 7 miniはどれもほかのメーカーの端末とは違った個性を出してきて十分魅力的になってきました。
どのモデルも手の届きやすい製品が多く、今回のAxon 7 miniも十分すぎる性能を持ちながら良心的な値段で投入されます。日本での正確な投入時期は未定ですが、店頭に並んだら一度実機を触ってみたいと思います。
関連リンク
ZTE’s New AXON 7 mini Combines World-Class Design with an Exhilarating Audio Experience:ZTEグローバルサイト プレスリリース