こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国メーカー「Ulefone」の新しいスマホ「MIX」を紹介します。ウインタブ読者のみなさんは「MIX」の意味するところが容易に予想できると思いますが、「その通り」です。以前「DOOGEE MIX」の製品ページを初めて見たとき「おお!すごい!」と思ったんですけど、もうすっかり慣れてしまったというか、失礼ながらあまり新鮮味がないですよね。
中華スマホで「MIX」という名称がつくものは「ベゼルレス」と理解していいです(例外があるかもしれませんが、最新製品はこの理解で大丈夫です)。「Ulefone MIX」もトップ画像を見ればわかる通り、ベゼルレスの筐体構造になっています。「新鮮味がない」なんて書いてしまいましたが、筐体構造が悪いわけではなく、好みによると思いますけどスタイリッシュで魅力的な製品であることは間違いありません。
1.スペック
この製品は中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー(予約注文受付)中で、10月8日現在の価格は139.99ドル(16,192円)なので、その価格を念頭に見ていきたいと思います。
OSはAndroid 7.0で、メーカー自ら「Pure Android 7.0 Nougat」と称しており、「素のAndroid」と考えていいようです。つまり、日本語化にも問題はありません。ただしAndroid Oneではないので、アップデートはメーカーがどの程度頑張ってくれるかによって左右されます。しかし、海外製品でメーカーがOSをカスタマイズしている場合、往々にしてカスタマイズ部分が日本語対応していなかったりして、「余計に使いにくい」と感じることもしばしばなので、「ピュア」なのは歓迎したいところです。
CPUのMT6750TはMediaTekのミッドレンジ製品で、Antutuスコアは4万点台半ば、といったところです。普段使いには支障を感じることが少ないレベルの性能ですね。RAMは4GBですが、これはCPUの性能から見て十分な余裕があると思います。また、ストレージも64GBありますので、わりとノーケアでアプリやデータを保存できると思います。中華スマホの場合、ミッドレンジの製品でもRAM4GB/ストレージ64GBというのが普通になってしまいましたが、日本向け製品だとハイスペックモデルでも4GB/64GBのことが多いんですけどね。
ディスプレイは5.5インチながらHD解像度と、価格帯としては普通レベルながら、低価格な製品でもFHD解像度のディスプレイを装備することが多い中華スマホとしては今ひとつ、という感じです。「MIXタイプ」タイプの製品って、割と解像度が低めなことがあります。とはいえ、HD解像度でも特に問題はないと思いますけどね。また、ベゼルレスの製品ということもあり、前面ガラスはゴリラガラス3が使われています。
SIMの構成は少し面白くて、MicroSIMとNanoSIMのデュアルとなります。これ、意外といいかもしれません。最近はNanoSIMを使うスマホが増えてきましたけど、手持ちのSIMカードがMicroSIMという人もまだ相当数いるはずですから。なお、中華スマホの場合、DSDS(2枚のSIMによる同時待ち受け)対応を謳う製品が多いですが、日本ではDSDSが機能しないケースが多いようなので、「使えればラッキー」くらいに考えておいたほうがいいと思います。
カメラ性能はこの価格帯の製品としてはかなりいいほうです。イン側は8MP(ソフトウェア補間後13MP)ありますので、自撮りニーズにも応えてくれると思いますし、アウト側はデュアルカメラ(ソニー製センサー使用)です。ただ、カメラの性能は画素数だけでは評価ができず、中華スマホの場合はスペックの割に画質がイマイチ、という製品も見受けられますので、過度の期待は禁物です。
サイズはかなり小さめですね。メーカーいわく「4.7インチサイズの筐体に5.5インチのディスプレイ」とのことですが、タテヨコサイズは確かに小さいです。しかし、厚みはありますし、重量の173 gというのも決して軽量とはいえません。サイズの割に重い、というのもMIXタイプではよく見られる話ではあります。
2.筐体
前面上部とサイドのベゼルが極端に細い「ベゼルレスタイプ」です。見た目のインパクトが大きく、「高そう」に見えますよね。しかし、中華スマホではこのタイプの筐体を持つ製品が「激増」してまして、他の機種と比較してどうこう、というのはコメントしにくいものがあります。スマホ全体で見れば個性的なデザインであることは間違いないですが、中華の「MIX」タイプとしては没個性な感じです。
ただ、背面の仕上げはかなり美しく、緩やかにラウンドしている形状とか、塗装がかなりキレイに思われます。
また、前面にあるホームボタンは指紋センサーも兼ねています。それと、インカメラは右下にあるのがわかると思います。この位置で悪いということはありませんが、使い始めのうちは少し戸惑うかもしれませんね。
筐体色は「エレガントブラック」と「スパークリングブルー」の2色です。ブラックの方はいわゆる「ピアノブラック」と言うんでしょうか、落ち着いた深みのある黒に見えますし、ブルーの方は光沢感が強く見えます。
あと、デュアルカメラの周辺部とメーカーのロゴがゴールドですね。これは好き嫌いがわかれると思いますが、個人的にはブラックの筐体色によくあっていると思います。
側面です。「オーソドックスな…」と思ったら、電源ボタンと音量ボタンが筐体の左側面にありますね!私はこの配置のスマホを見るのは初めてです。
3.価格など
Ulefone MIXは中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー(予約注文受付)中で、10月8日現在の価格は139.99ドル(16,192円)です。ベゼルレス「MIXタイプ」の製品だとさらに低価格なものも存在しますが、スペックと価格のバランス(つまりコスパ)ということでは、この製品は非常に魅力的です。
しかし、中華スマホの紹介記事を書くときにいつも思うんですけど、性能(処理性能と筐体品質の両方です)に対しての価格が本当に激安ですよね。ウインタブでもずいぶん中華スマホの実機レビューをしていますけど、耐久性についてはなんとも言えない(試用期間が短いためです)ものの、どの製品も「ほぼ額面通り」の実力を発揮してくれますし、筐体の質感もかなり高いと感じます。できれば並行輸入という形ではなく、本格的に日本市場に参入してもらいたいと思いますね。
4.関連リンク
Ulefone MIX:Banggood
コメント
何年か前のFとかSHには、左サイドボタンの端末が幾つかあったと思います。
以前使用していたF-01Fの電源・音量ボタンはこの配置でした。
Crystalの左側にボタンがある
慣れてないからなんか使いにくい
使いはじめて1ヶ月。まぁ普通にに使えています。
テザリングがなんかイマイチな感じです。2.4GHZは14CHばかり割り当てますね。
なぜかchuwi10でこの信号が反応してくれなくて。
チャネル割り振りも手動でできれば良いのに。