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Ulefone Armor X5 レビュー - 低価格ながらガチなアウトドア利用に耐えうるスペック!これはいいタフネススマホ(実機レビュー)

Ulefone Armor X5 実機レビュー
こんにちは、natsukiです。今回は、個人的には初のタフネススマホ体験です。この製品、実は発表時から注目していた製品でもあり、このたびのレビューは楽しみにしておりました。どの辺に注目していたかというと、ありそうでない、「安価で実用的なアウトドア用スマホ」というところです。私事ですが、これでも学生時代は食料やテントなど数十キロを背負って、あっちこっちの山を縦走したり、無人島でキャンプしたりしたものです。もっとも、社会人になってからはほとんどご無沙汰なわけですが。そんなこともあって、タフネススマホというジャンルは、密かに関心を持っていました。

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で、私がアウトドア用スマホに求めるものは、

・安さ(あくまでサブスマホなので)
・重すぎない
・頑丈さと防水性(防水性をどこまで追求するかは用途による)
・幅広いバンド対応
・そこそこのディスプレイとカメラ

です。2万円クラスになると、十分に条件を満たしてくるものがあるんですが、1万円前後クラスだと、最安値帯なので仕方ないとは言え、どこかに不満が残るものが多いんですよね。そこを、このUlefone Armor X5は、非常にバランスよくまとめているようなので、気になっていたわけです。

なお、この製品は中国の通販サイト「Banggood」にサンプル提供していただきました。実機レビューを実現させてくれたBanggoodに、この場を借りてお礼申し上げます。

1.スペック

まずは、スペックを見てみましょう。

Ulefone Armor X5 実機レビュー
処理性能は、価格なりですね。CPUは、Helio P23。2019年末の中華スマホ界ではもはやエントリースペックですが、高度なゲームをやらなければ十分な実力があります。昨年のUMIDIGIのスタンダードと言えるUMIDIGI Z2が、同じのを搭載していますから。RAMは3GB。アウトドアで、高い処理能力やマルチタスクは求めないので、これで十分です。ストレージは32GB。これも、アウトドアでゲームをやる気はまったく無いので、十分。後で見るように、案外にカメラが健闘しているので、たくさん撮りたい場合はmicroSDカードで補いましょう。ディスプレイがHD品質なのも、必要十分。

最大の特徴である、防水性能を見てみます。防水レベルは、国際規格のIP68に、ドイツによる追加規格のIP69K。実際のところどうかを試す、というわけにはなかなかいきませんが、UlefoneのArmorといえばタフネススマホ界ではかなりのメジャーブランドなので、ここはある程度信頼していいでしょう。汚れたり濡れた手で操作することを前提としているため、今どきのスマホとしてはめずらしく、指紋センサーがありません。ポートの保護はパッキン式。ぜいたくを言えば、ワイヤレス充電に対応していれば、パッキンを外すことがないので完全なんですが、さすがにそれをこの価格で要求するのは酷というもの。なお、水中モードも搭載しているので、水中でのカメラ撮影なども可能らしいです。本当にやるかどうかは別として。

非常に重要なのが、バンド19を含む多様な通信バンドに対応していること。アウトドア利用するときは、当然、僻地での利用になるので、都市部とは通信事情が異なります。どのバンドがいいかは地域差なども含め議論のあるところだとは思いますが、とりあえず安心なのは、やはり国家のインフラとして整備されているNTTDocomoのバンド19でしょう。ところが、日本では流行らないタフネススマホでバンド19に対応しているのって、ほとんどミドルクラス以上なんですよ。1万円クラスでバンド19に対応しているのは、かなり希少です。残念ながら、記事執筆現在、日本の技適は取得していないのでレビュー内で確認することはできませんが、Armorシリーズの一部は過去に取得実績があるので、今後に期待したいところです。

2.筐体

それでは、実物です。

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外箱は、黄色と黒の、エマージェンシー感あるデザイン。

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同梱品です。保護フィルムのスペアがついているほかは、これといって特徴的なものはありません。保護フィルムについては、後で触れたいと思います。

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説明書は、日本語にも対応しています。ただし、これはAndroid全般の基本的なもののみ。

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グローブモード、水中モードや、スマートキーなど、独自の機能については別の説明書があるのですが、これは英語のみです。まあ、図で分かるとは思います。

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本体背面です。Armorシリーズのコンセプトデザインで、ぱっと見は同シリーズの上位モデルと区別つきません。いかにもタフネスな厳つさがあります。表面左下には、モノラルスピーカーがついています。

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縦横サイズは、UMIDIGI Z2やXiaomi Mi9などの6インチサイズスマホとほとんど変わらず。写真は、Xiaomi Mi 9と。

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でも、厚さはやっぱり違います。同じく、Xiaomi Mi 9との比較です。なお、重量は実測241gで、公称の235gよりわずかに重い。それでも、200g台前半には納めてきました。アウトドア用の道具には、重さってのも重要な要素なんですよね。もちろん、バッテリー容量とのバランスなんですが、個人的には、取り回しのやりやすさは250gあたりがひとつの壁になってくると考えているので、これも価格帯と性能からすればいい線いっていると思います。

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右側面です。サイドの赤い部分は金属素材となっていて、試用機はレッドですが、オレンジとブラックも選べます。丸いのが音量ボタン、四角いのが電源ボタンです。

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左側面です。「スマートキー」があります。後ほど詳しく見ますが、割り当ての自由度が大きく、うまく使えば単なるSOSキーというだけでなく、かなり使い出がありそうです。

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上側面です。3.5mmオーディオジャックがあります。パッキンで保護され、深いところにあるので、ジャックの形状によっては刺さらないものもあるかもしれません。手持ちのイヤホンでは、一通り大丈夫でした。ただし、パッキンの「めくり口」がちょうどデザイン上の「へこみ」の位置にあたるので、パッキンを開けるのは爪だとかなり苦労します。まあ、何しろアウトドア用途なので、頻繁に開け閉めすることはないでしょう。キャンプファイヤーでもやるときに、スピーカーにつなぐくらいですかね。そのくらい落ち着いた状況なら、多少開けにくくても構わんし。

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下側面です。充電ポートは、microUSBです。こちらも、パッキンで保護されているためにポートが深いところにあるので、形状によっては刺さらないものがあるかもしれません。手持ちのプラグを何本か試しましたが、日常的に使っているプラグはギリギリ刺せました。なお、Armor X5をモバイルバッテリーとして使う「リバースチャージ」機能にも対応しています。見えにくいですが、右に小さなマイク穴もあります。

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ディスプレイを点灯しました。ご覧のように、ノッチはなく、ベゼルもかなりの太さがあります。そもそも、ディスプレイサイズは5.5インチなのに対して、筐体サイズは一般的な6インチディスプレイクラスあるわけですから。ただこれは、タフネススマホという性格上、文句を言う部分ではないでしょう。

こうしてぐるっと見回してみると、「頑丈なスマホ」としてのデザインは文句なしです。ただ、アウトドアの実用面で考えると、1点だけ不満点が。「ストラップホール」が無い。他のタフネススマホの現物をしっかりとチェックしたことがないので、このジャンルでの一般的な事がどうなのかは知りませんが、現実的にアウトドアで使うときに「紐でつなげる」ということはことのほか重要なんです。実際に持っていく際には、ゴムバンドタイプの汎用ストラップケースが必要そうです。ちなみに、Amazonだと1,000円前後ですが、Aliexpressなら300円前後なので、私はそっちで発注済み。

アウトドアスマホだからこそ嬉しい保護フィルムのスペア

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さて、ちょっと珍しい同梱品として、保護フィルムのスペアがありました。定番の「硬度9H」表記もありますね。なお、Armor X5の本体には、はじめから保護フィルムが貼られています。中華メーカー品の保護フィルムは、貼り方が粗くてホコリや気泡が入っている場合もよくあるのですが、試用品は位置ズレも雑さもなく、ちゃんと美しく貼られていました。これは、高く評価できることだと思います。

ちょっと脱線になりますが、よく保護フィルムに表示されている硬度の「9H」は、硬度の指標として有名な「モース硬度」ではありません。もしモース硬度の9なら、ロ○ンマスクの鎧と同じって事なので、これはとんでもないことです。傷をつけられるのは、悪○将軍様や超人閻○様クラスじゃないと無理です。この「9H」とは、鉛筆などに使われる別の基準で、9Hなら、おおむねモース硬度の5くらい。肉のカー○ンよりちょっと硬いかなってくらい。ちなみに、ガラスよりは確実に低いです。なので、砂でジャリジャリやれば簡単に傷がつきます。何が言いたいかというと、通常スマホなら、砂や岩にこすったりということは考えにくいので、透明感やさまざまな特性などクォリティ重視で保護フィルムを選ぶべきでしょう。一方でアウトドア用スマホの場合は、保護フィルムは消耗品だということです。もちろん、消耗品とはいっても硬度が高いにこしたことはないので、このスペア付きはとても嬉しいわけです。

3.使用感

では、使用感を見ていきましょう。

プリインストールアプリとシステム

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プリインストールアプリはわずかで、きれいなものです。

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「屋外ツールボックス」は、アウトドア用純正アプリ群です。いずれも、機能的には非常にシンプルで、直感的に操作できます。

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設定は、ご覧の通り、Anrdroidの基本の他は直感的に分かりやすく整理されています。セキュリティパッチレベルは、9月5日でした。「スマートアシスト」からは、手袋でも操作できる「グローブモード」も設定できます。

スマートキー

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筐体右側面の「スマートキー」への機能割り当てもここから。「シングルクリック」「ダブルクリック」「長押し」それぞれに、ご覧の機能とアプリ起動の割り当てが可能です。システムアプリを含め、基本的にすべてのアプリを設定可能なので、自由度はかなり高く、利用価値は高いと言えるでしょう。

スピーカー

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モノラルですが、外側に着いているのが面白いですね。まったく期待していなかったのですが、さほどガサつくことも無く、案外に聴ける音質でした。まあ、このスマホを音楽観賞目的で買う人はいないでしょうから、その水準からすれば褒めていいと思います。

バッテリー

ヘビーには使っていませんが、カメラのテストをしたり、1日数時間程度の使用だと、3~4日は十分に持ちますね。使わずに待機状態でほっぱらかしておくと、だいたい1日10%減くらい。公称の待機440時間はさすがに厳しいと思いますが、時々メールチェックとメモ程度にカメラを使う程度の使い方なら、うまくすれば1週間保つかも。これも、期待通りの保ちだと思います。

なお、Armor X5をモバイルバッテリーのように使って、他機種への充電ができるRevers Charge機能にも対応しています。頻繁に使う機能ではないと思いますが、あると便利、といったところでしょうか。

4.案外健闘してるカメラ性能

カメラ性能を見てみます。(ウインタブ注:本章で掲載する画像はすべて「クリックで拡大」しますが、オリジナルサイズではなく、横幅が1200 PX程度になるように縮小しています。この点あらかじめご了承ください。)

リヤカメラのスペック

スペック上は、リヤカメラは、デュアルカメラとはいえ13MP+2MPです。メインカメラの13MPは2019年水準ではほどほどだし、サブカメラはオマケ程度の解像度しかないのであまり期待はしていなかったんですが、予想以上にいい仕事をしています。

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カメラアプリは、「夜の撮影」「HDR」「動画」「画像」「スーパークリア画質」「美顔」「スマートスキャン(QRコードなど読み取り)」のメニューがあります。このうち、被写体以外をぼかすいわゆる「ポートレート」モードを使えるのは「画像」のみです。

リヤカメラの作例

なかなか晴天に恵まれなかったのですが、リヤカメラの撮影例です。

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近所の神社を正面から。細部までよく撮れています。

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夕焼け雲です。

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定番のラーメン。……写真のモデルとしては、メニュー選択を激しく誤ったような気がしますが、寒かったもんで。一昔前のデジカメは、赤の発色がどぎつくなりがちだったことを思うと、なかなかよく表現できていると思います。

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接写能力は悪くないんですが、ピントがなかなか合ってくれません。

高解像度の「スーパークリア画質」

「スーパークリア画質」を選ぶと、通常4160×3120ピクセルのところが、4倍の8320×6240ピクセルになります。もっとも、カメラは13MPなので、ソフト面で拡大しているものと思われます。では、先ほどの神社を、同じアングルで「スーパークリア画質」で撮ってみます。なお、写真中のSuper Clear表示は、区別するために後から付け足したもので、実際はありません。

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……さほど変化は見られない? 通常モードとスーパークリア画質モードの、中央部1/16のみを切り取って比較してみます。

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上が、通常モード、下がスーパークリア画質モードです。……うーん、正直、違いはよく分かりません。灯籠の文字を見ると、シャープさはむしろ通常モードの方が上か? 実験的な機能ですね。もちろん、データ容量は跳ね上がり、15MB~20MB近くいきます。

ちなみに、ズームはデジタルズームで4倍までできますが、ソフトで引き延ばしているだけなので、みるべきものはありません。これは光学ズーム搭載機以外は仕方のない部分です。

暗所性能を「HDR」と「夜の撮影」で比べてみる

暗所性能を見てみましょう。上から順に、通常モード、「HDR」モード、「夜の撮影」モードです。こちらも、写真中のモード表示は後から加工で足したもので、実際にはつきません。

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夜の屋内のクリスマスツリーです。薄暗い中、細部までよく撮れています。HDRモードでは、やや色味が狂っていますが、夜の撮影モードでは、くっきり色も出ています。

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夜の公園です。そうとうに暗いです。真ん中の段のHDRが最も明るく撮れていますが、空の明るさは不自然です。下の段の夜の撮影モードの方が自然に撮れています。ノイズも、極力抑えられていますね。ただ、これだけの暗所で、ここまで輪郭を捉えられるHDRモードは、褒めていいと思います。

ということで、「夜の撮影」モードは、それなりに暗所撮影に優れます。HDRモードも、色味を犠牲にしますが、ガチな暗所でも物体を捉える性能を持っています。アウトドアだと、夜でも「記録用」としての性能が欲しい場合があるので、嬉しいですね。

フロントカメラは残念

一方、セルフィー用のフロントカメラは、かなり残念な出来です。まあ、今どき5MPの解像度という時点で、期待する方が無理ってものですが。

上がリヤカメラ、下がフロントカメラです。これも、表示は後から付けたものです。

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ぬいぐるみ。色味が変なのと、かなりぼやけも出ています。

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クリスマスツリー。うーん、これはひどい。どうにも「暗さ=青み」となって、色合いがかなり崩れます。くっきり感もまったく出ません。セルフィーには期待しない方がいいでしょう。

AIが頑張るポートレート機能

被写体以外をぼかす、ポートレート機能をやってみましょう。サブカメラが2MPなので、カメラの位置差によってぼかしを作るのは厳しいはずです。が、撮ってみると、ちょっと前までの、周辺をぼかすだけの「なんちゃってボケ」ではなく、それなりに輪郭線を追うんですよ。つまり、AIのみによって認識している。それが証拠に、「人」と認識しないとボケません。ニャンコもダメ、狛犬もダメ、兵馬俑のレプリカすらダメ、うーん、顔出ししないで作例を撮れないぞ……、そうだ!

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パソコンに、名画を写してそれを撮るという暴挙。上が通常撮影。下がポートレートモード。当然、被写体は平面なので、人の認識をAIのみでやっているということです。

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他にも撮ってみました。境界線がぼやけた感じでくっきりしないので、実用性は低いかもしれません。でも、このクラスのカメラと処理能力で、しっかりAIが仕事しているんだな、というのは確かめられました。

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フロントカメラでやってみました。やっぱりカメラ性能にかなり難ありですが、AIはちゃんと働いていますね。

5.性能テスト

このArmor X5のCPUは、Helio P23 MT6763となっています。MT6763には、クロックが2.5Ghzのものと2.0GHzのものがあるようで、このArmor X5に搭載されているのは、低クロックの2.0GHzバージョンになります。ただし、用途からして高性能な処理機能は求めないので、個人的にはこれで十分です。

では、定番のAntutuスコアを見てみましょう。もちろん、最新のVersion 8にて。

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参考値は、以下の通り。これを機に、手持ちの、Xiaomi Mi 9UMIDIGI Z2もAntutu Version 8にて再計測して、加えてあります。

ASUS Rog Phone 2(Snapdragon 855+) : 487,784
Xiaomi Mi 9(Snapdragon 855): 414,693
Samsung Galaxy S10e SM-G9700(Snapdragon 855) : 410,899
Sony Xperia XZ2 Compact SO-02K(Snapdragon 845) : 289,484
Samsung Galaxy S8 SC-02J(Snapdragon 835) : 237,841
Huawei Mate 10 Pro(Kirin 970) : 210,485
Apple iPhone SE(Apple A9): 193,246
Blackview BV9800(Helio P70):188,265
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70):179,103
Smartisan U3 Pro(Snapdragon 660) : 167,968
Teclast M30(Helio X27) : 116,771
UMIDIGI Z2(Helio P23): 107,355
Xiaomi Redmi 6(Helio P22) : 83,181
KYOSERA Android One S4(Snapdragon 430): 68,802

UMIDIGI Z2も同じHelio P23ですが、ほぼ同じスコアとなっています。このくらいあれば、普段使いで不便を感じることはまずありません。

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私は、最近はスマホのハードなゲームはほとんどやらないので、そっち方面の評価は難しいのですが、ドローンシミュレーターの「FPV Freerider」では、かなり練習しています。で、これは、画質を最低にしても、UMIDIGI Z2ではレスポンスが悪くてあまり練習になりません。そして、Armor X5も、レスポンスの悪さ加減は同程度でした。もちろん、Xiaomi Mi 9は圧倒的。

6.まとめ

以上、アウトドア用のスマホとして、非常にバランスのよいスペックを持ち、またそのスペックの期待に応える製品です。特に、リヤカメラは思った以上の堅実な性能でした。「タフネス」の機能的には、完全に水中で使うのでもなければ(スペック上はそれも可能だが、現実的にはさすがにワイヤレス充電タイプにしたい)、これ以上は必要ないでしょう。これ以上のクラスの機種で追加されることを列挙していけば、高度な処理能力、ディスプレイの解像度向上、直射日光下でもある程度見やすい有機ディスプレイ、カメラのズーム機能、セルフィー用カメラの機能向上、バッテリー容量のさらなる増加(ただし重量も増加)といったところです。ちょうど、そういったスペックアップを果たしたBlackview BV9800のレビューも、.TAOさんが書いてくださっていて、これはこれで、物欲を刺激してくる非常に魅力的な機種に仕上がっています。タフネススマホは、その特性上、何を求めるかが人によってかなり違ってくると思いますが、このArmor X5の位置づけは、「タフネススマホと言うからにはここは抑えて欲しい」という中核部分の要素を、低価格できっちりそろえた機種というところになるでしょう。

それから、タフネススマホはデザイン性も大切ですが、そこはもはや定番とも言えるArmorシリーズ。ストレートなカッコ良さがあります。これで、記事執筆現在11,124円。うん、実用性に絞ったこの機能バランスでこの価格は、こんなのを待っていたんだよ!という人も多いんじゃないですかね? ガチでアウトドアに連れて行くためのサブスマホを探している人にとっては、文句なしで第一候補に挙がる良機だと思います。

7.関連リンク

Ulefone Armor X5:Banggood

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コメント

  1. 山脇 より:

    はじめまして。
    Armor x5を使い始めて1週間ぐらいなのですが、リアカメラが映らなくなりました。
    再起動、SiMの抜き差しなど色々と試したのですがダメです。
    原因など分かりませか?
    宜しくお願いします。

    • natsuki より:

      適当なカメラアプリをインストールしてみて、それは動きますでしょうか?
      それで動くなら、とりあえずそっちを使う手があります。

      それでダメなら、原因の特定は難しいですが、できることは初期化くらいかと思います。初期化しても駄目だと、初期不良の疑いが強いと思います。