ここのところ、中華タブの世界では高性能なCPUを搭載するAndroidタブレットが続々と登場していて、ウインタブでも特集記事を書いています。
中華のハイスペックなAndroidタブレットを比較してみます(2018年5月版、8インチクラス)
中華のハイスペックなAndroidタブレットを比較!10インチは選択肢が多いですよ!(2018年5月版、10インチクラス)
数が多いのは10インチクラスのほうで、8インチ(性格には8.4インチ)クラスはあまり多くの製品はありません。OSがAndroidで、Androidスマホのディスプレイサイズも大型化していることも要因なんだろうと思います。ただ、大画面スマホ(6インチ)と8インチタブレットは体感的にはかなり大きさが違いますので、個人的には8インチというのもスマホとの差別化が可能なサイズだと思っています。
今回紹介する「Teclast M89」は7.9インチでアスペクト比4:3、つまりiPad miniによく似たサイズの製品ですが、高性能なCPUを搭載していますので、読者のみなさんにも注目していただけるのではないか、と思います。
1.スペック
OSはAndroid 8ではなく、一つ前のAndroid 7.0です。できれば最新OSが良かったんですけど、実用上は全然問題ないでしょう。CPUのMT8176は「Teclast T8」に搭載されているのと同じもので、LTEや3G通信には対応しません。なのでこの製品はWi-Fiモデルということになります。Teclast T8の実機レビューでテストしたAntutu(Ver.6)のスコアは81,155点でしたが、このくらいのスコアであれば、ゲームも含めほぼすべての操作がサクサク動くと思います(ただし、3Dゲームなど、CPU負荷の大きいゲームをもっぱら遊ぶ、という場合には向かないかもしれません)。
RAMは3GB、ストレージは32GBですから、他の高性能タブレット(多くがRAM4GB/ストレージ64GB)よりも容量は小さめです。しかし、おそらくRAMに関してはWi-Fiタブレットとしては十分、ストレージはできれば64GBのほうが良かったとは思いますが、その分価格設定が低めなので、納得できる水準かと思います。
ディスプレイは7.9インチで解像度2,018 × 1,536と高精細、そしてiPadシリーズと同様にやや正方形に近い形状(アスペクト比4:3)となります。ディスプレイ形状の好みは人それぞれだと思いますので、コメントは控えますが、最近だとGoogle Playにあるアプリの多くがこのアスペクト比に対応していますので、少なくともデメリットは大きくないと思います。
カメラは、ちょっと微妙かな…。Androidタブレットの場合、カメラ品質は2極化している傾向があり、低性能のものはイン/アウトとも2MPなんてのがありますし、高性能なものはイン8MP/アウト13MPという製品もあります。その意味ではこの製品のカメラ画素数は「その中間」くらいでしょうか。タブレットのカメラ品質を重視する人は多くないと思いますが、この画素数だとスマホのカメラには及ばないですね。
7.9インチだけあってサイズはコンパクトです。しかし、重量について補足させてください。実はこの製品、メーカー公式サイトにはまだ情報がなく、JD.comのTeclast直営店とgeekbuying、Gearbestに製品ページがあり、重量の表示が一致していないんです。Teclast直営店が300 g、geekbuyingとGearbestが400 gという表記でした。おそらく300 gが正解のように思えますので、上のスペック表にはそう記載していますが、数値が誤っている可能性があります。
2.筐体
これ一枚あれば大丈夫か、と。まず、現時点でカラーバリエーションは確認できておらず、画像の通り「ゴールド」のみとなります。筐体素材(背面素材)は「メタル(おそらくアルミ合金)」で、Teclast製品の筐体は非常に美しいものが多いので、この製品も高い質感を備えていると思います。
デザインの方向性もiPad miniによく似ていると思います。エッジ部分が美しくラウンドしているあたり、そっくりですよね。それと、ディスプレイはゴリラガラスです。
入出力ポートは地味に充実してまして、USB Type-Cの他、microHDMIポートとオーディオジャック、microSDスロットがあります。また、スピーカーはステレオですが、配置があまりよくない(左右のスピーカーが接近しすぎている)ので、ステレオ感は弱いだろうと思います。「Independent Amprifier(独立したアンプ)」を搭載しているということがアピールされていますので、イヤフォンを接続すれば音質がいいかもしれないですね。
3.価格など
Teclast M89は中国の通販サイト「geekbuying」と「Gearbest」に製品ページがあり、6月1日現在だと、geekbuyingではプレオーダー中で価格は179.99ドル(20,167円)、GearbestではArrival Notice(入荷お知らせ)というステイタスでまだ販売が開始されておらず、参考価格は207.82ドル(23,388円)となっています。
geekbuyingの179.99ドルというのは悪くないですね、というかお手頃な価格だと思います。RAM3GB/ストレージ32GBに抑えたというのも低価格の要因だと思いますが、Antutuで8万点オーバーを叩き出すiPad miniタイプ、というのは日本でも需要がありそうです。
4.関連リンク
Teclast M89:geekbuying
Teclast M89:Gearbest
コメント
TECLASTは相変わらず画像のタブレットの横幅がそろってないのが怖い
おお、ついにkindowの後継機が発表された!
kindowは1万円以下で入手出来たが、M89はどんなものでしょうね。
googleのタブレット撤退のほうが気になって…
今後どうなるんだろ
中華のって少し安いからって、情報流出や出火のリスクも併せて買うほどの価値があるんでしょうかね
1さんのコメントが消されてるw
microSDスロットを開けるにはピンが必要なんでしょうか?
紹介先のgearbestのものと比べると、重量が100gほど違うようですが、、、