Teclastが10.1インチAndroidタブレット「M40S」を発売しました。TeclastのM40シリーズでは直近「M40 Air」という薄型軽量のモデルも発売されており、ウインタブでは以前「M40」「M40 Pro」という製品を実機レビューしていますが、ニューモデルM40Sは「スペックそこそこ」という感じの製品で、日本のAmazonでも購入できます。
1.Teclast M40S スペック
スペック表
Teclast M40S | |
OS | Android 11 |
SoC | UNICSOC T610 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.1インチIPS(1,920 × 1,200) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/20/34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM ×2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン2MP/アウト5MP |
バッテリー | 6,000 mAh |
サイズ | 243 × 163 × 9.3 mm |
重量 | 527 g |
コメント
OSはAndroid 11、CPUはUNISOC T610です。T610はAntutu Ver.9のスコア約20万点をマークするCPUですが、M40SはRAMが4GBなので、あまりゲームに適しているとは言えません。ストレージは128GBと、2万円以下で購入できるタブレットとしては大きめの容量になっています。
ディスプレイは10.1インチのIPS液晶で解像度は1,920 × 1,200と、まずまずの仕様です。ただ、Amazonの製品ページに「Disney Plus、prime video、NetflixのHDビデオに対応しています」という記載があったものの、ウインタブの経験上はこれまでTeclast製品がWidevine L1対応であったことはなく、動画サブスクリプションサービスで本当にHD画質での視聴が可能であるのかは疑問です。ウインタブ読者は「動画サブスクがHD画質で視聴できたらラッキー」と考えておきましょう(YouTubeは高画質での視聴が可能です)。
また、この製品はLTE対応します。これもウインタブの経験上ですが、最近のTeclastタブレットは筐体に技適マークがついていることが多く、日本のAmazonでも販売されるM40Sについても技適マークありと思われます。しかし、LTEの通信バンドに関しては必ずしも日本向けとは言えず、auやドコモのプラチナバンド(バンド18、バンド19)には対応しません。
カメラは低画素数です。イン側はWebミーティング用、アウト側はメモ用と考えておくべきでしょう。タブレットでガンガン記念撮影をしようと思っている人は多くないと思いますけど…。
サイズは10.1インチの低価格Androidタブレットとしては「普通」くらいです。より薄く、軽く、ということで製品選びをするのであればM40 Air(厚さ7.9 mm、重量439 g)のほうがいいと思います。
2.Teclast M40S 筐体
Teclastにしては良心的な画像だと思いますw ただ、これでもまだ少し「盛っている(画像加工されている)」ようです。
参考までにウインタブで実機レビューをしたTeclast M40 Proの正面画像を掲載しておきます。M40 Proはここでご紹介しているM40Sとほぼ同サイズ(実測値で242 × 163 × 9 mm)です。ウインタブ読者は上の製品画像ではなく、このM40 Proの画像のほうが実態に近い、とお考え下さい。実機のベゼル幅はそこまで細くはありません。
背面は金属製です。製品画像はあまり信用できませんけど、Teclast製品は筐体の質感が高いです。なので、安っぽさのないものに仕上がっているものと思います。
側面と入出力ポートの構成です。これを見るとスピーカーは底面(下面)に2つで、メーカーによれば「ステレオ」です。Teclastの上位モデルは4スピーカーを搭載していますので、このあたりはコストダウンの影響が出ていると思います。また、イヤホンジャックは温存されていますね。
3.Teclast M40S 価格など
Teclast M40Sは日本のAmazonで販売中で、7月3日現在の価格は税込み18,900円(製品ページにある7,000円OFFクーポンを使用した価格)です。現在円安が進行していることもあり、この価格は「かなり安い」ですね。AliExpress内のTeclast Official Storeでの価格は20,902円でしたから。
Teclast製品はこの先「日本のAmazonで買えばOK」と感じます。もちろんBanggoodやAliExpressでより安価なクーポンが出ることもありますし、そんな場合はウインタブでも記事にしていきたいとは思っていますが、先日のM40 AirやT50にせよ、このM40Sにせよ、価格面で中国通販と日本のAmazonで差がなく、さらに発売時期が「むしろAmazonの方が早い」ケースも見受けられますからね。
M40Sに関しては、中華の上位クラスのタブレットよりもワンランク下のスペック(CPU性能とRAM容量)ながら、ディスプレイ品質や筐体品質も高いと思われますので、ご自宅での情報端末としていい選択肢になると思います。
4.関連リンク
TECLAST M40S:Amazon
コメント
この機種に限らず、中華タブでSIMが2枚入る機種は、DSDVが可能と考えて良いのでしょうか?
すみません、ウインタブではSIMを入れてのテストはしていないです。一応DSDVに対応する、とされる機種はあると思いますが、日本で使えるか、ということの検証はしておりません。