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Teclast T65 レビュー - 大画面&高発色ディスプレイが魅力!動画視聴にはこれが最適か?価格もリーズナブル

Android

Teclast T65 レビュー
Teclast T65の実機レビューです。2025年6月末に発売されたばかりのニューモデルで、13.4インチ(正確には13.36インチ)と大型のディスプレイを搭載する大型タブレットです。SoC性能はそれほど高くはないので、どちらかと言うと動画視聴だったり、キーボードやマウスを接続して文書作成に使ったりといった用途に向く製品ですね。Teclastタブレットの上位モデル「Tシリーズ」の製品ながらサイズの割に価格が低く設定されているのが魅力です。

なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。

ここがおすすめ
・Android 15搭載、大画面デバイス向けUIも実装
・13.4インチと大型のディスプレイは発色もよく、動画視聴向き
・サイズの割に価格が安い
ここはイマイチ
・筐体は美しいが少々華奢
・カバーが別売り

※クーポンコード「2025NEWT65」で20,900円(7月7日まで)

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1. スペック

項目 仕様
OS Android 15
SoC UNISOC T7280
RAM 8GB(拡張機能により最大20GB)
ストレージ 128GB
ディスプレイ 13.36インチIPS(1,920 × 1,200)120Hz
バンド FDD:B1/3/5/7/8/20
TD:B34/38/39/40/41
※ウインタブ推定
無線通信 Wi-Fi 5、Bluetooth5.0
ポート類 USB Type-C 、microSDカードリーダー
3.5 mmオーディオジャック
カメラ 前面:5MP/背面:13MP
バッテリー 8,000 mAh
サイズ 31×20.1×0.9 cm
重量 550 g

※レビュー機を確認し、OS、SoC、RAM容量(拡張可能分も含む)、ストレージ容量、ディスプレイ使用について、上記スペック表どおりであることを確認しました
※WidevineがL1であることを確認しました。また、Netflixアプリにて、WidevineがL1でありFullHD画質での再生が可能であることも確認しました。
※初期状態ではSIMによるVoLTE(音声通話)には対応しておらず、この記事の説明に従って作業しました。作業後、VoLTEが可能となりました(ワイモバイルのSIMにて確認)。

2. 外観と使用感

Teclast T65 外箱

外箱です。文字が横向きになっていますが、画像左端に「匠心」と感じで書かれていますよね?「匠心」というのは中国語で非常にポジティブな意味を持ちます。日本語だと「匠の技に込めた心」「丁寧で誠実なモノづくり精神」といった意味合いになります。TeclastのTシリーズの製品全ての外箱にはこの言葉が入っていて、Tシリーズが上位モデル、プレミアムモデル、という位置づけであることがアピールされています。

Teclast T65 同梱物

同梱物です。取扱説明書、ACアダプター、SIMイジェクトピン、USB Type-A - USB Type-Cのケーブル。ACアダプターは出力が10Wのものでした。

Teclast T65 前面

前面です。13.4インチと大型のディスプレイ。解像度はWUXGA(1,920×1,200)です。ベゼル幅は比較的細めでスタイリッシュな印象があります。

ディスプレイの発色は良好でした。手持ちのPCモニター(99%sRGBのもの)と発色を比較しましたが、「むしろT65のほうが美しい」と感じました。また、このディスプレイはリフレッシュレートが最大120Hzと高速で、設定画面で発色の微調整が可能です(後述します)。

Teclast T65 背面

背面です。筐体は金属製で弱めにサンドブラスト加工が施され、滑りにくくなっています。Teclast Tシリーズらしく、少し高級感もありますが、「ちょっと華奢」ですね。強めにねじるとミシッという音が出ます。実用上問題はないと思いますが、Tシリーズらしからぬ剛性感の低さだと思いました。

Teclast T65 上側面

上面です。こちらには音量ボタンがあります。音量上げと音量下げが独立したボタンになっています。

Teclast T65 右側面

右側面です。こちらにはポートやボタンはありません。

Teclast T65 左側面

左側面には画像左から電源ボタン、イヤホンジャック、SIM/microSDスロット、USB Type-Cポートがあります。Teclast製品はウインタブが知る限り、8インチモデルの一部を除きイヤホンジャックが装備されています。

Teclast T65 SIM/microSDスロット

SIM/microSDスロットはオーソドックスに「nanoSIM×2」もしくは「nanoSIM+microSD」という仕様です。

Teclast T65 下側面

下側面には左右にスピーカーがあります。10インチ超のタブレット製品の場合、「下側面か左右側面か」にスピーカーがありますが、T65は下側面です。

スピーカーは、動画視聴時には十分な音質と感じられましたが、音楽鑑賞をする場合はどうしても低音が弱く、中高音が強調されます。ただ、音が悪い、というわけではなく、この価格帯のタブレット製品としては「普通」「そこそこ」という評価です。

3. システム

Teclast T65 写真作例

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ホーム画面とアプリ一覧画面です。Teclast製品のUIは「プレーンなAndroid」であることがほとんどです。ただし、Android 15の大画面デバイス向けUIは実装されており、タスクバーが表示されたり、一部のアプリで2列表示に対応しています。

Teclast T65 クイックサイドバーと補助コントロール

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独自機能もあります。T65はディスプレイサイズが大きいため、片手でも操作しやすい機能「クイック・サイドバー(画像左)」と「補助コントロール(画像右)」が搭載されています。クイック・サイドバーは画面端から内側にスワイプすると表示され、ユーザーが登録したアプリのアイコンが表示されるというもの(この画像では右端に表示されていますが、左端にも表示できます)、補助コントロールは画面上に小さなボタンが表示され、そのボタンを押すと各種メニューが表示されるというもの(ボタンの位置は任意に変更できます)で、前者はアプリ起動、後者は各種設定項目の呼び出しに使えます。

Teclast T65 ディスプレイ設定

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ディスプレイ周りでは発色の調整(Colors&Contrast, 画像左)、リフレッシュレート調整(Screen Refresh Rate, 画像中)、ゲーム用の調整(Game Space)が可能です。

Colors&Contrast ではコントラスト(色の濃さ)やカラー(色味)の調整ができ、カラーについては手動でかなり細かく設定ができます。また、設定を変えると肉眼ではっきりと違いを識別できます。

Screen Refresh Rateではリフレッシュレートを「60Hz/120Hz/自動」の3種類を選べます。リフレッシュレートを上げるとスクロールが滑らかになりますが、バッテリー消費が激しくなると言われていますので、「自動」にしておくのが良いと思います。

Game SpaceのSDR2HDRというのは「元の映像がHDRでなくても、コントラストや輝度、色の鮮やかさを強調してHDRっぽく見せる」補正処理、Performance Modeというのは表記の通りパフォーマンスを調整する機能です。ただし、Performance Modeに関してはモードを変更してもAntutuベンチマークスコアには影響せず、体感差もほとんど感じませんでした。

設定メニューに関しては一部の項目で日本語化がされていませんでした。「所詮Androidの設定項目」ではあるので、特に難しいと感じることはないと思いますが、他社製品に比べると日本語化の中途半端さが少し気になりました。

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4. カメラ

Teclast T65 カメラアプリ

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カメラアプリはUNISOC標準のものと思われます。ご覧の通り日本語化はほとんどされていませんでした。調整項目も少なめで、例えば画素数の設定が数値ではなく「Super Fine, Fine, Normal」の3段階で、縦横比も4:3と1:1の2種類のみでした。ただし、ホワイトバランスやシャッタースピードを設定できるProモードがあり、パノラマモード、ポートレートモード、夜景モードも使えます。

以下に何枚か撮影写真を掲載します。

Teclast T65 写真作例

Teclast T65 写真作例

Teclast T65 写真作例

中国タブレットのカメラ画質は「あまり期待できない」というのが正直な印象です。しかし、その中にあってT65のカメラは「割ときれいに撮れる」と感じられました。これらの写真は外出中に(設定をいじらず)サッと撮影したものですが、それでも色味は良いと思います。まあ、皆さん高性能なスマホを持っているわけで、あえて13インチ級のタブレットで写真を撮ろうとは思わないでしょうし、T65のカメラ性能が割とまともだとしても、スマホカメラには遠く及ばないんですけどね。

5. 性能テスト

Teclast T65 Antutuスコア

Antutuベンチマークテストの結果です。UNISOC T606の「25万点前後」よりはワンランク上、Helio G99の「40万点程度」よりはワンランク下、という感じですよね。

このスコアだとゲームは「タイトルを選び、画質を調整する前提ならプレイできる」と思いますし、ゲーム以外の用途であればストレスなく動作します。

Teclast T65でブルーアーカイブ

実際のところ、このくらいのAntutuスコアのタブレットで原神などの3Dゲームをサクサク動かすのは無理でしょう。今回はレビューの一環で「ブルーアーカイブ」をインストールし、ゲーム序盤をプレイしてみました。先日、Helio G99搭載のタブレットでもブルーアーカイブをテストプレイしましたが、挙動はHelio G99搭載機と変わらず(高画質でプレイしています)。快適性を損なうような処理落ちは発生しませんでした。

Helio G99にせよ、T65が搭載するUNISOC T7280にせよ、「動くゲームと動かないゲーム」はあります。ゲームが主目的でタブレットを購入するのなら、素直にSnapdragon 8系を搭載する製品かiPad Proあたりにすべきだと思います。一方で、「適当に動くゲームを探して遊ぶ」のならT65でも十分でしょう。

6. レビューまとめ

Teclast T65はAmazonで販売中で、7月6日現在の価格は20,900円です(クーポンコード「2025NEWT65」を使用。7月7日まで)。

13.4インチのディスプレイは発色品質がよく、大きな画面で動画を視聴するのは非常に快適でした。また、ゲームもタイトルを選べばそこそこは楽しめますね。唯一残念だったのは筐体が華奢だったことです。デザインはよく、見た感じは高級感もあるのですが、筐体の剛性感は明らかに弱く、頼りないものでした。PCのキーボードもそうですが、タブレットの筐体も頑丈なほうが使用感は確実に上がります。最近のTeclast製品は筐体の剛性感が上がっていると感じられていただけに、この点は次回作では改善してもらいたいと思います。

…しかし、この製品が20,900円というのは「非常に安い」です。特に動画視聴メインでタブレットを探している人にはおすすめですね。

7. 関連リンク

※クーポンコード「2025NEWT65」で20,900円(7月7日まで)

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
サイト紹介・ウインタブについて

執筆者:ウインタブ
ノートPCやタブレットのレビューを中心に、実用的な製品選びを提案する情報サイトです。
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コメント

  1. ぱるた より:

    いつも楽しく役に立つ記事をありがとうございます。
    お絵かきも含めた用途で大きめのタブレットを探しています。
    以前同じTeclastのT70を購入しましたが、とにかく発色が悪く、またタッチ感度が低い為なのか反応が悪く自分の用途に合わなかったといった失敗がありました。
    (ちなみにT70はバッテリーの減りも若干速い気がしました)
    発色については個人の感覚に依る部分も多くあり表現も難しいと想像されますが、同じメーカーの製品なので少し懸念しています。
    タッチ感度については記事中、特に触れられておりませんが極端に反応が悪いという事は無かったでしょうか?
    また、スペックを見る限りではバッテリー容量が若干少なく感じられますがバッテリー持ちについてはどんな感じでしょうか?

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