Blackviewのサブブランド「OSCAL」からタフネススマホ「OSCAL TANK 1」が発売されました。Blackviewらしい、といいますか「ガチなタフネス品質」の製品で、モバイル5G通信に対応し、背面にサブディスプレイを搭載するなど、機能性にも優れた製品です。
この製品はウインタブで先日実機レビューをしたBlackview XPLORE 1と同一スペック、デザイン違いの姉妹機です。購入検討にあたってはXPLORE 1のレビュー記事が参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
Blackview XPLORE 1 レビュー - 20,000mAhバッテリーとナイトビジョン搭載、「重量級」タフネス5Gスマホ
OSCAL TANK 1は10月14日から発売記念セールを開催しています。
- クーポン価格:
12GB/256GB:34,822円
16GB/512GB:39,481円 - 製品ページにある4,000円OFFクーポンを使用
- さらにストアクーポン「TANK11014」を併用
- セール期間:10月14日から (セール終了日不明)
1. スペック
スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Doke OS 4.2 (Android 15) |
SoC | MediaTek Dimensity 7050 |
RAM | 12GB/16GB(拡張機能により最大36GB/48GB) |
ストレージ | 256GB/512GB |
ディスプレイ | 6.78インチ (2,460 × 1,080) 120Hz 背面サブディスプレイ搭載 (通知/時計などに対応) |
バンド | 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78 FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 B20/25/26/28A/28B/30/66 TDD:B34/38/39/40/41 |
無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | 前面:50MP/背面:64MP+20MP |
バッテリー | 20,000 mAh 有線55W/無線45W、リバース充電対応 |
サイズ | 184×83×29.5 mm |
重量 | 640 g |
バリエーションモデル
・RAM12GB (拡張時36GB)/ストレージ256GB
・RAM16GB (拡張時48GB)/ストレージ512GB
2. OS/SoC/RAM/ストレージ
OSはAndroid 15ベースの独自UI「Doke OS 4.2」です。プレーンなAndroid OSの操作感を大きく変更することなく独自機能を多数搭載しており、使いやすいUIになっています。また、最近になって「Doke AI」と称するAI機能 (アプリ)を複数搭載していますが、それらの機能は「基本有料」になります。
例えばLLM (大規模言語モデル)であればChatGPTやGoogle Geminiがありますし、画像加工などでも多くのサービスが出回っていますので、Doke AIがTANK 1にとって最適なAI機能であるとは必ずしも言えません。ただ、試してみる価値はあると思います。
SoCのDimensity 7050はモバイル5G通信に対応する型番で、ウインタブによるBlackview EXPLORE 1の実機レビューではAntutuスコア約59万点をマークしました。5G対応SoCとしてはそこまで高性能ではありませんが、中国製品によく使われているHelio G99 (スコア約40万点)よりはずっと高性能です。
RAMは12GB/16GBで、仮想RAMによる拡張が可能、それぞれ最大36GB/48GBとして使えます。ストレージはRAM12GBモデルが256GB、RAM16GBモデルが512GBです。
3. ディスプレイ
ディスプレイは6.78インチで解像度は2460×1080、リフレッシュレートも120Hzとタフネススマホとしては高水準です。ただし、Blackview XPLORE 1の実機レビューではWidevineがL3であることを確認していますので、おそらくTANK 1もL3と思われます。AmazonプライムビデオやNetflixなどの動画サブスクリプションサービスではHD以上の画質で視聴ができない可能性が高いので、この点はご注意ください (YouTubeであればHD以上の画質で視聴できます)。
4. 筐体

左:オレンジ、右:ブラック
筐体色はオレンジとブラックの2色。ともにブラックが基調色となり、アクセントカラーが異なります。
注目したいのは背面のサブディスプレイですね。このサブディスプレイは動画を観たりゲームをしたり、といった用途には使えませんが、時刻表示や電話の受話/終話、通知の確認、音楽プレーヤーの操作などが可能です。
カメラは前面50MP、背面64MP (メイン)+20MP (ナイトビジョン)という構成です。カメラの仕様もBlackview XPLORE 1と同じですが、ウインタブが試した限りXPLORE 1のカメラは「中国スマホにしては高品質」でした。iPhoneの最新モデルとかGoogle Pixel 10よりも高画質、とは言えませんが、カメラ品質にそれほどこだわりがないのであれば十分な画質であると思います。
それと、背面のナイトビジョンカメラは「モノクロではあるが、暗闇でも鮮明な画像・映像を撮影できる」というもので、暗い夜道とかアウトドアレジャーでは役に立ちます。
上部 (筐体の上側面)には明るいLEDライトがついています。懐中電灯としても十分使えるものですし、非常時にはSOS点滅も可能です。キャンプなどで「深夜トイレに行く」ときなんかは役に立ちますね。
バッテリーは20,000 mAhと巨大です。55Wの急速充電に対応し、5Wのリバースチャージも可能なので、外出先でお友達のスマホ (のバッテリー切れ)を助けてあげるとか、イヤホンなどの充電をすることができます。1泊2日くらいの外出ならモバイルバッテリーはいらないでしょうね。

Blackview XPLORE 1
これはBlackview XPLORE 1の側面画像です。スマホに20,000 mAhのバッテリーをぶち込むとこういうことになります。厚さだけでなく重さも640 gと「11インチくらいのタブレットより重い」です。はっきり言って街なかでの普段使いは憚られるレベル。
なお、筐体は「頑丈」です。MIL規格 (MIL-STD-810H)準拠の堅牢性とIP68/IP69Kの防水・防塵性能を備えています。
5. 価格など
OSCAL TANK 1はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、10月14日から発売記念セールが開催されています (セール終了日は不明です)。セール価格は12GB/256GBモデルが34,822円、16GB/512GBが39,481円です。この価格は製品ページにある4,000円OFFクーポンおよびストアクーポン「TANK11014」を使用したものです。また、円建ての価格は為替レートにより日々変動します。
タフネスガジェットが好きな人には「刺さる」製品だと思います。またSoCもミドルレンジクラスの水準ですし、カメラもそこそこキレイに写せますので、スマホとしての基本性能も決して低くはありません。ただ、サイズ感は「ガチでタフネス」で、街なかでの普段使いには向きません。
これから冬を迎えますが、「冬こそキャンプ!」です (「ゆるキャン▲」参照のこと)。キャンプブームも一服、という報道を見かけますけど、「それならキャンプ場も空くから行きやすいわ!」と思っています。また、キャンプだけでなく、釣りなどの趣味をお持ちの人も少なくないと思います。そんな人にはおすすめの製品です。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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