こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国製品に関して、最近はWindowsデバイスの新製品登場ペースがやや鈍化していると感じられる一方、スマホのほうは本当にたくさんの新製品がリリースされていて、とてもじゃないですがすべて紹介記事を書くのは難しいです。ただ、経験上「これは面白い」とか「これは安い」と思える製品を見つけたら極力タイムリーに紹介記事を書きたいと思っています。
今回は「ヌビア」です、ヌビア…。これ、日本でもAxonシリーズなどでおなじみのZTEのサブブランドになります。なので、ブランドとしての信頼性はかなり高いものがあります。その「ヌビア」の「M2」というスマホがBanggoodでプレオーダーをスタートさせていました。製品リリース自体は今年の前半になりますが、中国の通販サイトでの取り扱いが最近スタートした、というものになります。かなりの良スペックで価格も非常に割安と感じます。
1.スペック
このスペック、ウインタブでも実機レビューをした「Xiaomi Mi A1」にそっくりです。CPUはSnapdragon 625、RAMは4GB、ストレージは64GB、そしてディスプレイ解像度はFHDと、ここまではMi A1と同じです。ちなみにウインタブの実機レビューでMi A1のAntutuスコアが「63,577」でしたから、普通に考えてこの製品もそれに近いスコアが出ると思います。ウインタブ的には「ミッドハイ」クラスですね。
しかし、Mi A1とは決定的に異なる部分がいくつかあります。
ひとつはOSです。ウインタブではXiaomi製品は原則として紹介していません。OSがXiaomi独自のUIであるMIUIにカスタマイズされており、MIUIは日本語に対応していないからです。Xiaomiファンの人はroot化した上で日本語のカスタムROMをインストールされていると思いますが、この手順も非常に面倒で、Androidについて相当に高い知識がないとうまくできません。ウインタブには「すごいガチ勢」の読者もたくさんいますが、初心者にも読んでいただきたいと思っているので、MIUIを搭載したXiaomi製品の紹介記事やセール情報は敬遠しています。
例外がMi A1です。Mi A1は「Android One」という、最低18ヶ月間のアップデート保証と毎月1回のセキュリティアップデートを保証してくれる、いわば標準化されたOSを搭載しています。当然日本語化もほぼ完璧にできます。なので、ウインタブでも紹介させてもらいました。
すみません、前置きが長くなりました。Mi A1と反対に、Nubia M2は「Nubia UI 4.0」という独自UIを採用しています。一応日本語対応することになっていますが、どのくらいまで日本語化が可能なのか、私には未知数です。機会があればNubia製品の実機レビューをしてみたいと思っていますが、現時点では何とも言えませんし、特にスマホ初心者の人には、どう考えてもAndroid Oneのほうが安心だろう、とは思います。
続いては好評価してよさそうな話です。ディスプレイが有機ELです。有機ELだからいい、とは一概に言えませんが、GALAXY S8などの高級機に軒並み採用されていることを考えれば、ワンランク上、と言ってもいいかもしれません。
そしてもう一つ、カメラです。Nubiaのカメラはイン16MP / アウト13MP + 13MPと、数字だけ見ればかなりの性能です。また、ZTE(系)ということもあり、カメラアプリもかなり充実していますので、インスタ映えする写真が撮影できそうです。Mi A1のカメラ性能もイン5MP / アウト12MP + 12MPと優れていますが、特にインカメラの性能ではNubiaに大きく水を開けられてしまっています。
サイズもいいです。というか厚さ7 mmというのがいいですね。
2.筐体
この製品は左右のベゼルは細いですが、上下にはしっかりベゼルが残ります。また前面にはホームボタンもついています。ホームボタンの中央に赤い円が描かれていて、ちょっと個性的ですが、このホームボタンは指紋センサーになっています。また、画像だとわかりませんがホームボタンの左右にはセンサーボタンも配置されており、要するにハードウェアキーでOSの操作が可能です。
筐体素材はCNC加工のアルミ合金で、前面にはゴリラガラスが使われています。またエッジ部分にはダイヤモンドカット加工も施されているということなので、かなり高い質感になっていると思われます。
厚さがわずか7 mmの薄型筐体で、エッジ部分は2.5D曲面処理が施されます。流行のベゼルレスデザインではありませんが、オーソドックスな中にも素材やディテールの仕上げにこだわった、高級感のある筐体と考えていいでしょう。
カラーバリエーションは「ホワイト」と「ブラック」です。ブラックの方は「黒金(黒地にゴールドのアクセント)」ですね。好き嫌いがはっきりわかれそう…。
3.価格など
Nubia M2は中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー(予約販売)中で12月21日現在の価格は159.99ドル(18,593円)です。また、ウインタブでは実機レビュー済みのXiaomi Mi A1とあれこれ比較しながら記事を書きましたが、Banggoodで「仮想標的」にしているのは「Xiaomi Redmi Note 4」のようです。
どっちにせよ、159.99ドルというのはXiaomi製品、いや類似スペックの製品よりもかなり安いと感じます。また、ZTE系の製品という安心感もありますね。気がかりなのはNubia UIの日本語対応がどのくらいのレベルになっているのか、という点です。Webでいろいろ調べてみたら、M2についての情報はなく、Nubia UIについては2年くらい前までは「ほとんど日本語化出来ない」、またここ数カ月のものだと「日本語化が可能」という情報がありました。ただ、それでも現時点ではウインタブとしてはなんとも言えない、というのが正直なところです。
現時点では、完璧な日本語UIでないと困る、という人にはおすすめしにくいですが、UIが英語のままでも気にならない、という人なら、この製品は相当魅力的なのではないか、と思います。
4.関連リンク
Nubia M2:Banggood
コメント
MIUI 公式最新版で、場所:日本も言語:日本語も選べるようになりましたよ。
これからは取り上げても良いのでは?
こんにちは、コメントありがとうございます。情報をいただきましたので、中国通販サイトに問合せしつつ、今後は紹介記事を書けるようにしたいと思います。