こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。スマホと同じAndroidを搭載した、見た目ガラケーの製品を「ガラホ」と呼び、製品もいくつか存在します。「FREETEL MUSASHI」とか「LG Wine Smart」とか。ただ、これらの製品、アイデアは評価したいのですが、売れ行き好調という感じでもなく、この2機種に関して言えばOSはAndroid 5.1のままですし、RAM1GB、ストレージは4GBと8GBしかないので、スマホとして使うには少し心もとないですね。
総合デジタルショップ「テルル」を運営する株式会社ピーアップがリリースした「Mode 1 RETRO」も、おそらくガラホと呼んでいい製品だと思いますが、スペックが新しく、スマホとしてみても「2017年のエントリークラス」と言える構成になっています。
1.スペック
OSはAndroid 8が登場したとはいえ、まだまだ最新と言っていいAndroid 7.0で、CPUはウインタブではおなじみのMT6737、RAMは2GB、ストレージは16GBと、ここまではエントリークラスのスマホと全く同じです。したがって処理性能のほうも普段使いでは問題のないレベルと言えるでしょう。ディスプレイは3.5インチのIPS液晶で解像度はWVGA(800 × 480)とかなり小ぶりとなります。まあ、ガラホですからこれ以上の大画面は難しいでしょう。もちろんガラケーと異なり、タッチパネルになっています。また、この製品は背面側にモノクロのサブディスプレイがつきます。そう言えばガラケーって背面に小さなディスプレイがあって、時計なんかが表示されてましたよね。それと同じです。
カメラはイン側200万画素、アウト側800万画素ですが、アウト側にはInterpolationという記載があるので、「ソフトウェア補間後800万画素」という理解でいいと思います。Wi-Fiは5GHz帯にも対応し、Bluetoothもあります。
ただ、ガラケーっぽさを期待するには少しばかり注意が必要です。まずはサイズ。一般的なガラケーのサイズは「50 × 110 × 16 mm / 120 g」くらいです(もちろん製品によって異なりますので、目安とお考えください)。Mode 1 RETROは一般的なガラケーよりも一回り大きく、重いということになります。また、バッテリーは1,650 mAhで、これも一般的なガラケー(1,000 mAhくらい)よりは大容量になっているものの、スマホとしては少し小さめです。
あえてガラケーを使うメリットはいろいろあると思います。サイズとバッテリーの持ち具合、というのも重要な要素になると思いますが、この製品はガラケーとしてみた場合、サイズとバッテリーという点では少しだけふあんがあるかもしれません。
2.筐体
カラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色。こうしてみると完全にガラケーに見えますね。でもディスプレイに表示されているのはAndroidそのもの。
ガラケーと同じく2つ折りタイプです。折りたたんだ姿は「懐かしの…」って感じ。だから製品名が「RETRO」なんでしょうね。サブディスプレイの機能は不明で、少なくとも時計は表示されていますが、メール着信とか、電話着信とかも教えてくれるんだろうと思います。
あと、こんな風にガラケーの物理ボタンとスマホの融合、みたいな機能もついています。実際に使いやすいかどうかはわかりませんが、よく考えられているなあ、と思いました。
利用イメージです。モデルが外国人の女性(なので顔が小さいと思います)ですが、やはりサイズは少し大きいと感じますね。
3.価格など
Mode 1 RETROは総合デジタルショップ「テルル」では9月25日に先行販売がスタートしており、Amazonでは9月29日に発売されます。Amazonでの予約注文価格は税込み21,492円です。スペック表に基づけば、この製品と同等スペックのスマホは安いものだと1万円強から1万円台後半くらいで販売されているので、ガラケー的な要素を盛り込んだ「ガラホ」としては高いとは感じられません。
この記事を書いていて少し考えたんですけど、私の理解ではあえてガラケーを使うのは「通話の頻度や通話時間が長く、通話がしやすくてバッテリーが長持ちする製品が必要」な人だと思います。外出時間が長い営業マンなどはこのパターンに当てはまるでしょう。
この製品の場合、ガラケーと同じデザインなので、通話はしやすい(つまり、通話時にスピーカーが耳元に、マイクが口元に来る)と思います。しかしバッテリーの持ちについては公表されておらず、正確なことはわかりませんが、スマホとして使ってしまうとおそらくガラケーよりも稼働時間が短くなるように思います(スマホ的な使い方を一切しないのであれば話は別です)。一方で、スマホとしてはあまり使うつもりがないけれどLINEは使いたいとか、限定的な用途でスマホ機能を使いたいという場合など、通話メインで考える場合はすごく便利でしょうね、
あと、どうせならキーボード非分離・ディスプレイ360度回転型の2 in 1 PCのようにヒンジを360度回転させ、「タブレットモードならぬスマホモード」でも使えるようにしたらなおよかっただろうなあ、と思いました。
4.関連リンク
Mode 1 Retro:公式サイト
SIMフリースマートフォン Mode1 RETRO:Amazon