
Lenovo Tab Plus Gen 2の実機レビューです。この製品は個人的に「タブレット史上、最高音質」と評価でき、他社製品には見られない、非常に充実した構成のスピーカーを搭載しています。外観も超個性的で「スピーカー・ファースト」という印象です。
一方、タブレットとしての基本仕様であるSoCやディスプレイのスペックもよく、動画視聴やWeb閲覧、各種アプリも快適に利用できます。
なお、このレビューはメーカーよりレビュー機の貸し出しを受け実施しています。
・タブレット製品としては史上最高水準のスピーカーシステム
・2.5K解像度で発色の良いディスプレイ
・LenovoのカスタムUIを採用、操作性は良好
・特徴ある筐体デザイン、スタンドも内蔵
ここはイマイチ
・筐体が一般的なタブレットよりも厚く、重い
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| SoC | MediaTek Dimensity 7400 |
| RAM | 8GB (LPDDR5) |
| ストレージ | 256GB |
| ディスプレイ | 12.1インチ (2,560×1,600) 120Hz |
| バンド | 5G/LTE非対応 |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB 2.0 Type-C microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面 8MP/背面 13MP |
| バッテリー | 10,200mAh |
| サイズ | 278.8×181.1×6.8 mm |
| 重量 | 775 g |
2.外観

同梱物です。ACアダプターは出力が45Wと大きく、タブレット本体も45Wの急速充電に対応しています。他にはUSB Type-C – USB Type-Cのケーブル、microSDトレイのイジェクトピン、そしてTPU製のケースがありました。

前面です。ディスプレイのベゼル幅は細めです。Lenovo Tab Plus Gen 2のディスプレイは12.1インチで解像度は2.5K (2,560×1,600)と高く、リフレッシュレートも120Hzと高速、またDolby VisionとHDR 10にも対応しています。

背面です。これ、超個性的!ですね。中央に巨大なスピーカーグリルがあり、JBLのロゴもついています。また、電源ボタンと音量ボタンの位置も一般的なタブレットとは異なり、背面左上にあります (センサーボタンに見えますが、物理ボタンです)。

これはLenovoの販売ページにあった画像です。Lenovoの説明によれば「JBL 9ユニット Proスピーカーシステムで、より豊かで臨場感あふれるサウンドを実現。4基のツイーター、3基のウーファー、2基のパッシブラジエター、大型スピーカーボックスという構造になっています。」とのこと。
なお、スピーカーの使用感については後述します。

スピーカーグリルの外周にリングがあり、フレキシブルに可動します (回転も可能)。この部分がタブレットスタンドとして機能しますし、ちょっとした持ち運びの際のハンドルとしても使えます。

上側面です。「なんじゃコリャ!」って思いますよね。中央のスピーカーグリルはこのように厚みがあり、こうしてみると「まるでタブレットを台座に載せているみたい」に感じられます (もちろんこれが「素」の形状で、スピーカー部分は分離できません)。上側面にはマイク穴とmicroSDスロットがあります。SIMスロットのように見えますが、Lenovo Tab Plus Gen 2はLTE/5G通信には対応していませんので、ここにSIMカードを入れることはできません。

下側面です。こちらにはポート類やボタン類はありませんが、一部のノートPCの背面にあるような突起が両端にあります。これ、傷つき防止用の「保護材」です。つまり、Lenovo Tab Plus Gen 2はこの面を下にして、立てかけて使うことが想定されています。

右側面にはスピーカーとUSB Type-Cポート。

左側面にもスピーカー。「Dolby Vision Atmos」のロゴも入っています。


背面のリングを起こしてみました。このように手軽にスタンドとして使えますし、リングの開き具合や位置を調整すれば角度調整も可能です。また、タブレットを縦置きしてもスタンドとして使えます。

…ところで、この画像は付属のTPUケースを装着したところなのですが、「背面中央のスピーカー部分は全く保護されない」です。まあ、ここから音が出るわけですし、外周のリングはスタンドにもなるわけで、ケースで覆うことができない、というのは理解できますが、これだと「筐体の保護機能は限定的」になってしまいますね。

こちらは別売りのケースです。素材は樹脂製で、特に高級感はありません。また、本体付属のTPUケースと同じものが付属しています。

本体を入れるとこんな感じ。

この画像はLenovoの販売ページにあったものです。実際、こういう感じで使うのだろうな、と思います。まあ、実質的には「ノートPCでいうスリーブケース」と同じ、と考えておくと良いでしょう。個人的にはあまり必要性は感じませんでした。
3. システムと使用感
システム
ホーム画面とアプリ一覧画面です。UIがカスタマイズされていますが、プリインストールアプリはそれほど多くの独自アプリはありません。PCユーザーにはおなじみの名称「Lenovo Vantage」というアプリもありますね。他にはClip StudioやWPS Officeなどが入っていました。

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Lenovo Tab Plus Gen 2のOSはAndroid 16ベースの独自UI「ZUI 18」です。操作性は普通のAndroidとあまり大きくは変わりませんが、数々の独自機能を搭載しています。
Lenovoの販売ページでは触れられていなかったRAM拡張機能もありました。最大6GBまでの仮想RAM拡張が可能です。ただ、Lenovo Tab Plus Gen 2は初期搭載のRAMが8GBありますので、RAM拡張の必要性はあまり感じられません。
ディスプレイ
ディスプレイの発色品質は高いです。手持ちのPCモニター (27インチ、99%sRGBの色域に対応するもの)と比較しても全く遜色がないというか、むしろ原色はLenovo Tab Plus Gen 2のほうが若干鮮やかに感じられました。設定メニューに「画面カラーモード」というものがあり、ここで色味を調整することもできます。ただ、個人的には「ここを調整する必要性は感じなかった」です。
また、Lenovo Tab Plus Gen 2のディスプレイはリフレッシュレート120Hzです。設定で「インテリジェント (システムによる自動調整)、120Hz固定、60Hz固定」を選べます。120Hz固定にすると電力消費が大きくなりますので、通常はインテリジェントにしておくといいでしょう。
スピーカー
Lenovo Tab Plus Gen 2の最大の特徴である「スピーカー」についても設定項目があります。まず、ウインタブがよくレビューしている中国メーカーの低価格帯タブレットでは見たことがない「Dolby Atmos」の項目ですね。基本ここは「ダイナミック」にしておけば良いと思います。
また、Lenovo Tab Plus Gen 2はスマホなどとBluetooth接続をすると「外付けスピーカー」としても使えます。手持ちのAndroidスマホで試してみましたが、スマホとLenovo Tab Plus Gen 2をBluetooth接続し、スマホ側で音楽をかけるとLenovo Tab Plus Gen 2から音が出ました。
スピーカー音質は「一般的なAndroidタブレットとは別物」です。私は年齢が高く、超高音域がうまく聞き取れていないと思われますが、低音域から高音域まで素晴らしい音を聴かせてくれます。個人的に好んで聴いている「ちょっと古めのダンスミュージックとかロック」で試したところ、例えばBon Joviの「Have a Nice Day」では「あれ、ベースが一人増えました?」という感じ、またMoon Childの「Escape」では「こんなに密度のある曲だっけ?」と感じました。要するに「他のタブレットとかPCでは聞き取れなかった音が聞こえる」んですね。
音圧も素晴らしく、「アーティストが眼の前で演奏している」というのはさすがに言い過ぎとしても「音が自分の近くで鳴っている」感覚はあります。低音がしっかり出ているので、音に重厚感もありました。
ウインタブがこれまでに試してきたタブレット製品の中では間違いなく「最高」の音を聴かせてくれました。…でないとこの製品を買う意味はないですよねw
PCモード

Lenovo Tab Plus Gen 2はフローティングウィンドウや分割画面にも対応しますし、「PCモード」も搭載しています。

タブレットモード

PCモード
PCモードにすると画面下にWindows PCに似たタスクバーが表示されます。

タブレットモード

PCモード
この2枚の画像は「ブラウザーのChromeでウインタブのWebサイトを表示し、フローティングウィンドウでSpotifyを重ねて表示」したところです。下の画像 (PCモード)ではタスクバーが常時表示され、上の画像 (タブレットモード)ではタスクバーが表示されません。マウスを使ってタスクバーのアイコンをクリックすれば簡単にタスクを切り替えられるので、この画像のように「マウスとキーボードを接続して複数のタスクを同時に実行する」ようなケースではPCモードのほうが使い勝手はいいです。
…しかし、Lenovo Tab Plus Gen 2ではタブレットモードでもフローティングウィンドウが使え、フローティングウィンドウのサイズも手動で調整できるため、タスクバーの有無を除けばタブレットモードでもマルチタスクでの利用は快適にこなせます。
PCモードが使えるのはもちろん歓迎ですが、数年前に中国タブレットで初めてPCモードを使ったときの感動 (PCのようにアプリをウインドウ表示できる、ウインドウをマウスで簡単に移動したりリサイズしたりできるなど)はないです。それだけ独自UIのZUI 18が大画面デバイス用に進化している、ということだと思います。
性能・ゲームプレイ

最後にAntutu Ver. 12のスコアを掲載しておきます。Ver. 12のスコアは約112万点ですが、Lenovo Tab Plus Gen 2が搭載するSoC、Dimensity 7400のAntutu Ver. 11のスコアは約95万点とされています (出所:Nanoreview)。また、ウインタブで最近レビューした同型SoC搭載の8.8インチタブレット、ALLDOCUBE iPlay 80 mini TurboのAntutu Ver. 11のスコアは約88万点でした。
iPlay 80 mini Turboのレビューでは「グラフィック設定を落とせば鳴潮などの高負荷なゲームもプレイ可能」と評価しましたので「動作するかしないか」という意味ではLenovo Tab Plus Gen 2でも「プレイ可能」だと言えます。…ただし、この製品の場合、底面が平板ではなく、大きなスピーカーグリルがあるので、テーブルなどに置く場合に「座りが悪い」ですし、筐体も持ちやすいとは言い難い形状・重量です。そのため動きの激しいゲームのプレイには向かないと思います。
4. レビューまとめ
Lenovo Tab Plus Gen 2はLenovo公式サイトで販売中で、通常価格は74,800円です。
この製品が一般的なAndroidタブレットとは大きく異なる特性を持っていることはこれまでご説明してきたとおりです。よって、比較対象となる製品もないため、簡単に「高い、安い」ということは言えません。あくまで個人的な感想ですが「とんでもなく高品質なスピーカーシステムを搭載し、SoC/RAM/ストレージのスペックもよく、システムUIもLenovo独自のカスタマイズが施されており、とても使いやすい」という要因を考慮すれば「安い」というのが結論です。
それと、他の製品と比べること自体ナンセンス、という気もしますね。これだけのサウンドを聴かせてくれるのであれば、動画視聴端末としては「ダントツ」と評価しても良いと思いますし、外付けのBluetoothスピーカーとしても有能なので、一般的なタブレットよりも使い道は多いです。
「音にこだわりたい」人には強くおすすめできるタブレットです。
5. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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