中国メーカー「HOMTOM」から、新しいエントリースマホ「H5」が発売されました。ウインタブが大好きな「100ドルスマホ」で、エントリースペックながらRAMやストレージ容量に余裕があり、全体的に非常にバランスのいい製品になっていて、ウインタブ読者のサブスマホとしても魅力的だと思います。
1.スペック
まずOSがちょっと変わっています。ベースになるAndroidのバージョンが開示されていないのですが、「360OS」という独自UIが採用されていて、正直よくわからないのですが、TOMTOPの説明によれば日本語にも対応しています。
「いいな!」と思ったのが、アプリ管理機能で、一般的にAndroidはプリインストールアプリのアンインストールができない仕組み(無効化はできます)になっていますが、360OSはシステムが動作するために必要なもの以外は自由にアンインストール可能とのことです。また、「Ice Box」という、「使用頻度の低いアプリを1つのフォルダにまとめて、バックグランドで動作させない」機能もついています。
HOMTOMの製品はウインタブでも過去に何度か実機レビューをしたことがありますが、360OSというのは初めて聞きました。どんなUIなのか、とても気になります。
CPUはMT6739と、典型的なエントリーCPUです。しかし、RAMは3GB、ストレージは32GBありますので、100ドルスマホとしては余裕のある容量と言えます。MT6739もゲーム用途以外であれば普段使いで「もっさり」とか「カクカク」という挙動にはなりませんので、実用品としては十分なものになっていると思います。
ディスプレイは5.7インチでアスペクト比18:9の縦長タイプですが、流行のノッチはありません。まあ、エントリースマホなんで…、というのがその理由だと思いますが、ノッチディスプレイが嫌い、という人もいますので、これでも決して悪くはないでしょう。解像度はHD+ですから高精細ではありませんが、実用面での支障はない、というか特に画質が粗いというほどのものでもないでしょう。
カメラ性能もエントリースマホとしては悪くありません(特にいいわけでもないですけどね)。アウトカメラのセンサーはSamsung製ですし、インカメラにはフラッシュもつきます。この画素数なら、ある程度は使い物になるんじゃないでしょうか?あとは360OSになってカメラアプリでどのくらい頑張ってくれているのかが気になるところです。
それとバッテリーです。容量は3,300 mAhですが、リバースチャージ機能(この製品をモバイルバッテリー代わりにして、他のデバイスに給電できる機能)があります。バッテリー容量が大きくはないので、そんなに頼りにならないかもしれませんが、夕方にメインスマホに給電して帰宅までなんとかもたせる、くらいのことはできそうです。
また、サイズに関してはメーカーサイトでは開示されておらず、TOMTOPの製品ページから転記したのですが、これが正しいとすれば、エントリースマホとしては十分にコンパクトで軽量なものになっていると思います。
2.筐体
筐体色はゴールドとブラックの2色です。背面素材はおそらくプラスティックだと思います。
展開画像です。ノッチ非採用ということで、ややクラシカルな印象ですが、シンプルで薄く、個人的には好感が持てます。ただ、ウインタブ的には「余計なところで頑張りましたね」と言いたいのがポートで、Type-Cを採用し、イヤホンジャックが廃止されています。これ、ウインタブ読者の評判も必ずしも良くないんですよね…。
3.価格など
HOMTOM H5は中国の通販サイト「TOMTOP」で販売中で、3月17日現在の価格は98.99ドル(11,185円)と、非常に安くなっています。
先日Ulefone Power 3Lという「99.99ドルにしてバッテリー容量6,350 mAh」のスマホの紹介記事を掲載しましたが、Ulefoneが「モバイルバッテリー代わりに使えるサブスマホ」という性格なのに対し、このHOMTOM H5は全体的にバランスの取れたスペックで、様々な用途にそこそこ使えるサブスマホ、という感じです。
OPPOやXiaomi、HUAWEIといった中国の大手メーカー製品も魅力的ですが、「100ドルで実用的なスマホが買える。しかもいろいろ選べる」というのが中華スマホのもうひとつの楽しさだと思います。
4.関連リンク
HOMTOM H5:TOMTOP
コメント
スペックはエントリーですが、軽さが129gというのは良いですね!
残念ながら、軽いものの電池の減りが早く正直微妙な感じです。
スリープ時には朝から夕方まで何もしなくても13%消費します。
電子書籍などを読むとみるみる減っていきます。
本当に3300もバッテリがあるのか怪しい気がします。