こんにちは、かのあゆです。Samsung(日本国内ではGalaxy Mobile Japan名称)がドコモ、au向けに「Galaxy A51 5G」の投入を発表いたしました。グローバル向け4G対応版「Galaxy A51」はすでにウインタブでも実機レビューを行っていますが、今回発表された国内向けモデルは5Gに対応し、搭載CPUも変更されるなど一部仕様が変更されています。
ただしスタイリッシュなデザインや「スーパー手ぶれ機能」などは健在で、ハイエンドモデルとなるGalaxy S20シリーズやGalaxy S20シリーズと比較すると安価な価格で購入できる点が魅力的です。
1.スペック
Galaxy A51 5G | |
OS | Android 10 with One UI 2.1(Android 11へのアップデート予定あり) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 765G 5G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.5インチ(2,340 x 1,080) |
LTEバンド | 対応バンド未公開(2020年11月5日現在) |
SIM | nanoSIM |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン32MP/アウト48MP + 12MP + 5MP + 5MP |
バッテリー | 4,500 mAh |
サイズ | 159 x 74 x 8.8 mm |
重量 | 189 g |
OSはAndroid 10ベースの独自UI「One UI 2.1」を初期搭載しています。Samsung独自UIに関しては「Galaxy Experience」名称から「One UI」になってから細かいマイナーアップデートが既存の端末にも配信されており、One UI 2.1ではGalaxy S20シリーズに搭載されている「シングルテイク」(一回の撮影で動画と写真をまとめて撮影できる機能)や「プロ動画モード」などが搭載されています。先に販売されているGalaxy A41とは異なり、「スーパー手ぶれ補正」も搭載されているため、アクションカメラを用意しなくてもブレのない動画を撮影可能です。またAndroid 11ベースとなるOne UI 3へのアップデートも決定しています。
以前実機レビューを行ったグローバル版Galaxy A51はSamsung Exynos 9611を搭載していましたが、国内版では5G対応に伴いQualcomm Snapdragon 765Gに変更されています。立ち位置としてはミッドハイ向けのCPUで、性能としては2018年のフラッグシップスマートフォンに採用されていたSnapdragon 845に近い性能となっており、普段使いはもちろんのこと、重量級3Dゲームも十分楽しめます。もちろんゲームプレイ時に便利な機能をまとめた「Game Booster」も健在です。RAMとストレージは6GB/128GB構成でグローバル版から変更されていません。MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しているため、一般的な使い方であれば容量不足で困ることはないでしょう。
ディスプレイは6.5インチサイズで、解像度はFHD+(2,340 x 1,080)です。ハイエンドモデルで採用されているDynamic AMOLEDでこそないものの、Super AMOLEDを採用しており以前レビューしたGalaxy A51は十分満足できる表示品質でした。
カメラはイン32MP、アウト48MP(メイン) + 12MP(超広角) + 5MP(深度測定) + 5MP(マクロ)です。実際の作例などはグローバルモデルのレビューを参照していただければ幸いですが、ミッドレンジモデルながらカメラ性能に力を入れているGalaxyスマートフォンらしく満足できる画質です。前述の「スーパー手ぶれ補正」や「ナイトモード」も搭載されています。
バッテリー容量は4,500 mAhで、グローバル版の4G対応モデル(4,000 mAh)より500 mAhほど増加しています。またグローバル版では非対応だったIPX5/8準拠の防水・防塵対応とおサイフケータイに対応します。
2.デザイン
前面デザインはグローバル版と共通で、フラッグシップモデルであるGalaxy S20シリーズやGalaxy Note20 Ultraと同じく中央にパンチホールノッチを配置した「Infinity-O Dispay」を採用します。ハイエンドモデルと異なりエッジディスプレイは採用されていないため、フィルム選びもかなり楽です。
背面です。基本的なデザインは先に販売されている4Gモデルに準じていますが、4Gモデルではテクスチャー加工を施したデザインであったのに対し、5Gモデルではライン調のデザインが採用されており、また違った印象を受けます。筐体色は「プリズム・ブリックス・ブラック」と「プリズム・ブリックス・ホワイト」の2色展開です。
3.まとめ
Galaxy A51 5Gはドコモ、au両キャリアから投入され、11月6日から発売開始されます。価格はドコモ版が70,488円(税込)、au版が75,435円(税込)です。グローバル版は4Gモデルの発売後5Gモデルが投入されており、そちらの価格は5万円台に収まっているので、キャリア版がおサイフケータイと防水・防塵に対応していることを踏まえても、クローバル版よりも高めの設定になってしまったのは残念ですが、それでもハイエンドモデルのGalaxy Note20 UltraやGalaxy Z Fold 2よりは安価に購入可能です。
CPU周り以外の仕様が共通のグローバル版を以前レビューしましたが、ミッドレンジモデルとは思えない質感の高さ、性能の高さで、Galaxyのハイエンドモデルに搭載されている機能はデスクトップPCとして利用できる「DeX」が搭載されていないことを除けば主要機能はほぼ網羅されているなど、完成度の高いミッドレンジモデルでした。初心者からガジェット好きまで満足できる製品に仕上がっているので、店舗でまず手に取ってもらいたい一台です。
4.関連リンク
Galaxy A51 5G:Galaxy Mobile Japan