2018年末にリンクス・インターナショナルが正規輸入販売を開始したAndroid搭載のPDA端末「Gemini PDA」の製造メーカーである英国Planet Computersが、その後継機と言える新製品「Cosmo Communicator」をINDIEGOGOにて販売中です。この製品は2018年11月にINDIEGOGOで出資を募っていたのですが、当然のように目標額を余裕でクリアし、現在は「予約販売」というステイタスになっています。
記事にするのが遅くなってしまいましたので、ウインタブ読者の中でも「もう注文しちゃった」という早耳の人がいそうで恐縮ですが、改めて紹介していきます。
1.スペック
スペックについてはGemini PDAと対比しながら、というのがわかりやすいと思います。Gemini PDAでは正規輸入版のAndroidのバージョンが不明なのですが、Cosmo Communicatorでは明確にAndroid 9.0と説明されています。CPUはHelio P70で、Webで検索してみるとAntutuスコア(Ver.7)が15万点程度になっているようなので、Gemini PDAのHelio x27よりも高性能だと思われます。Snapdragonだと660あたりといい勝負くらいでしょうか。
RAMは6GB、ストレージは128GBと、Gemini PDAの4GB/64GBから大幅に増量されています。また、ディスプレイはGemini PDAと同サイズ、同解像度ですが、なんと「背面ディスプレイ」を備えます。この製品はクラムシェルノート形状なので、「天板にディスプレイがある」と言い換えたほうがいいかもしれません。背面ディスプレイは2インチの有機ELで、主に通知用として使われるようです。
また、カメラもGemini PDAがインカメラのみであるのに対し、Cosmo Communicatorは24MPという高画素数のアウトカメラを装備します。
バッテリー容量は4,220 mAhで、これはGemini PDAと同じです。それとサイズなんですけど、
Cosmo Communicator:171.4 × 79.3 × 16 mm / 320 g
Gemini PDA:171.4 × 79.3 × 15.1 mm / 310 g
このように、「ほぼ同じ」です。Cosmo Communicatorのほうがほんの少しだけ厚くて重いのですが、おそらく体感差は皆無だと思われます。
2.筐体
上の画像がCosmo Communicator、下の画像がGemini PDAです。同じメーカーが作っていて、サイズもほぼ同じなので、このアングルから見るとほとんど違いがわかりません。
両者の違いは背面(天板)に集約されています。Cosmo Communicatorには背面にカメラやサブディスプレイなどがついていて、シンプルな形状であったGemini PDAとは全然違っています。
背面の各部名称です。24MPのカメラ、2インチのタッチディスプレイ、そしてトグルスイッチ兼指紋センサーまで装備されています。
ちなみにこちらが前面の各部名称。繰り返しになりますが、おそらくGemini PDAとほぼ共通の配置だと思います。
3.価格など
Cosmo Communicatorはクラウドファンディング「INDIEGOGO」で予約注文を受け付けており、1月3日現在の価格は569ドル(およそ60,687円)となっています。また、デリバリーは2019年6月の予定、とのこと。「クラウドファンディングあるある」として、少し遅れるかもしれないですけどね。
リンクスがGemini PDAを正規輸入販売し始めたのが昨年12月下旬なので、「えっ?もう新製品が出るの?」って思いますよね。しかし、Gemini PDAは2018年初頭からデリバリーが開始され、日本のWebサイトやブログでも2018年3月ころに公開された実機レビュー記事がちらほらとあります。リンクス経由の発売からは短期間なんですけど、製品のライフサイクルとしては「Geminiの発表から1年以上経ってから出た新製品」ということになります。
しかし、6万円かあ…、どうしようかなあ…。と、私と同じことを考える人は少なくないでしょうね…。
4.関連リンク
Cosmo Communicator:INDIEGOGO
コメント
名前だけ聞いたらエセ宗教の怪しいものを想像してしまう