BOOX Note Air3 C －カラーE-Inkを搭載する10.3インチAndroidタブレット、紙のような描き心地のペン入力も！

Android

2023.10.272023.12.22

E-Ink製品の専門店、SKTがE-Inkディスプレイ搭載のAndroidタブレット「BOOX Note Air3 C」を発売しました。従来モデル「BOOX Note Air2 Plus」から随所でレベルアップしており、特に「E-Inkディスプレイがカラー化」した、というのが最大のポイントです。

1.スペック
2.筐体
3.価格など
4.関連リンク

1.スペック

	BOOX Note Air3 C
OS	Android 12
SoC	クアルコム８コア(2.4Ghz)
RAM	4GB (LPDDR4X)
ストレージ	64GB (UPS2.1)
ディスプレイ	10.3インチカレイド3 モノクロ：2,480 x 1,860 (300 ppi) カラー：1,240 x 930 (150 ppi)
バンド	—
ネットワーク	802.11b/g/n/ac、Bluetooth5.0
入出力	USB Type-C、microSDカードリーダー
カメラ	なし
バッテリー	3,700 mAh
サイズ	226 × 193 × 5.8 mm
重量	430 g

まず、従来モデルのBOOX Note Air2 Plusからの変更点（ディスプレイ以外）は下記のとおりです。
・OSがAndroid 11から12に
・SoCが8コア・2.0GHzから8コア・2.4GHｚに
・新たに独自GPU「BSR（BOOX Super Refresh）」を搭載
・新たにmicroSDカードリーダーを搭載
・筐体が小型化・軽量化

Android OSは最新バージョンではありませんが、BOOXタブレットは製品特性上非常に多くのカスタマイズが施されており、バージョンが11から12に上がったというだけでも評価できると思います。SoCも型番が変更されていますが、BOOX製品はSoCの型番を開示していませんので、現時点では「ちょっと速くなった」というくらいしかわかりません。

うれしいのはmicroSDカードリーダーがついた、という点です。BOOX Note Air3 Cは内蔵ストレージが64GBなので、活字の本だけなら十分な容量かと思いますが、マンガなどの画像を多く含む書籍の場合は64GBでも足りないかもしれませんからね。ディスプレイ以外の部分ではここがユーザーにとって最もありがたい部分でしょう。

ディスプレイはカラー化しました。4,096色の表示ができます。なお、カラーとモノクロで解像度が異なり、カラー表示の場合は1,240 x 930、モノクロ表示の場合は2,480 x 1,860となります。

また、独自のGPU「BSR」の搭載により描画速度も向上しています。それと、Android OSのバージョンが上がったこともあってか画面分割にも対応するようになりました。

筆圧対応のペン入力も可能で、ペン（Magnetic Pen Plus）も付属します。ウインタブでもライターのnatsukiさんが過去のレビューで作例を掲載していますが、BOOX Note Air3 Cでは「神に近い描き心地のフィルム」を採用したことにより、さらに快適なペン入力ができるものと思います。

2.筐体

見た目は従来モデルからあまり大きくは変わっていませんが、長辺が3.4 mm、短辺が1.4 mm小さくなり、重量も10 g軽くなりました。一般的な10インチ級のタブレットと比較すると左ベゼルが太い（手で持ちやすくするため）こともあって短辺がやや大きめですが、それでも薄く、軽くなっています。

使用イメージです。BOOXには様々なサイズのE-Inkタブレットがありますが、10インチクラスだと様々な用途で使いやすいんじゃないか、と思います。

BOOX Note Air3 Cにはケースも付属します（従来モデルには付属しませんでした）。

このケースはタブレットスタンドとして使え、折り方（たたみ方）を変えることによって様々な形態にして使うことができますので、読書用やペン入力用に便利そうですね。

3.価格など

BOOX Note Air3 CはSKTNETSHOP、Amazon、楽天、Yahooショッピングで販売中で、10月27日現在の価格は86,800円です。なお、SKTNETSHOPで購入する場合のみペンチップが追加されます。従来モデルBOOX Note Air2 Plusの発売時の価格が72,800円でしたから、E-Inkがカラー化したことを考えれば決して悪くないお値段かと思います。