中国メーカー「Blackview」の最新アウドドアスマホ「BV9800シリーズ」については先日紹介記事を掲載したばかりなのですが、メーカーから連絡があり、「クラウドファンディングは大成功となりましたが、(出資)募集期間がまもなく終了するので、読者の皆さんに告知(PR)をお願いします」とのこと。
ここのところスペックのいいアウトドアスマホが相次いでリリースされていて、つい先程も「Ulefone Armor 7」の紹介記事を掲載したところです。アウトドアスマホに関しては中国メーカーが大健闘しているというか、日本のメーカーからはごくわずかしか発売されていませんので、このジャンルの製品に関心のある人は中国メーカー製品を意識したくなる、というのもありますし、このBV9800シリーズとDOOGEE S95 Pro、Ulefone Armor 7の3機種(3シリーズ)に関しては上位クラスのアウドドアスマホとして、この秋冬の有力な購入候補になるものと思われます。
この記事ではDOOGEE S95 ProとUlefone Armor 7と簡単に比較しながら、BV9800シリーズの特徴についてもう少し見ていきたいと思います。なお、製品の詳細については先に掲載した紹介記事をご覧ください。
Blackview BV9800 / BV9800 Pro - 48MPカメラとサーマルカメラを搭載!Blackviewのハイエンド・アウトドアスマホがクラウドファンディング中です!
BV9800シリーズは「ほぼアウトドアスマホ専業」という感のあるBlackviewの取扱製品の中ではハイエンドクラスとなります。OSはAndroid 9.0と新しく、CPUにはMediaTekのHelio P70が採用されています。ただし、ライバルのDOOGEE S95 ProとUlefone Armor 7にはより高性能なHelio P90が搭載されていますので、(使用してみての体感差は小さいと思いますが)この点は少し見劣りしますね。
また、RAMも6GBなので、DOOGEEとUlefoneの8GBには及びません。しかし、常識的には6GBで足りないというケースは考えにくいです。というかこれで十分すぎると思いますね。ストレージは128GBと余裕があり、ライバルとも同じ容量です。
ディスプレイはライバル機もこの製品も6.3インチで、解像度の数値に若干の違いがあるものの、どれもFHD+解像度で水滴型ノッチを採用しています。また、BV9800シリーズのみ前面ガラスに「ゴリラガラス5」が採用されているとの開示がありました。
また、アウトドアスマホはこの傾向が強い、と感じられる点として「グローバルバンド対応」というのが挙げられます。BV9800シリーズは日本でも重要となるバンド19やバンド28にも対応します(Ulefoneもほぼ同様で、DOOGEEはグローバルバンド対応ですがバンド19には対応しません)。
BV9800シリーズには「無印」と「Pro版」があり、最大の相違点というか唯一の相違点が「カメラの仕様」です。「無印」は48MPを筆頭とするトリプルレンズ、「Pro」はアウト側にサーマルカメラを搭載しています。個人的にはサーマルカメラというのは特に必要性が感じられないので、使い勝手のよさそうなレンズ構成になっている無印のほうがいいと感じますが、読者(Twitterのフォロワーさんなども含む)の感想をうかがっていると、サーマルカメラに関心のある人も少なくないようですね。
キャンプに行って、夜に「かくれんぼ」をする場合、BV9800 Proのユーザーは無敵と言えるかもしれません。
そして、この記事で少し強調したいこともあります。価格です。先程Ulefone Armor 7の紹介記事を書いていて、「だいたい4万円強」というのがこの3機種のターゲット価格になるということがわかりました。10月26日現在の価格を見てみると、
Blackview BV9800(無印):32,718円
Blackview BV9800 Pro::46,860円
DOOGEE S95 Pro(モジュールなし):44,159円
DOOGEE S95 Pro(モジュールあり):55,199円
Ulefone Armor 7:40,890円
※BV9800シリーズはKICKSTARTERでの最安値プラン
※DOOGEEはGearbestでのセール価格
※UlefoneはBanggoodでクーポン「BG11A7」を使用したもの
という感じです。さすがにクラウドファンディング中ということもあり、BV9800シリーズの安さが際立っていると思います。特に無印がダントツで安いですね。サーマルカメラは別として、それ以外でBV9800シリーズがライバルより優れている点として、ゴリラガラス、ソニー製のカメラセンサーなど、出所のはっきりしたパーツを使っているということ、バッテリー容量がワンランク上(6,580 mAh。DOOGEEは5150 mAhでUlefoneは5,500 mAh)であることなどが挙げられます。一方でCPUの型番は他の2つがHelio P90を搭載しているのに対し、Helio P70とワンランク落ちます。
BV9800シリーズのクラウドファンディングは残すところあと13日です。製品の配送は12月ということなので、まだ少し時間がかかると思いますが、Blackviewのアウトドアスマホは筐体品質も高く、価格面でライバルより優位性がありますので選択肢としては有力かと思います。また「サーマルカメラ」に関心がある人は今のうちに購入(出資)してもいいかもしれないですね。
最後になりますが、メーカーがYou Tubeで紹介動画を公開していましたので、リンクしておきます。
関連リンク
Blackview BV9800 Pro Rugged Phone, for Outdoor Adventurers:KICKSTARTER