中国メーカー「AllCall」については通販サイトで製品情報などを目にすることはありますがウインタブではまだ実機レビューをしたことがありません。どちらかというと低価格帯でエントリースペックの製品が得意な会社、という先入観がありました。しかし、今回紹介する「MIX 2」はデザイン、機能とも最新かつ高水準ですし、価格の方もかなり競争力があるなあ、と感じました。
1.スペック
ここのところ中華スマホは最上位クラスの製品のCPUに「Helio Pシリーズ」を搭載するケースが増えています。XiaomiやOnePlus(Oppo)など大手メーカーを別とすれば、「しばらくSnapdragon 800シリーズとかHelio Xシリーズは見てないなあ」なんて思います。
この製品のCPUもHelio P23で、RAM6GB、ストレージ64GBという構成なので、本当にハイエンドな、Snapdragon 845なんかを搭載するスマホを別とすれば、十分ハイスペック機と言えるだけの実力はありそうです。ディスプレイも5.99インチでアスペクト比18:9の縦長スタイルなので、流行をしっかり捉えていると言えます。
ただ、カメラは「中華製品にしてはデュアルレンズじゃない」というのが少し気になります。ただ、なんでもかんでもデュアルレンズにすればいいというものではないですよね。また、カメラの画質は画素数だけでも決まりません。個人的には中華スマホ全般について「スペック表の画素数からイメージできるくらいの画質を確保してほしい」とは思います。この製品でも、「アウト16MP」という数値を前提として、実際の撮影品質がどのくらいなのか、ということで評価が決まると言えます。一般的に期待される16MPの画質になるのなら、デュアルレンズじゃなくとも全然納得できますけどね。
サイズのほうは厚さが8 mmを切っていますので、中華スマホとしては健闘しているほうでしょう。重量190 gというのは少し重いですが、中華スマホは全般に重いものが多いので、その中にあっては悪くないと思います。
この製品のセールスポイントは「ワイヤレス充電(Qi)」に対応していることです。また、メーカー、あるいは通販サイトではワイヤレス充電器をセット(約10ドル増し)したパッケージ販売もする予定とのことです。
2.筐体
筐体色はブルーとブラックの2色です。前面は縦長スマホそのものですが、よく見ると上部のベゼルがかなり細くなっているのがわかります。インカメラは前面右下にありますね。背面はシングルレンズカメラと指紋センサーがついています。それと、この製品は「中華のトレンド」である「顔認証」にも対応します。
この製品、筐体品質にもかなり自信があるようで、フレーム(この場合は側面と考えていいです)はCNC加工のアルミ製、背面は「IML」で成形されているとのこと。私は「IML」ってなんのことかわからなかったのですが、どうやら「インモールド成形」のことで、「フィルムを利用して、製品へのデコレーションを射出成形と同時に行う技術です。印刷されたフィルムを金型内に挿入して、フィルムと樹脂を一体化させます。(出所:太陽マーク)」とのこと。
すみません、難しいことはわからないのですが、とにかく背面の仕上げがかなり美しくなっているのだ、という理解でいいと思います。そうなるとこの「ブルー」の筐体色に惹かれるものがありますね!
この画像を見ると、前面、背面ともエッジ部分が美しくラウンドしており、IML成形もあって、高級感のある筐体に思われます。
3.価格など
AllCall MIX 2は中国の通販サイト「TOMTOP」でプレーオーダーを受け付けており、5月4日現在の価格はスマホ単品で203.99ドル(23,153円)、Qiワイヤレス充電器セットで219.99ドル(24,969円)となっています。
しかし、先ほどTOMTOPのご担当者から連絡があり、「5月7日からメーカーとタイアップしてプロモーションをやります」とのことです。5月7日から、「単品価格189.99ドル(約21,563円)、さらに先着100名にはワイヤレス充電器を無料サービス」とのことです。
通常価格の203.99ドルというのでも十分割安な感じがしますが、プロモーション価格は激安ですね。先着100名ということだと、少し注意していれば十分滑り込めるくらいだと思いますので、ワイヤレス充電器も無料でゲットできればさらに激安ということになります。
ワイヤレス充電だけでなく、CPUのスペックも高いですし、一通りの最新機能も装備され、筐体品質もかなり良さそうなので、メインスマホ候補としても有力なのではないか、と思います。
4.関連リンク
AllCall MIX 2:TOMTOP