エイサーがモバイルノートPC「Swift Go 14 AI (Intel)」を発売しました。Swift Go 14 AIという製品ではCPUにAMD Ryzen AI 300シリーズ/Snapdragon X Plusを搭載する既存モデルがあります。しかし、今回紹介するIntel版とは筐体からして異なり、製品名は同じでも別物と考えるほうが良いと思われますので、既存モデルについては別記事にてご紹介することとします。
1. スペック
スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 5 226V/Core Ultra 7 258V Core Ultra 9 288V |
RAM | 16GB/32GB ※LPDDR5X-8533MT/s (オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD ※M.2 2280 PCIe Gen4 NVMe |
ディスプレイ | 14インチOLED (1,920 x 1,200) 60Hz ※光沢、100%DCI-P3、500nit |
無線通信 | Wi-Fi7、Bluetooth 5.4 |
ポート類 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)×2 USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 65Wh (23.5時間) |
サイズ | 312.4×227.4×9.7-15.95 mm |
重量 | 1,240 g |
バリエーションモデル
・SFG14-75-A56Y:Core Ultra 5/16GB/512GB
・SFG14-75-A73Z:Core Ultra 7/32GB/1TB
・SFG14-75-A93Z:Core Ultra 9/32GB/1TB
2. OS/CPU/RAM/SSD
OSはWindows 11 Homeです。CPUはCore Ultra シリーズ2 (Lunar Lake)のCore Ultra 5 226V/Core Ultra 7 258V/Core Ultra 9 288Vの3種類で、すべて高性能なNPUを内蔵しており、Copilot+ PCの性能要件を満たしています。
また、Lunar LakeはCPUとRAMが一体化した構造のため、Core Ultra 5 226VはRAM16GB、Core Ultra 7 258VとCore Ultra 9 288Vは32GBと「決まって」いて、ユーザーによるRAMの増設・換装はできません。なかなか目覚ましい進捗が感じられない「オンデバイスAI (PCローカル環境でのAI処理)」ですが、「RAMは32GB以上のほうが望ましい」的な話をよく耳にします。ウインタブではオンデバイスAIに対応するための望ましいRAM容量がどのくらいであるのか断定的なことは言えませんが、まあ、オンデバイスAIに限らず「RAMは大きい方が良い」というのは間違いないです。SSDはCore Ultra 5モデルが512GB、Core Ultra 7/9モデルが1TBです。
3. ディスプレイ
Swift Go 14 AI (Intel)のディスプレイは14インチで解像度は1920×1200の有機ELです。100%DCI-P3、VESA Certified DisplayHDR True Black 500認定と、素晴らしい発色品質になっています。ただしタッチ対応はせず、リフレッシュレートは60 Hzと並クラス、そしてグレア (光沢)タイプなので、設置場所によっては映り込みが気になるかもしれません。
4. 筐体
筐体は「アルマイト処理とサンドブラスト加工を施したアルミニウム」で、天板にはレーザーエッチングが施され、ちょっとカッコいいですね。筐体色は「スチームブルー」といいます。
キーボードは (この画像では英語配列になっていますが)85キー日本語配列です。また、タッチパッドはゴリラガラス張りの「マルチコントロール・ライティング・タッチパッド」です。このタッチパッドで音量調整やミュート、曲送りなどができます。
ポート構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4と高規格で、他にHDMIとmicroSDカードリーダーを装備しています。軽量 (1.24 kg)なモバイルノートとして、充実したポート構成だと思います。
5. 価格など
Acer Swift Go 14 AI (Intel)はACER公式ストアやAmazon、楽天で販売中で、10月12日現在のAmazonでの価格はCore Ultra 5モデルが149,800円、Core Ultra 7モデルが189,800円、Core Ultra 9モデルが209,800円です。
Lunar Lake搭載のモバイルノートはRyzen AI 300シリーズやArrow Lake (Core Ultraシリーズ2)を搭載するものよりも少し価格が高いことが多いので、この製品の価格設定は割安感がある、と思いました。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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