東プレがキーボード「REALFORCE R4シリーズ」を発表しました。REALFORCEといえば静電容量無接点方式を採用する「プレミアムキーボード界のビッグネーム」です。この「R4」はUSB有線とBluetooth接続に両対応し、APC (アクチュエーションポイントチェンジャー)やキーボードマクロなどが使える多機能なモデルです。

テンキー付きモデル

テンキーレスモデル
R4は全部で20ものバリエーションモデルがあります (テンキー付きが10モデル、テンキーレスが10モデル)。これほど多くのバリエーションモデルが存在する主な理由は「筐体色」「キー荷重」「日本語配列/英語配列」といった仕様が異なるためです。

R4 テンキー付きモデル
これはテンキー付きモデルです。実は私も「R2」という旧モデルを愛用しているのですが、この画像を見て「なんかスッキリしたねえ」と感じました。

R3 テンキー付きモデル
こちらは従来モデル「R3」の画像です (R3シリーズはR4の発売に伴い、2025年10月31日で生産終了となります)。特に上部のデザインが変更されているのと、横幅が小さくなっています。
R4:147×452×39 mm/1.3 kg
R3:163×465×39 mm/1.6 kg
※いずれもテンキー付きモデルのサイズ
実寸でもR4のほうが小さくなっているのがわかります。ただし、R4のほうも「コンパクト」という感じは全くないですね…。

R4 テンキーレスモデル
こちらがR4のテンキーレスモデルです。テンキー付きモデルよりも横幅はずっと小さいですが、やはりコンパクトサイズという感じでもありません。

APC (アクチュエーションポイントチェンジャー)
R4はAPC (アクチュエーションポイントチェンジャー)機能を搭載しています。アクチュエーションポイントというのは「キーを押し込んだときに入力を認識する深さ」のことで、一般的には浅いもので1.5 mmくらい、深いもので3 mmくらいです (キースイッチの種類によっても異なります)。R4ではこれを0.8 mmから3.0 mmの範囲で0.1 mm刻み (22段階)で設定できます。R3にもAPC機能はありますが、R3では「4段階」でした。
APC機能により高速なタイピングをしたい場合には浅く、誤入力を防ぎ、確実なタイピングをしたい場合には深く、といった具合に、お好みに合わせた挙動にすることができます。

マウス機能
R4ではキー操作でマウスカーソルの移動が可能です。

近接センサー
また、近接センサーを搭載しており、(Bluetooth接続時は) 手を近づけるだけで自動的に再接続します。私は古い人間なので「REALFORCEをBluetoothで接続するのかよ?」と思ってしまいますが、近年のBluetoothは、あるいはBluetoothキーボードは性能が向上し、ラグも気にならなくなっていますよね。ただし、キーボード(Bluetooth)がアイドル状態のときは、とりあえずどこかのキーを押さないと再接続できなかったりして、ちょっとウザく感じたりもします。R4ではこういうストレスも解消されます。
また、Bluetoothは最大4台のデバイスとマルチペアリングが可能ですし、もちろんUSB有線接続にも対応しています。

REALFORCE CONNECT (クリックで拡大します)
REALFORCEシリーズには設定アプリ「REALFORCE CONNECT」が用意されています (無料でダウンロードできます)。このアプリで「APC機能 / ヒートマップ / キーマップ入替機能 / キーマップ4面切替/ ECO モード設定 / ファームウェアアップデート / オンボードメモリー機能」などが利用可能です。
ちなみに私が使っているR2でもREALFORCE CONNECTが使えますが、私のR2はAPCには非対応ですし、上の画像の機能は一切使えません。R4がうらやましい…。
REALFORCE R4は2025年10月15日の発売予定で、Amazonや楽天、REALFORCE公式サイトで販売されますが、この記事を執筆している10月13日現在だと、まだ販売ページはできていません。価格は上のスペック表にある通り、テンキー付きが37,180円、テンキーレスが36,520円です。
さすがREALFORCE、3万円台後半というお値段になっていますが、長時間キー入力をする人には「それだけの価値がある製品」だと思います。ちなみに、私のR2は使用を開始してから5年近くになりますが、「1ミリもヘタっていない」です (さすがにキーの印字が若干薄くなっているところはありますけどね)。
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