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SOUNDPEATS Truengine 3SEの実機レビュー - 全音域で素晴らしい音を聴かせてくれる完全ワイヤレスイヤホン

SOUNDPEATS Truengine 3SE
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はウインタブで過去に何度も実機レビューをさせていただいているSOUNDPEATS(サウンドピーツ)の完全ワイヤレスイヤホン「Truengine 3SE」の実機レビューです。Truengineという製品はウインタブで初代、およびTruengine 2(便宜的にこれ以降「先代」と表記します)の実機レビューもさせていただいています。

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初代は私が、先代はライターのゆないとさんが担当したのですが、音質評価はオーディオ機器に造詣が深いゆないとさんのほうが的確なレビューができます。しかし、この「3SE」は私がレビューを担当します。というのも初代は「重低音番長」の称号を授与させてもらったくらいに、「完全ワイヤレスイヤホンとしては圧倒的な重低音」だったんです。私はバブル期のダンスミュージックとかハード系のロックを好んで聴きますので、初代のTruengineの音質が大好きです。その最新モデルということで、「重低音総番長」くらいになっているのではないか、という期待を込めて、僭越ながら自分でレビューさせてもらおうと思った次第です。

なお、レビュー機はSOUNDPEATSよりご提供いただきました。この場にて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

1.スペック

  SOUNDPEATS Truengine 3SE
Bluetoothバージョン  Bluetooth 5.0
SoC Qualcomm QCC3020 
オーディオコーデック Apt-X/AAC/SBC
ドライバー デュアルダイナミックドライバー
最大通信距離 見通しの良い状態で10 m
再生時間 約6時間30分
本体充電時間 約1時間30分
ケース充電時間 約2時間
ケース給電回数 約3.5回
バッテリー(ケース) 580 mAh
サイズ 本体片側: 22.9 × 24.8 × 26.2 mm
ケース:71 × 40 × 30 mm
重量 本体片側: 5g / ケース込み: 50 g

Truengineと言えば、まずはこれ

SOUNDPEATS Truengine 3SE デュアルダイナミックドライバー
デュアルダイナミックドライバーですね。初代モデルから受け継がれた構造で、SOUNDPEATS独自の「Crossover技術(実用新案登録済)」により、低音から高音までバランスの取れたサウンドが実現されている、と説明されています。

次に対応コーデックですが、SBCはもちろんのこと、Apt-XとAACの双方に対応します。最近のAndroidスマホはAACにも対応するものが増えていますが、ともあれ、iPhoneでもAndroidでも安定した接続品質と音質を楽しめます。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
それと、この製品は「TrueWireless Stereo Plus」(TWS Plus)に対応しています。従来の完全ワイヤレスイヤホンは(明示されていませんが)どちらか一方が「親」となり、スマホなどのデバイスとペアリング、「子」となるもう一方のユニットにも接続する構造ですが、TWS Plusの場合は左右のユニットがそれぞれデバイスと接続されるため、接続の安定性と省電力性が高まる、ということです。

ただし、TWS Plusに対応するイヤホンは増えているものの、肝心のデバイス側の制約はまだ大きく「Snapdragon 845以上(以降)のCPUを搭載し、かつファームウェアが対応している」ことが要件となります。ウインタブではSnapdragon 845以上のCPUを搭載するスマホ検証機が一台ありますが、残念ながらファームウェアは対応しておらず、TWS Plusは試すことができませんでした。

あとは、最近の完全ワイヤレスイヤホンでは一般的な「バッテリー内蔵のケース」が付属しています。先代のTruengine 2では、この充電ケースがワイヤレス充電に対応していましたが、この3SEでは残念ながらワイヤレス充電には対応しません。2よりも3SEのほうが価格が安いのは、このあたりにも理由があると思われます。

2.筐体

SOUNDPEATS Truengine 3SE
同梱物です。イヤホン本体とケース、充電用のUSB Type-C(ケースに接続)- USB Type-A(給電してくれるデバイスや電源に接続)のケーブルのほか、ペーパー類がたくさん入っていました。画像左の3つは上から取扱説明書(日本語あり)、SOUNDPEATSロゴ変更のお知らせ、カスタマー連絡先(メールや電話、ただし電話は海外の電話番号)の書かれたもので、中央には割引クーポン、そして中央下のCOMPLYと書かれたものは…

SOUNDPEATS Truengine 3SE
これの説明です。この製品にはCOMPLYのTRUEGRIPという特別なイヤーパッドが同梱されています。Webで検索してみると、音楽好きの人から評価の高いもののようでしたが、私にはあまり合いませんでした(後述します)。

「普通の」イヤーパッドは大、中、小の3サイズが同梱されており、中サイズはあらかじめイヤホン本体に装着済みでした。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
イヤホン本体です。SOUNDPEATSの新しいロゴが刻印されたプレートが貼られています。この部分はタッチ操作の際に使います。なお、本体に2つの穴が開いているのが見えると思います。左側の穴がマイク、右側の穴は「穴じゃなくてLEDインジケーター」です。充電時やペアリング時に点灯します。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
SOUNDPEATS Truengine 3SE
イヤーパッド(ノズル)側です。デュアルドライバーが視認できるデザインになっています。使用中はもちろんここは見えませんが、メカっぽくてカッコいい!と思いました。また、充電用の接続コネクタもありますね。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
ケースです。シンプルなデザインでマット加工されています。こちらは背面ですが、充電用のUSB Type-Cポートが見えます。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
底面にはしっかり技適マークも印字されていました。

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SOUNDPEATS Truengine 3SE
バッテリー内蔵の充電ケースとしてはコンパクトなほうだと思います。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
イヤホン本体を収納したところです。充電中はイヤホン本体のLEDインジケーターが赤く光り、ケースにはバッテリー残量を示す4つのLEDインジケーターが白く光ります。この画像はインジケーターが4つ中3つ点灯しているところですね。

このケース、本当に必要最低限の機能、という感じで、バッテリー残量を確認するためのボタンすらありません。要はイヤホンを収納してみないとバッテリー残量がわからない、ということです。いやこれで十分でしょ。

SOUNDPEATS Truengine 3SE
うちの子(妹のほう)が装着したところです。LEDインジケーターが点灯していますが、これはペアリングができていない状態で撮影したもので、使用時には消灯します。一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比較して特に大きいとか小さい、という感じではありません。初代、先代のTruengineと比較すると「太め」になったかな、とは思います。

SoundPEATS Truengine 外観
ちなみにこれが初代。ちょっと意地悪な言い方をすると、3SEは「普通のデザインに近くなった」感じでしょうか。ウインタブでレビューしていない「Truengine SE」という製品があり、3SEはそちらのデザインに近くなっています。

3.使用感

タップによる操作

SOUNDPEATS Truengine 3SE
これも完全ワイヤレスイヤホンでは割と一般的な機能ですが、背面(SOUNDPEATSのロゴのあるプレート)をタップすることによって音量調整や曲送りなどができます。また、Googleアシスタントの起動も可能です。

このタッチ操作ですが、Truengine 3SEに限らず、ある程度慣れが必要です。この製品の場合、タッチするプレートの位置を感覚的に掴むのに少し苦労しました。位置がうまく掴めないと「やり直し」することになり「1回タップ(音量の上下)」すべきところで「2回タップ(一時停止)」になってしまったり、ひどいときにはGoogleアシスタントが起動(3回タップ)してしまったりします。

試用を開始して数日経つとかなり慣れてきて、これらのミスタップはかなり減りました。あくまで個人的な印象ですが、タッチ(タップ)操作メインで使う場合、3SEのプレートはやや使いにくいように思います。

ペアリング

SOUNDPEATS Truengine 3SE
この製品、ペアリングする際に「Truengine 3SE」と「Truengine 3SE L」の2つが表示されます。上に説明したTWS Plusに対応しているのだと思いますが、あいにくTWS Plusに対応するスマホがないため、この理解は正しくないかもしれません。

ではTWS Plus非対応のスマホではペアリング時にどういう挙動になるかと言うと、2つのうち、どちらとでもペアリングができ、効果は変わりません。つまり「L」のほうにペアリングしても普通に左右がペアリングされます。また、2つを同時にペアリングすることはできません。おそらくTWS Plusに対応するスマホであれば同時にペアリングできるんだろうと思います。

なお、ペアリングそのものはスムーズで、取扱説明書を見れば簡単に初回ペアリングができました。

装着感

Truengine 2ではイヤーフックつきのイヤーパッドが同梱されていましたが、3SEではイヤーフックはなくなりました。そのため、スポーツなど激しく動くような場合に落下する可能性があるかもしれませんが、通常の利用(安静時や歩行時)に関しては極めて安定した装着感です。意図せぬ落下は心配しなくていいでしょう。

「つけ心地」は普通です。これまで完全ワイヤレスイヤホンを何度かレビューしていて、愛用もしていますが、3SEの装着が特に気持ちいいとか気持ち悪いとかはありませんねw また重量も片側5 gと軽いので、重さによる不快感もありません。

音質

まず、付属のイヤーパッド装着時ですが、重低音に関しては初代から変わらず健在です。やや深めに耳に押し込んで使うと完全ワイヤレスイヤホンとは思えないくらいの重低音が楽しめます。実は使い始めのうち、あまり低音が響いていないような気がしていたのですが、しばしば読者から「エイジング」についてご指摘いただいていたことから、今回はレビュー期間を少し長め(2週間)にいただきまして、音質の推移を確認したところ、時間の経過とともに音質が良くなっていったと感じました。

では重低音以外は?というと、こちらも初代から大きな改善が見られると思いました。低音から高音まで、非常にクリアに聞こえますし、楽器の音が潰れてしまう感じもありませんでした。「重低音番長」というのはあくまで私が重低音が強調された曲を好んで聴いているから、ということであって、「天城越え」の重低音がすごい、ということではありません。その意味では初代Truengineとは異なり、重低音番長と表現すべきではないでしょうね。

中高音に関しては確実に初代よりも進化を遂げたと思います。というか、曲のジャンルによっては低音よりも中高音のクリアさのほうが際立っていると感じられます。価格から見て非常に高品質な音を聴かせてくれると評価して問題ないでしょう。

なお、同梱されていたCOMPLYのTRUEGRIPですが、「私には合いませんでした」。音質以前に装着がうまくできません。説明書も同梱されており、それに倣って装着してみたのですが、すぐに脱落してしまいます。なので、音質がいいとか悪いとか以前に、脱落してしまうのが心配で、落ち着いて試聴することができませんでした。

しかしこれ、私だけかもしれません。TRUEGRIPに関してはWebでの評価を見るとかなり好評のようです。そんなわけでTRUEGRIPについての評価は控えます。

接続の安定性とバッテリー

今回の試用は基本的に自宅内と近場(地元駅くらい)でのみ試しました。電車には乗っておりません。その限りでいうと、接続の安定性は高いと思います。ただ、時節柄新宿や渋谷などの雑踏では試していないので、ここはあまりしっかりテストできたとは言えないです。すみません。

また、バッテリーですが、公称値近辺の稼働時間は確保されていると思います。実際に公称値の「6時間30分」をぶっ通しで音楽再生したわけではないのですが、スマホに表示されるバッテリー残量の推移などを見ていてもそう感じられますし、1時間くらい試聴して、その後ケースに入れておくと勝手に充電されますので、数時間音楽を再生しっぱなし、という利用方法以外であれば、基本バッテリー切れを気にする必要はないと思います。

あとは、ケース側のバッテリー残量(LEDインジケーター)を確認し、「そろそろかな」と思ったところで夜にでもケースを充電してやればいいでしょう。

4.まとめ

SOUNDPEATS Truengine 3SEはSOUNDPEATS公式サイトおよびAmazonで販売中で、8月16日現在のAmazonでの価格は税込み6,290円ですが、製品ページに10%OFFクーポンがありましたので、税込み5,661円で購入できます。なお、クーポンはこの記事公開時点での情報なので、予告なく終了する場合があります。この点あらかじめご了承ください。

完全ワイヤレスイヤホンの価格もピンキリで、メーカー純正のもの(HUAWEI FREEBUDS3やGalaxy Budsなど)だと余裕で1万円を越えますし、あまり有名ではないメーカーの安価なものは2,000円くらいから買えてしまいます。なので、Truengine 3SEの価格は「中間」くらいかな、と思います。

ウインタブではSOUNDPEATS製のイヤホンを数多くレビューしていますし、私だけではなく、音響系の知識があるライターもレビューをしていますが、音質・品質に関しては全て非常に高く評価しています。「だから継続してレビューさせていただいている」わけでして、低評価のレビューが続くのであればさすがに私もレビューは辞退させていただきます。

Truengine 3SEはそのSOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホンの中で、少なくとも価格面ではハイエンド(Truengine 2の実売価格が最も高く、3SEはそれに次ぐ価格です)となります。それでもメーカー純正品よりはかなり安いですけどね。

少なくとも私の評価では音質は初代よりも大きく進歩していますし、バッテリー持ちであるとか装着の安定性、接続の安定性(こちらは十分試せていませんが)も申し分なく、SOUNDPEATSのハイエンド機にふさわしいものと言え、読者におすすめできる製品だと思います。

5.関連リンク

Truengine 3SE:SOUNDPEATS公式サイト
SOUNDPEATS Truengine 3SE:Amazon

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