こんにちは、吟遊詩人です。QuntisのモニターライトL206 Proの実機レビューです。Quntis様にはレビュー用機材をご提供いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。吟遊詩人はモニターライトの使用ははじめてです。今までデスクライトを使ったりしていたんですが、配置場所の問題か画面に光が映り込み、見にくくて不便していました。もちろんデスクライトの角度を変えればいいんですが、そうすると今度は資料から目を上げて画面を見ると時々、デスクライトから太陽拳を喰らう羽目になることがありました。
最終的にはモニターアーム導入に伴い排除しましたが、今回モニターライトにしたところこの心配はほぼ皆無になりました!また、思っていた以上に手元も広い範囲にライトの光が届きます。
・曲面モニターを含めほとんどのモニターに取り付け可能
・取り付けも、取り外しも工具など必要なく非常に簡単
・リモコンで操作でき操作自体も直感的
ここがイマイチ
・最近のベゼルが狭いモニタの場合、画面上部の一部が見えなくなる
・モニターアームを使っている人には向かない
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Quntis 公式サイト
Quntis デスクライト モニターライト L206 Pro:Amazon
1.スペック
Quntis L206 Pro | |
色 | ブラック |
光束 | 285 lm |
色温度 | 3000K-6500K |
演色性 | Ra>95 |
取り付け可能モニター厚 | 0.3 – 6.0 ㎝ |
消費電力 | 5 w |
入力電流 | 5V 1A |
サイズ | 4 x 51 x 4 cm(モニターライト部分のみ) |
重量 | 570 g |
2.付属品・筐体
パッケージはこんな感じでした。50㎝越えの製品が入っているためサイズは結構大きいです。宅配ボックスなどの利用時には注意が必要です。
同梱物はモニターライト本体、リモコン、マニュアル、USBケーブル(Type-A⇔Type-C)背面調整カバー大、背面調整カバー小、六角レンチ2本、リモコン用単四電池電池2本。
マニュアルは、各国語対応版で、一番最後に日本語があります。カラーの写真や図が豊富で非常にわかりやすいです。ちなみにマニュアルの同梱品ではスクリーンライト「と」スクリーンクリップとなっていましたが、写真のようにスクリーンライトとスクリーンクリップ、前面調整カバーは組み立て済みでした。
また、個体差だと思いますが、マニュアルは一部乱丁があり、袋とじ状態の個所がありました(カッターナイフでドキドキしながら開封しましたが、当たりなどはありませんw)。意味があるか判りませんが、モニターライトはモバイルバッテリーでも稼働可能です。
一応Amazonの製品ページの画像から全体像をもう一枚掲載しておきますね。なお、今回レビューで使用したモニターはフラットなタイプでしたが、L206 Proは湾曲ディスプレイにも取り付けが可能です。
本体は、皆さんが写真を見て思っている以上に重たいです。とくに、後部のクリップはずっしり来ます。とはいえ、このクリップでバランスをとり、モニターライトを安定して配置するので、必要な重さです。
LEDはよく見ると2色のLEDが配置されています。2色の混合比率で色温度を3000K(電球色)から6500K(昼光色)まで変化させることができます。
明るさと色温度はワイヤレスリモコンで操作します。裏の蓋を開けて単4電池2本を入れます。この蓋は磁石でくっついているんですが、思った以上に磁石が強力ではじめて蓋を開ける際は結構、力をかけました。蓋のへこみ部分より外側に強めに力をかけると比較的簡単に開きます。
3.使用感
モニターライトの設置に関してですが、丁寧なマニュアルがありますので悩みどころはないかと思います。ひとまず仮設置して使うポジションに座ってモニターライトの角度を微調整していくという流れが一番しっくりくると思います。
また、微調整は夜やったほうがいいです。昼間、これで完璧と思っていた設定がいざ夜になり、モニターライトをつけてみたところ思ったより光が画面側に向いているなんてことがあります。あと、モニターライトの電源(USB接続)はよく考えて決めたほうがいいです。というのも吟遊詩人はとくに深く考えることなくデスクトップPCのUSB端子に接続して電源を取りましたが、その結果「デスクトップPCを起動しないとモニターライトが使えない」という事態になりました。
もちろんデスクトップPCを起動して使うことが多いので大部分はいいのですが、ノートPCだけを使って外部モニターに接続して使う時にメモを取ろうとモニターライトの電源を押してもつかないです。デスクトップPCに常時給電のUSB端子でもあればいいんですが、そういうのはあいにくありませんでした。
机でノート(文房具の、普通のノートです)に書きものとかが多い場合は、PCやモニターについているUSB端子ではなく余っているUSB充電器とかを使ってコンセントから給電したほうがいいです。モニターライトの電源は5V1Aあればいいので、何か買ったときについてきたコンパクトなUSB充電器で十分対応可能です。(皆さん持て余している低性能なUSB電源ありますよね?)
モニターのベゼルが細い人も注意が必要です。この製品はモニターの上部に重力とクリップでバランスをとっているだけですが、モニターの上部に爪で引っ掛けるための面積が必要で、ベゼルが狭いと爪が画面表示部分を一部覆い隠してしまいます。
爪にあたる部分の大きさは高さ1㎝、幅4.8㎝です。モニターの上部ベゼル幅が1㎝よりも狭い場合は、その分だけ画面の上部が覆い隠されます。まあ、隠れる部分はわずかですし、画面の上部の真ん中なのでオフィスワークの人はほぼ気にならない場所かと思います。スマホでもインカメラの穴が開いているけど大して困らないのと感覚的には似ているかもしれません。つまり気になる人は気になりますw
ところで、吟遊詩人はモニターアームを使ってモニターを設置していますが、モニターライトとモニターアームの相性は良くありません。モニターアームでは自由にモニターの位置を変えられるので、座る姿勢によってしょっちゅうモニターを手前に持ってきたり、角度を付けたりしています。モニターライトはこういう状況を考慮した製品ではないので、使うたびに微調整しないとベストライトコンディションになりません。
特にモニターを90度回転して使うシーンでは取り外すしかありません。まあ、取り外すといってもネジがあるわけではないので、USBケーブルを抜いてモニターライト本体を外すだけですが、壊れないようによけておくスペースが必要です。
また、デスクトップPCでwebカメラを使っている人も場所の奪い合いが発生します。同時に使うというシーンはないと思いますので、付け替えればいいんですが、webカメラを外して、モニターライトをつけて…とそれなりに手間になりますのでwebカメラを頻繁に使う人も注意が必要です。吟遊詩人はデスクトップPCでwebカメラを使わないので、webカメラの取り付け/取り外しがどの程度面倒か判りませんが、相性が悪いことは間違いないでしょう。
ワイヤレスリモコンは主に3つの機能があります。
・モニターライトのON / OFF(上部)
・色温度の調整(上部のダイヤル)
・明るさの調整(側面のダイヤル)
リモコンは出荷時にすでにペアリングが完了していますので電池を入れれば即利用可能です。上部を押せば電源のON / OFFができます。そのままクルクル回せば色温度が順次変わっていきます。色温度はクルクル回せば変化します。時計回りに廻しきると6500Kになります。自分でちょうどいいなというところで止めればいいだけです。
色温度の変化はライトの当たるところに「白いもの」があると非常にわかりやすいです。読みたい資料やノートなどを開いてから色温度の調整をするといいでしょう。
明るさの調整は側面を持ってクルクル回します。個人差があるかもしれませんが、結構大きく回さないと明るさが変化しないと感じました。側面なので、色温度の時と違って握って回す必要があるからかもしれませんが、明るさ最小から最大までは水道の蛇口でいう止まっていてる状態から全開までよりも回している感じがします。明るさも色温度と同様にクルクル回せば変化します。行き過ぎたら逆廻しで戻します。
照度計などがないので個人的な感想ですが、思ったよりも明るくないです。モニターライトだけで何かメモを取るというのは少し暗いかなと思います。部屋の明かりがあれば全然問題ないですが、夜モニターライトだけでノートを書くのはちょっと心もとないと感じました。
リモコンは滑り止めがよくきいていて机の上で全然滑りませんし、どこにでも置けるのでかなり便利です。デスクライトだとライトまで手を伸ばして操作しないといけませんが、この製品の場合は「手元でクルクル」で操作できて便利です。「便利」というのは、例えばちょっとまぶしいと感じたらさっと操作できる、ということで「身体にも優しい」と言えます。
正直、色温度を変えられる機能ってそんなに必要か?と思っていましたが、その時々の目の疲れ具合や気分に応じて変えられるというのは助かりますね。暖色系にすると疲れ目にも優しいと感じますし、たまにPCのある机で食事を摂る際も暖色系だと美味しそうに見えます!!w 逆に、紙やノートに文字を書くときとかは、寒色系のほうがキリっとして見やすいと感じます。
まあ、この辺は実際に色温度をクルクルさせてその時の気分で一番いいと思うところを使えばいいので、「手元でクルクル」はやはり正義です!出来れば2つくらい明るさと色温度を記憶させられればいいなと思うことがありますがこの価格でここまでできることを喜ぶべきかなと思います。実際記憶機能がついた新製品が出て価格が上がるなら、毎回クルクルすればいいか、と結局この商品を買うと思いますw
ちなみに、まだ使い始めて2週間もたたないので、リモコンの電池の持ちとかは確認できていません。リモコンにはランプの類はないので電池残量の警告なんかもできないと思うので、操作できなくなったところで交換するしかないかと思います。
4.まとめ
Quntis モニターライト L206 ProはAmazonで販売中で、12月29日現在の価格は7,877円です(製品ページにある6%OFFクーポンを使用した価格です)。
「モニターアームとの相性が悪い」ことや「ベゼルが細いモニターと相性が悪い」など若干設置環境を選ぶ製品ですが、ぴったりはまれば相当便利です。まぶしくないのに手元が明るいというのは体験してみるともう戻れないほど素晴らしいです。
また、リモコンを使って手軽に手元でクルクルして、色温度や明るさを調整できるのはある意味、快感です。資料を見ているとき、ちょっと気分転換にクルクル色温度変えてますw 一見ただのライトに見えるけど、とても機能的で、なくてはならないものになりました。思っている以上に明るさって重要です。相性が悪い環境でないなら一押しです。